新聞記事

2009年03月25日号から

新市場開拓の商談/北海道ビジネスフェア

 3月3日、札幌市内のホテル・ロイトン札幌で北海道銀行と(株)日経BP主催の「北海道ビジネスフォーラム2009」が開かれた。実効性の高い商談会の場を提供することを目的としており、今年は100以上の企業・団体が出展、建築関連の製品展示も多数あった。その中から本紙で未紹介の会社・製品をピックアップした。
 
薄型の木製ブラインド出展
20090325_1_1.jpg 空知単板工業(株)(本社赤平市)は、木製ブラインドや単板の間に発熱ヒーターを挟んだ試作品などを展示。同社は大手建材メーカーなどに複合フローリングの表面材=単板を納入し、全国で35%のシェアがある。
 高度な加工技術を生かして自社独自の製品開発に取り組み、これまで単板をシェード代わりに使った照明などを製品化してきた。今回は、単板同士を張り合わせる時に特殊な糊を使うことで強度を高める技術を応用し、アルミ並みに薄くて強度も確保した木製羽根のブラインドや単板2枚を張り合わせ、その間に薄いシート型ヒーターを埋め込んだ試作品などを展示した。
 
(写真...空知単板工業が展示したウッドブラインド)
 
手軽なハーブマットで緑化
20090325_1_2.jpg 建設コンサルタントの(株)ケイジーエンジニアリング(本社札幌市)は、KGハーブマットを展示。スリムな土壌マットに多年草のハーブを植えた製品で、既に発売済。今回は販路拡大を目的に出展した。
 施工は、敷き込みたい土壌を平らにならした上にこのマットを敷いてたっぷりの水をやれば2週間ほどで根付き、あとは雨水など自然の水分補給でも枯れにくく、手入れは年1回の刈り込み程度で良い。
 刈り取ったハーブは料理やハーブティーとして活用できる。冬は雪の下で耐え、夏には可憐な花を1ヵ月程度咲かせる。高密度に植栽しているので雑草が根付きにくい。床材に肥料などの栄養分を含んでいる。
 ローマンカモミール、オレガノなど7種類のハーブ苗を選ぶことができ、長さ1.8メートル×幅30センチ×厚さ3センチ。価格は8千円/m2程度。屋上緑化や住宅の庭、道路脇の緑化など幅広い採用例がある。
 
(写真...ケイジーエンジニアリングが展示したKGハーブマット。キムラの展即にも出展)
 
紙パネルを家具や断熱材に
20090325_1_3.jpg 段ボール箱製造の合同容器(株)(本社恵庭市)は、バイアス構造で強度を大幅に増した紙パネル「バイアスエコパネル」を展示、このパネルを使った製品開発ができる企業などを求めた。
 同パネルは、再生紙を原料に、独自のバイアス(斜交)構造の中芯に両面から耐水紙を張り合わせた。幅910×長さ1820×20ミリのパネルで同サイズ9・5ミリ厚の石こうボードよりも約70%軽く、荷重をかけて折れ曲がるまでの強度を測定する曲げ強さ試験では石こうボード以上の強度があった。表面は耐水紙にナラ木目やタモ木目の表面紙を張り合わせてエンボス加工したものもあり、リアルな木目柄となる。
 用途は、断熱パネルや間仕切り、イベント用の商品展示台、受付カウンター、家具・建具、包装などを想定している。
 
(写真...合同容器が展示したバイアスエコパネル)
 
問い合わせ先
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