新聞記事

2010年02月05日号から

特集「怒りが収まらない!!」

◆「家がカワイイ」が理解されない
札幌市 工務店 女性社員

20100205_03_01.jpg 女性ってお気に入りのグッズやデザイン、何でも「カワイイ」って言いますね?今や「カワイイ」は世界共通語ですよ。でも、ウチの男性社員は「家がカワイイ」が理解できないみたいなんです。「動物や子どもがカワイイはわかるけど」と言われたことがありますが、女性は自分の感性に合ったモデルハウスや家を見つけると「あ、この家カワイイ」って気持ちになるんです。男性はどうしても機能や性能に目がいってしまうみたいですね。
 「ダイニングにこんな暗そうなランプをつけてどうするの?」という反応が返ってきたこともあります。生活を楽しむという感覚がピンとこないみたいなので、話していて時々「なんでわからないの!」って言いたくなることがありますよ。

◆「だって大手じゃないでしょ」とは何事ダッ
オホーツク 工務店 社長

 昔からオホーツク地域の役場の確認申請窓口では、訳のわからないことを言う担当者に当たることが多いのですが、先日出会った担当者の言葉は許せませんでした。
 ある新築住宅の確認申請だったのですが、提出した図面・書類のうち面積を記入する書類が2種類あり、1枚は小数点以下第3位を切り捨て、もう1枚は小数点以下第3位を四捨五入した数値を書いていました。それを見た担当者から後日、「出し直して下さい」との指示。窓口に飛んでいき、「小数点以下第3位を切り捨てた数値は認められないのか」と聞くと、「認めます」との返事。「じゃあ四捨五入は?」と言うと、「それも認めます」とのこと。
 両方認めることができる数値だけど、統一してもらわないと困るということなのですが、「それなら出し直さなくても、訂正で済む話なのでは」と言うと、担当者いわく「だっておたく大手じゃないでしょ」。こんな公務員は絶対許せません。


◆公文書の不実記載を勧めるのかっ!!
北海道 工務店 社長

 北海道でおそらく最も建築戸数が多い「長期優良住宅先導的モデル事業」に当社も参加しています。あまりに腹が立ったのでひと言。
 現在、書類の精査を行っており、当社の書類もチェックしていただいています。その担当の設計事務所ってまるで役人みたい。説明はわかりにくいし、回答の内容も意味不明。たとえばこんなことがありました。履歴保管のシステムに、使用した商品の品番を記入する欄があります。しかし、当社が使った商品は品番がないのです。それで質問したら「JIS番号を記入してください」とおっしゃる。でもその商品にはJIS番号もないのです。答えは「関連JISでも入れておいてください」。
 ちょっと待てよ。そんなことでいいのか!! これだけコンプライアンスがうるさく言われ、われわれも細かく厳しくチェックされているのに、しかも関連 JIS記入は公文書への「不実記載」ではないのか??? ヘタをしたら俺って東京地検特捜部に事情聴取されちゃうかも!?
 もう一つついでに言えば、施工管理者登録がうまくできない。その理由は登録してある氏名がいわゆる旧字・異体字で、その字がインターネットの世界では出てこないからなのだが、これもおかしいゾ。登録のときは「正しい氏名を記載してください」と言われた。しかし、インターネットで施工管理者を記載しようとすると、自分は存在しないことになるのだ。旧字・異体字を常用漢字に直せばいいという話ではない。役人の言う「正確さ」は、ほころび直しのような場当たり的ないい加減さで成り立っているということを言いたい。そしてそれに振り回されるのも、責任をとらされるのも、まじめにやっているわれわれ国民だ。もっとまじめに取り組め。そういいたい。


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