2017年05月11日(14:04)
会社が生まれ変わるとき
この1年間ボクは、第三者目線を持った相談相手として数社の会社さまの節目にご指名いただき、その場に立ち会ってきました。そのことでどうしてもリアルタイムの発信がしにくく、ブログが減っていたことをおわび申し上げます。
これから世代交代する会社さま、生まれ変わろうとしている会社の参考になるかもしれないことを、支障のない範囲で書いてみたいと思います。
第1回は、世代間ギャップについて。
60代経営者と、40歳前後の後継者では、当然ですが生きてきた世代、同級生達の暮らしぶりが違いますよね。
例えば、
経営者世代は、住宅の品質を上げれば価格が高くても顧客はついてきてくれると考える傾向があります。
これに対し、後継世代は上がらない年収の中で無理なく取得できるいい住宅を提供したいと考える傾向が強いようです。
道内では高額住宅に分類される2500万円以上の住宅を提供している会社を例にすれば、経営者世代は『この価格帯でしっかりと顧客にPRできれば良い(仕事がなくなる心配はない)』と考えがちですが、後継者世代は『この価格帯だけではいずれ顧客層が薄くなる。少し下の価格で満足度の変わらない住宅を開発する必要がある』と考えます。
どちらが正しいかは10年後でないとわかりませんし、どちらの考え方も間違いなく一理あります。
ただ、間違いない選択肢を選ぶことは大切ですが、もっと大切なことがあります。それは、世代交代することです。
一番の問題は、後継者世代の考え方を『弱気だ』と批判しすぎると、後継ぎが育たなくなるという点です。後継者の力量への不安は経営譲渡の遅れにつながり、事業承継をさらに難しくしかねません。
後継者が子供の場合は親子げんかで済むかもしれませんが、娘婿だったり他人だと、会社を辞めるかもしれません。
この先は経営者が考えることです。いずれにせよ、どうするかを決めて、みんなに示し、実行して、危ないときは・・・。
どちらかの出番です。
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