設立総会で挨拶する新井会長 |
優れた強度や寸法安定性を持つエンジニアードウッド・I型ジョイストの普及を目的に、このほどI型ジョイストの製造・販売業者や採用ビルダーなどが中心となって「日本木質I型ジョイスト工業会」を設立。今後、I型ジョイストの技術開発や研究、ビルダー・ユーザーへの啓もう普及、新規参入製造企業への支援などを柱に活動を進めていく考えだ。
I型ジョイストは北米でツーバイフォー住宅の床根太に多く使われているが、日本では 1.一般的ではない 2.使い慣れていない 3.価格が高いといった理由のほか、建築基準法で大臣認定の取得が必要となるなど製造・販売のハードルが高いこともあり、普及は遅れているのが現状。
そこでこれらの課題を解決し、日本の住宅建設事情に合った方法でI型ジョイストの普及を図るため、ツーバイフォー工法の構造の権威で多くの著書を持つ(株)新井建築工学研究所の新井信吉社長と、I型ジョイストの国内製造業者であるエイアンドエムカーペントリー(株)の梅林修二社長が発起人となって同工業会を設立。去る2月15日に東京都内で設立総会を開催した。
会員は正会員のほか、ビルダー会員、賛助会員も含め全14社・団体で、設立総会では会長に新井氏、副会長(専務理事兼務)に梅林氏が就任したほか、理事にカナダ林産業審議会(COFI)日本代表のショーン・ローラ氏やハウジング山地(株)社長の山地章夫氏など4名、監査役にケベック州木材製品輸出振興会日本代表の?橋量一氏など2名をそれぞれ選出した。
今後は2010年までにI型ジョイストが「いつでも、どこでも手に入る」ようにすることを目標に、日本の住宅建設に適した統一規格策定のための調査研究や、新規参入製造企業の大臣認定取得へ向けた支援、住宅関連業者およびユーザーに対する啓もう普及活動などを積極的に進めていく。
同工業会への問い合わせは事務局(Tel.03・3342・1939、新井建築工学研究所内)へ。 |