スノーハットの本体
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ニットーボー東岩(株)は今月から、スノーダクトの横樋にかぶせて縦樋まわりの凍結を防止し、オーバーフローによるスガモリなどを防ぐスノーダクトカバー「スノーハット」を発売した。新築だけでなく既存住宅の改修などにも使える。
スノーダクトは屋根に雪を乗せたまま融雪水を横樋から縦樋に集めて排水するが、縦樋口が凍結してオーバーフローを起こしてスガモリが発生する可能性がある。これを防ぐためスノコなどを敷くが、数年でボロボロになるなど問題も多い。
スノーハットは耐久性・耐候性に優れたFRP製で、横樋にはめ込んで支持棒を差し込むだけの簡単な取り付け。スノーハットを取り付けることで横樋の内部は“かまくら”の内部と同様に積雪で保温された状態となり、縦樋口の凍結を防止する。
本体には排水穴とハット頂部に予備排水穴が設けられており、万が一の凍結時にも確実に融雪水を排水できる仕組み。
対応する横樋は、同社の「トイエース」「トイエースつばさ」はもちろん、市販されているほとんどの樋に取り付け可能。標準で幅250~300ミリ、特注支持棒を使うことで350ミリ幅まで対応可能だ。
積雪荷重や風であおられた場合を想定した試験などを実施、問題がないことを確認。またこの冬の設置試験では、雪で覆われた時期にはハット内は安定してプラスの温度を記録、横樋底部の凍結もなかった。製品には一切金属を使っておらず、トタン屋根・樋との電食などの心配もない。
製品は長さ1メートル、高さ195ミリ×幅310ミリで、支持棒により樋幅は柔軟に対応可能。設計価格は1枚1万500円(税抜)、2枚で1こん包。
問い合わせは同社住宅建材グループへ(札幌市白石区本通7丁目北1-33、Tel.011・861・2102)。 |
スノーハット設置状態。できれば樋全体に設置するのがいいが、縦樋まわりの2メートル程度でも効果的 |
横樋にかぶせて支持棒でおさえるだけ。風であおられ飛ぶ心配もない |
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