米国研究者と交流 |
十勝2×4協会 2×4使用部材の研究協力 |
辻本教授の視察を報道する記事 |
今年設立30周年を迎える十勝2×4協会(会長・神谷雅章神谷建設(株)社長)は11日、帯広市内で約20人の会員が集まり、フレーミング検定や気密測定を行った。また、現場にはアメリカからワシントン大学森林資源学部教授で世界各地の住宅研究を行っているアイバン・イースティン木材製品国際貿易研究所センター長と同研究員のジョー・ルース氏が訪れて視察するとともに、同会会員と活発な情報交換を楽しんだ。
当日は朝9時過ぎに起きた十勝沖地震の影響でイースティン教授一行の到着が少し遅れるハプニングがあったものの、現場では日本語堪能なルース氏と、案内役の全米林産物製紙協会のエドワード・松山氏が中心となり、アメリカ産の製材や建材の使用状況について視察。現場は2件ともI型ビームのTJIやLSLなどが使われており、イースティン教授らは道内でTJIの使用が増えてきているという会員の話に耳を傾けていた。
どんな建材が使われているかをチェックする一行。写真左から順に、アイバン・イースティン教授、ジョー・ルース氏、エドワード・松山氏事 |
その後話題は200年住宅の取り組みにまで及んだ。松山氏が「200年住宅へ応募するために住宅のコストはどれくらいアップしましたか」と尋ねたのに対し、会員ビルダーが「ふだんから2×6の充てん断熱など優れた断熱性能で建てているので、さほどコストアップにはならない。むしろ書類を作るのに時間とコストがかかった」と軽妙に返す場面もあった。
同協会のフレーミング検定は、会員ビルダーの現場を同協会の検定員が釘の打ち方・使い方、構造面での無理がないかなどを検査、その結果は毎月行われる例会で報告される。会員ビルダーは最低年1度は受けなければならない。また気密測定も同様に年1回以上受ける必要がある。
今回はTRAD(株)のモデルハウスで測定し、相当隙間面積は0.4/m2だった。 |