Q・・・気になり出したことがあります。基礎断熱した床下に、温水暖房配管を被覆なしで露出させていますが、こうすると暖房費が増えるのではないでしょうか?
A・・・北海道内では、基礎断熱した床下のコンクリート温度を保つことで夏型結露・カビを防ぐ方法として、温水暖房配管を被覆なしで床下に露出させるケースがあります。保温被覆材がないので配管からの放熱が期待できるワケですが、ラジエータ状に放熱を促進するものではありません。もともとその程度の放熱量でいいという考え方にたっています。ですから、床下暖房とは違います。
床下はそれなりの気積があります。仮に高さ50cm、建坪60m2としたら、30m3の気積になります。
床下のほか、天井ふところをなくして2階床をさらし天井とし、さらに三角屋根の小屋裏も利用したとしたら、床断熱、天井断熱、天井ふところのある住宅と比べ、室内はどのくらい広くなるでしょうか。
延床面積に変わりがない天井高1・4m以下でも、部屋であることに変わりはありません。暖房空間内であれば暖房費もかかる計算になります。つまり、暖房空間は床面積ではなく室内の容積で見る必要があります。
先の例で床下50cm、天井ふところ30cm、小屋裏5寸勾配として、その合計はおよそ90m3。これは天井高2・4mの部屋に換算すると38m2分に相当します。つまり、延床面積は総2階の120m2でも、実は160m2近い大きな家なのです。
90m3の内訳を見てみると、約半分が小屋裏です。