新聞記事

2009年01月05日号から

選べる3タイプ展開 屋外でお湯が使える機種も/アクラスDKと不凍散水栓

 水抜き栓のトップメーカー、(株)光合金製作所(本社小樽市)は屋外用不凍散水栓に力を入れている。「住宅の性能向上で水抜き栓の重要性が相対的に低下し、市場は伸び悩んでいる。一方で屋外用不凍散水栓は未開拓の市場で、一般消費者にもアピールして力を入れたい」と札幌営業所の正田所長は言う。
 北海道でも庭に対する関心が高まり、屋外の散水栓は需要が伸びてきている。そこで同社は様々なニーズに対応できる散水栓を3機種開発し、次々と発売した。

選べる不凍散水栓
090105_04_01.jpg GK/GKC、CK/CKC型は、水抜き操作を簡単にし、シンプルなデザインがポイント。上部のつまみを回すだけで水抜きができる。つまみ径が大きいため手袋などをしたままで操作しやすく軽い力で回せる。吐水口部分は360度回転するためホースの取り回しが楽。2機種の違いはGK/GKCは角柱、CK/CKCは円柱というデザインの違いだけで価格は同一。なお、オプションの専用吐水口を使うと、上部つまみの操作で止水と水抜き両方を1度に行える。製品型番末尾に「C」が付く製品は逆流防止機構付き。
 また上部つまみを太陽電池式のガーデンライトに換えることも可能。日中は太陽光で充電し、夜になると自動的にガーデンライトとして光る。内部結露防止や防水機構など屋外での使用に耐える設計で、水抜きのつまみとしても機能する。
 価格は、GK・CK型が3万5100円(税別・13ミリ径用、高さ1600ミリ以下)、GKC・CKC型が3万8200円(同)。専用吐水口は4000円(税別)、ソーラーガーデンライトはオープン価格。

(写真左は角栓のGK型、右は円柱のCK型。上部つまみはソーラーガーデンライト)


冬もお湯で足洗い
090105_04_02.jpg 同社はさらに「冬に屋外でもお湯が使える!!」湯水混合散水栓の開発も行った。街中では温水式のセルフ洗車場が繁盛しているが、自宅でも温水が使えたら気軽に洗車できる。冬に犬の散歩をさせる人も多い。「温水で足を洗って少し温めてから家に入れて上げたい」、そんな飼い主もいるだろう。お湯が外で使えることで暮らしが変わるかもしれない。
 発売したのは湯水混合散水栓「アクラスDK」だ。エンドユーザーへのアピールを意識し散水栓では初めてブランド名を付けた。アルミアルマイト仕上げでモダン系住宅に合うデザイン。水抜き栓は半透明のトップカバーに納められ、レバー操作で簡単に水抜きできる。温度調節は、独立した2つのハンドルで行う。
 主にペットの足を洗う用途を想定しているため、シャワー水栓を標準装備した。これとは別に水専用カラン取付口も装備し、好みのカランを取り付けられる。防水パンは市販品が使える。
 本州では既に湯水混合散水栓は人気商品だが、道内は室内の給湯ボイラーから屋外の水栓柱に配管する途中の水抜きをどうするかという技術的課題がクリアできていなかった。同社は特許申請中の技術でこの課題を解決した。
 「知名度を高め、エンドユーザーから『ぜひ付けて欲しい』と言われるような商品に育てていきたい」と同社では話している。
 価格はシャワー水栓付きで11万4000円(税別)。

(湯水混合栓「アクラスDK」。水抜きレバーは半透明のカバーに内蔵)

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(株)光合金製作所 札幌営業所
札幌市手稲区曙3条3丁目6番8号
Tel.011-683-3433
http://www.hikarigokin.co.jp/


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