◆構造計算の間違いは確かにある
東京都 住宅会社 社長
10月15日付の北海道住宅新聞で構造計算の結果、基礎のベース幅が1.3mになったという記事を読みましたが、北海道だけでなく本州でも構造計算の現場はかなりひどい状況です。これまでトレース屋とかCAD入力屋などと呼ばれていた人たちが、構造計算できないのにソフトだけ使って仕事をしているケースもあり、手計算が必要な物件ではお手上げ状態になって、おかしい結果を出してくることも珍しくないようです。もし間違って強度不足になったらと思うとゾッとしますね。
◆こんな住宅があったなんて...
道央 工務店 社長
今年になって築20年の住宅のリフォーム工事で、躯体の状況を調べるために床下にもぐった時のこと。お客様がしっかり保管していた設計図書と見比べてみると、あるはずの間仕切り基礎が入っていなかったんです。一瞬目を疑いました。施工したのがけっこう名の知れた住宅会社だっただけに、信じられない気持ちでしたね。普通、間仕切り基礎がなければ現場の人間は誰だって気付くと思うんですが...。きっと見て見ぬふりをしていたんでしょうが、ひどい話です。
◆長期優良住宅の補助金が怪しまれる
帯広市 工務店 社長
長期優良住宅を建設する人に最大100万円の補助金が出るという話を施主様にしても、かえって「そんなうまいこと言って」と怪しまれることがあり、営業に苦労します。お客様にしてみれば、「そんな虫のいい話あるわけないでしょ」ということらしいのです。リフォームの悪徳商法や欠陥住宅の問題でお客様が住宅会社に対して信頼感が持てないのかもしれませんが、国がこのことについて周知を充分していないのも原因じゃないかと思います。