30歳代のIさんは医師。職業柄、昼夜問わず職場の病院へ向かうことがあります。取材した日も急患で朝まで勤めていたそう。そんなIさんだからこそ「心地良い家にしたい」という思いは人一倍だったといいます。
くつろぎと癒しを求めて
マイホームを建てるに当たり、考えたのは何よりもくつろぎ、そして健康でした。家族がノビノビ、ときにはゆっくり休めること。家族が健康に暮らせること。
インターネットなどを中心にIさんが理想の家をつくるために調べて、たどり着いたのがパッシブ換気の家でした。
「パッシブ換気」は機械(換気扇)を使わずに家の空気をキレイにする換気方式ですが、Iさんが注目したのはしっかりとした断熱性能と暖房・換気のバランスがパッシブ換気のポイントである、という点です。
「この方法は信頼できる」そう感じたIさんは家づくりの基本が決まりました。
ナチュラルな家でほっこり
3月の土曜日に取材で訪問すると、「お茶とお団子をどうぞ」と、まるで遊びに来た友人をもてなすように奥さんが小上がりの座卓をすすめてくれました。ちょうどキッチンと対面する配置になっていて、奥さんも便利そう。
「食事も含めて、ここで過ごす時間が多いですね。いすに座るよりもくつろげるので」
とIさんが話します。
「畳は、いぐさではなく紙でできているんですよ」と奥さん。
見た目は普通と変わりませんが、ほぼ変色することもなく、耐久性にも優れているそうです。
壁には下半分に木の羽目板、その上は湿度調整機能や消臭効果がある珪藻土が塗られ、全体的にナチュラルな雰囲気が感じられました。
取材に訪れた時は外ではちらほら雪も降っていましたが、部屋はほっこりと暖かく、こちらもまったりとしてしまいそう。「吹き抜けも、気持ちいいですよね」と奥さんが見上げておっしゃいます。
お昼過ぎに伺ったため、1歳半になるというお子さんは、そろそろ"おねむ"の時間。
別部屋へ寝かせに行った奥さんが戻ってきました。
「どこも暖かくて本当にうれしい。前のマンションは、夜中に子どもが寝返りを打つたび布団をかけ直していたんですけど、今は部屋が暖かなのでかけ直さなくても平気です」。
暖かさの秘密は?
奥さんが「こちらへ来てみてください」と案内してくれました。緩やかな階段を少し下りると、そこは広々とした床下空間。
えっ、床下? そうです。床下にパッシブ換気のヒミツが。
ところどころに並んでいる四角い銀色の装置は床下専用の電気蓄熱暖房器。
「屋外のキレイな空気を床下に取り入れ、その空気を蓄熱暖房器で暖めます。暖まって軽くなった空気は自然に上昇し、家中を暖めます。汚れた空気は、屋根上の排気筒から自然に抜けていく仕組みです」
そう説明してくれたのは、施工を担当したSTV興発さん。
「実は、ここを洗濯干し場として活用しているんです」と階段わきにある物干しを指さす奥さん。「洗濯物が半日で乾くし、まったくイヤな臭いもないのでとても便利に使っています」。こういった有効活用ができるのはうれしいですね。
明るく開放感あふれる2階
2階も見せていただくことに。階段を上ったホールの先には、大きな両開きのドアがありました。開けて外に出ると、テーブルやいすをラクに置けそうな四角いテラスが。ちょうど玄関の上に張り出した形になっていますが、壁に囲まれており人目も気にしなくて済みます。
「もう少しあたたかくなったら、ここで食事をしたいですね」とIさん。
2階は子ども部屋と寝室のほか、高い三角屋根の形状を生かしてロフトも。いまはご主人の書庫になっています。
設計と施工の力で生きるパッシブ換気の家
設計はパッシブ換気システムを推進してきた拓建築設計事務所。「拓建築設計の天谷(あまや)さんは、細かいところまで言わなくても私たち家族にぴったり合った設計や提案をしてくれました」。
そんな設計や提案をしっかり形にしてくれたのが、施工を担当したSTV興発さんでした。自然の力を利用するパッシブ換気システムは、実は建物の施工レベルに影響されます。すき間が多かったり空気の通り道がちょっとふさがっていたりすると、家全体をくまなく換気・暖房することが難しくなるからです。
編集部の目
住宅の性能を引き上げて、あとは自然の力をうまく利用する地球環境にやさしいパッシブ換気の家。Iさんご夫妻はそれだけでなく、車を使わない生活も実践しています。「ムダを省いて必要なところにしっかりとお金をかける」そんなIさんの言葉がとても印象に残っています。
編集部からの一言
新住協とともに住宅性能向上に取り組み、Q1.0住宅など性能系住宅づくりで認知されている。
道内NO1放送局「STV」のグループ企業として、法令・品質等の遵守意識が高い。
住宅の快適性、省エネ&エコ性能、いつまでも美しさを損なわないこと、ライフサイクル対応を重視。
担当者によるアフターフォロー、接客をはじめとする社員研修を重視
オーナーがこの会社を選んだ理由
建築総額の傾向

社長インタビュー
STV興発は性能志向系の住宅会社として、札幌圏の住宅業界では幅広く認知されているが、一般の住宅購入希望者から見ると「なぜテレビ局が家を?」と不思議に思われることもあるという。「道内NO1テレビ・ラジオ局のグループ企業として、質の悪い家をつくる訳にはいかない」という意識が家づくりに反映されている。
[記事全文を読む]会社情報
| 企業データ | 昭和48年創業 主に不動産事業 昭和57年住宅事業開始 |
|---|---|
| 社内体制 | 住宅部門は8名(女性3名)。1級建築士3名、2級建築士5名。宅建主任者8名。気密測定士2名。 |
| 過去の実績 | 累計560棟 過去3年間では合計新築約30棟 |
| 社名 | STV興発株式会社 |
|---|---|
| 住所 | 札幌市中央区北1条西8丁目 |
| TEL | 011-281-2545 |
| FAX | 011-232-0058 |
| HP | http://www.stvkohatu.co.jp/ |
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