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雪の多い札幌で理想の土地を探す.連載:わが家の落ち着き先01

北海道住宅新聞社編集長 白井 | 予算・面積などの条件 | 土地さがし | 記者の目 | 2009.09.21

今日はわが家の土地選びについて振り返ってみたいと思います。



わが家の地鎮祭は仏式。けっこうめずらしいそうです。


女房はその頃住んでいた札幌・北区の地下鉄南北線にも比較的近い地域で、長女が通っていた小学校の学区内、というのが希望でした。
それに特段の反対もなく、いま住んでいる地域、という条件で土地探しが始まりました。
漠然と描いていた予算は、1,000万円でした。
 
新聞の不動産欄や土曜日に大量に折り込まれるチラシはずいぶん前から見ていましたが、まず希望の地域に物件がなく、あっても話にならない高額でしたが、まだ実感がありませんでした。
真剣に土地探しを始めてから使った方法は、建築会社からの紹介とインターネットでした。このうち主力は最初からインターネットでした。
というのも、わが家の予算で希望の地域が難しい、ということが何人かの話からわかり、「これは専門家に任せて待っていても埒(らち)があかない」という気持ちがあったからです。

どんな地域にどんな家を建てて住みたいか

090924_syakuya.jpg振り返ると、この段階でまず重大な決断をしていたと思います。地域を優先して予算をやりくりする、戸建てをあきらめマンションにする、という選択をせず、
本来どんな地域にどんな家を建てて住みたいのか』という質問を自分たち家族へ問い返したのです。


いま、家づくりをまとめた当時のファイルを引っ張り出してきました。ファイルを開き、一番古いところを見ると、「日影線図」が綴じ込まれていました。日影線図はおそらく、夏の太陽と冬の太陽、それぞれ日射しがどのくらい入るかを確認するために用意したのでしょう。
当初は市街地のあまり広くない土地に3階建てを予定していたので、日当たりが気になったからです。
でもあまり使った覚えがありません。


当時わが家が住んでいたのは、北入りで前面道路が4mという借家でした。
この家はずいぶんたくさんのことを僕たち家族に教えてくれました。
69坪の敷地とはどの程度の広さか(土地の広さ感覚)、北入り土地のメリットとデメリット、防犯の大切さ、リビングにどのくらいの広さが必要か。
いま思い出すと、土地を決め家を建てるために大切なことは、すべてこの借家で学んだように思います。確か4年間暮らしました。
ここの問題は、北側道路のために玄関前の雪融けが遅いこと、そして最大の問題は、北入りの土地で4m道路では冬はきつい、ということです。
除雪車が入っても、残していった雪と玄関前の雪をためておく場所がない。これは、南面に光を入れるため、家が北側に寄せて建っているためです。また、道路幅が狭いため、道路ギリギリに置かれた車庫から車を出し入れするのが極端にたいへんなのです。
(図面は借家のざっくりとした間取り図。これをつくっておいて、その後の間取り検討のときにこれと比較できたのはよかった)

いよいよ動き出す

最初に見つけたのは、43坪弱、方位は南東でやや間口が狭く、奥行きがある土地でした。価格は1,280万円。前面道路は狭かったのですが南入りなら何とかなるかな、とも思いました。
しかし同時に、ボクの心は「大枚はたいてここで家を建て、建てたその家はマンションと何が違うんだろ」という疑問でした。
土地は43坪。家を建てれば庭もありません。家の中では上下階を気にしないで子ども達が遊べるし、1戸建てのわが家ではありますが、マンションとの違いはその点だけではないか。自分の予算では内外装にこだわることはムリだとわかっています。
本当にこれでいいのだろうか」それがボクの疑問でした。


新聞の折り込みで女房が情報を仕入れました。北入りでしたが道路はそれなりの広さがあります。女房と長女はここが気になって、何度も見に行ったようです。
電話したその夜、不動産屋さんがわが家に来ました。よく話す人でした。
「あそこの土地はいま、売り止めになっています」
はじめて聞く言葉でした。どうやら、売りに出したものの、仲介の不動産屋に「ちょっと待って」と止めていることを言うようでした。
「近くにいい物件がでました。でたばっかりです。価格が場所がいいので少々お高いですが、何とかしましょう。1,380万円でどうですか」
その土地は最初に見つけた1,280万円の土地でした。
 
しかしそのことを告げず、お引き取りいただきました。ボクは不動産を選ぶと同時に、不動産屋を選ぶ必要があることを知りました。


つづく
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