家づくりで大切なのは住まいの全体像を決めた上で、自分にとって何が必要か優先順位をつけること。そのルールさえ守れば必ずや、予算の壁を乗り越えて世界にたった1つしかない素敵な空間を手に入れることができるでしょう。「アレもコレも」と欲張るのはNG。
自慢のハーレーを雨から守る、サプライズ提案
札幌市の閑静な住宅街に建つ黒いガルバリウム鋼板張りのモダンな住まい。オブジェのようなコンクリートの門柱には、透明なプレートにアルファベットで名前を刻んだ表札がかけられています。
オーナーの柿崎さんはバイクが趣味のアウトドア派。休日はバイクの部品を交換したり、キャンプに出かけたりと活動的な日々送っています。
入居して約1ヵ月のマイホームに一歩、足を踏み入れて思わず目を見張りました。なんと柿崎さんの愛する大型バイク「ハーレー・ダビッドソン」が居室ほどの広さの玄関の一角を占拠しています。
「バイクが雨に当たらないようにしたいと言ったら、晃和住宅さんが『それじゃ玄関に置けるようにしましょう』と、こんなプランを提案してくれました。バイクの整備もできますよ」と柿崎さん。
バイクの出入りのため、北海道ではほとんど見ない観音開きの玄関扉が使われています。
白で統一されたショールームのような玄関は、広々としたリビングダイニングへと続いています。間にはドアがなく、リビングスペースの脇にある和室の襖を開け放ってしまえば、1階全体が大きなワンルームに。入り口から真正面に見える黒い金属製の手すりの付いた階段が空間全体を引き締め、欧米の住宅のホールに似た贅沢な空間に仕上がっています。
<写真上...ガルバリウム鋼板のモダンな外観 写真中...サプライズ提案だった、広い玄関にハーレー 写真下...玄関とリビングやキッチンとの間にはドアがなく、開放的な造り>
いいビルダーとの出会いと1点豪華主義で夢を実現
「2階の寝室は寝るだけだから狭くていいけど、玄関とリビングは広くしたかった。歳をとった時のことを考えると、1階を充実させた方がいいですよね。でも贅沢したのはそれだけ。間取りも玄関とリビング以外は、ごく一般的だと思います」(柿崎さん)。
当初、希望していた吹き抜けはあきらめましたが、開放的な階段廻りが吹き抜けの役目を果たしてくれています。
階段の下あたりに折りたたみ式のテーブルを置き、上がり框に腰かけて夫婦でグラスを傾ける、という過ごし方がこの夏の定番だそうです。
柿崎邸のお手本となったのは晃和住宅のモデルハウスでした。
「流行のモダンスタイルでありながら凝りすぎず、現実的なところが気に入ったんです。ハウスメーカーのモデルハウスもいくつか見学しましたが、最先端を行き過ぎて現実離れしている気がしました」と柿崎さん。
素人目線を忘れずに、常に勉強がモットーの小川敏夫社長の人柄やスタッフの丁寧な対応も決め手になったといいます。
「今日も『機械でやった方が早いから』と小川さんが草刈りを手伝って下さったんです。いつも作業着姿で、いい意味で工務店の社長らしくない方(笑)。専門家ぶらないころが魅力の人です」(柿崎さん)。
取材の中でたびたび語られた担当の「タカハシさん」のエピソードからも、ゆるぎない信頼関係が伺えました。タカハシさんについて「とにかく建築の知識が豊富な方。土地探しでもお世話になりました。現地を見て、瞬時に頭の中で条件に合った家の形を組み立てる提案力は本当にすごい」と柿崎さん。
玄関とリビングを一体化し、家の中にバイクを置けるようにするのもタカハシさんのアイディアでした。
<写真上...ハーレーを眺めながら夫婦で食事。非日常的でステキな空間 写真中...広い吹き抜けが明るい階段ホール 写真下...子どもの安全を考えた階段手すりもデザインになっている>
写真でイメージを伝える
「打ち合わせの時は必ず雑誌の切り抜きなどを持参し、頭の中にあるイメージを的確に伝えるよう心がけた」と柿崎さんはいいます。打ち合わせの内容や気づいたこと、疑問に思ったことはスクラップ帳にメモ。そのため「最初に言ったのと違う!」といったトラブルは一切ありませんでした。
「休日返上の打ち合わせは体力的にきつかったけど、ワガママに最後まで付き合って下さったスタッフの方はもっと大変だったと思います。おかげで後悔しない家づくりができました」(柿崎さん)。
<写真上...手作りスクラップブックが役立った>
記者の一言
「意外なほどスムーズに進んだ」という柿崎さんの家づくり。そのワケは「波長の合う住宅会社さんとの出会いがあったから」。運命の出会いが訪れるまで、ひたすら自分の目と足でビルダー情報をかき集める。時間がかかりそうだけど、成功への1番の近道なのかも。
編集部からの一言
NPO法人新住協、リベラル事業共同組合のメンバー
デザイン提案力と、大工目線の堅実・安心な施工の両立
オーナーがこの会社を選んだ理由
建築総額の傾向

社長インタビュー
晃和住宅は、昭和58年に、大工でも建築士でもない「素人だった」という小川敏夫氏が住宅会社の社長に就任することから開始。以来25年間で、約300棟の実績、社員10名、さらにモデルハウス展開なども行う地場中堅ビルダーに成長した。
[記事全文を読む]会社情報
| 企業データ | 昭和58年設立 資本金1000万円 |
|---|---|
| 社内体制 | 社長・施工管理3名・設計3名・営業2名・事務1名(女性は10名中2名) |
| 過去の実績 | 累計300棟 過去3年間では合計新築約40棟。 |
| 社名 | 晃和住宅株式会社 |
|---|---|
| 住所 | 〒001-0915 |
| TEL | 011-766-3373 |
| FAX | 011-766-3383 |
| HP | http://kowahouse.com/ |
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