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2017年02月10日(09:00)

女子カーリング、日本選手権からアジア大会へ

雪道のランニングはスパイクシューズで

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このシーズンはゲレンデスキーもバックカントリースキーもクロカンも、すべてのスキーを封印しており、運動不足なのでヘタをすると朝2時に目が覚めます。
そんなわけで運動不足解消に冬も走っています。室内がほとんどですが、今週の日曜は太陽に誘われて雪道を10km, 70分ほど走りました。運良く、おおむね除雪した雪道でしたが、3kmほどは細い踏み跡を走ります。バランスを取るのがなかなか難しくて、すれ違いはどちらかが雪に埋まるしかないとか、足首がカクッとならないか気を使うとか、冬ならではの苦労もあります。
ボクは冬道ランニング用にスパイクシューズを使っています。氷の上でもカリッカリッと氷に食い込み、滑りません。雪山登山にも使えますが、タイルや木の床は苦手です(笑)。

注目の女子カーリング日本選手権

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ランニングしても時間が余るので、先週からこの前の日曜にかけてはふんだんにカーリングの女子日本選手権をテレビ&インターネット観戦しました。
去年のこのブログで紹介したように、2016年3月の世界選手権でロコソラーレ(LS北見)のマリリン(本橋麻里さん)ってすげーなと思って以来、
http://www.iesu.co.jp/column/2016/04/03145455.html

ボクはロコソラーレ(ロコ)のファンになりました。
世界2位になり、今年の日本選手権を取ればオリンピックの代表権が確定。もしとれなければ、9月に代表決定戦が開かれます。なお、日本女子カーリングがオリンピックに出られるかは未定ですが、かなり確実な実績を持っています。

のしかかった銀メダルの重圧

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ということは、ロコは五輪出場に一番近いチームなのですが、この1年は成績が出ない日々が続きました。

銀メダル、そしてその後の注目度アップはやはり重圧になったのでしょう。
戦略を組み立てるスキップの藤澤五月選手は、中部電力時代に日本選手権を4連覇していますから、この手の重圧の経験はある。チームキャプテンのまりりん(本橋麻里選手)はオリンピアンですから、やはり重圧を経験している、藤澤選手を支えてきた吉田知那美選手もオリンピアンですから、やはり重圧を経験した。
ところが、1投の吉田夕梨花選手、2投の鈴木夕湖選手は苦労はしてきたけれど、注目されるなかでの重圧の経験がない。
また、吉田知那美選手はそのフレンドリーな性格がすこーしあだとなって、悩みを抱えた時期があったと思います。
それがショットに微妙な影響を及ぼし、石の配置を悪くしているように見えました。

アジア選手権の準決勝で中国に負け、次の試合からまりりんが現場に復帰しました。復帰はいい作戦だったと思います。
以降、メンバーをいろいろ試して、日本選手権は1投吉田夕梨花、2投吉田知那美、3投まりりん、4投藤澤五月、リザーブ鈴木で臨みました。

予選の注目は北海道銀行チーム

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先週月曜からカーリングの日本選手権が軽井沢で開かれ、
予選1位ロコソラーレ(LS北見)
予選2位中部電力
ロコは全勝、中部電力はロコに負けただけ。
3位決定戦に回った北海道銀行はロコと中部電力に敗戦。
3位決定戦の富士急は上位3チームに敗戦。
なんと、下克上のないまま、予選を終えました。


北海道銀行は、若手のパワーを捨ててもスキップ小笠原選手のプレイ精度を上げるために幼なじみの船山選手を復帰させました。
メリットもデメリットもある船山選手の復帰とわかった上での手だと思います。

中部電力とのゲームでは、小笠原選手のミスにつけ込まれましたね。中部電力はそれ以外の場面で本当によくがまんしました。長野人ですね。長野人らしいチームです。これはこれで素晴らしい戦いだと感じました。

小笠原さんがマネジメントする道銀チームを見てみたい

どうして北海道銀行の話を書いたかというと、たぶん、これで小笠原選手と船山選手は引退だからです。さすがにパワーがない。
この日本選手権ですべての力を発揮できたかは疑問です。いや、できなかったでしょう。昨年から続いている負のオーラが、今回も完全にはぬぐい去れなかったように思います。不運を引き込むような負のオーラを背負っているのです。
原因の一端は、北海道銀行チームのメンバーだった吉田知那美選手の解雇でしょう。知那美選手もおおきな荷物を背負いましたが、解雇した側もおおきな荷物を背負ってしまった。その荷物が、最初は知那美選手の後釜として加盟した吉村選手の肩に乗った。結果、崩壊。
今年はその荷物を小笠原さんが船山選手といっしょに背負ったかたちでしょうね。吉村選手をセカンドに起用し、サードに盟友・船山さんをおいて、デメリットを自分のプレイで挽回する覚悟を決めたのでしょう。

富士急との3位決定戦は日曜午前。ネット中継を見ていました。道銀も気持ちを立て直して表彰台を取りに来ていましたが、このチームは昨年の日本選手権と同様に、選手権の終盤に日を追うごとに調子が下がるようです。逆に富士急は調子を上げました。

試合後、小笠原選手はトップ選手としての引退を表明したようです。小笠原選手は道銀チームのコーチに就くべきでしょう。戦術コーチは外部から招へいしたとしても、このチームの創業者は小笠原さんですから、後輩に道を残し、実質的には北海道銀行の企業チームであるフォルティウスを持続できるかたちにする責任があります。
小笠原・船山で終わり、ではないのですから。

ボクは小笠原さんが作ったチームを見てみたいし、ロコソラーレ北見とのライバル関係があって、カーリングのレベルが上がっていくのです。本当は道内にもう2チームほしいですね。

富士急、3位おめでとう

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富士急は前日の終盤から上げ潮。常呂ゴールデン世代のひとり、リードの石垣さんが素晴らしいと解説者が絶賛していました。彼女もまた、大きな挫折を経験しながらカーリングの夢を捨てず、北海道から山梨に渡ってカーリングを続けたガンバリ屋さんです。

フォース(4投)の西室さんはまだがんばるのでしょうか。このチームのスキップは小穴さんですが彼女は3投。西室さんが抜けるとフォースがいなくなる。小穴さんがスキップ・フォースを務めるのでしょうか。
いずれにしてもがんばりました。3位と4位では大違いです。

ロコと中部電力を加えたこれら4チームは、完全に抜け出した存在ですが、ジュニア世代にいいチームがいるので(残念ながら北海道ではなく青森と長野)、今後は日本選手権のプレイオフ進出が難しくなるかもしれません。それでこそ競技レベルの底上げです。

※常呂ゴールデン世代とは、たくさんの好選手を生み出した常呂町の学年のこと。吉田知那美、鈴木夕湖、(藤澤五月・北見出身)がロコ所属、吉村紗也香、小野寺佳歩が道銀所属、石垣真央が富士急所属。

ロコ、勝てば代表、スッキリ行こう

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さて、ようやく愛するロコソラーレの話ですが、
プレイオフ初戦の中部電力戦は本当にハラハラしました。藤沢さんにハラハラさせられました。
しかし、延長エンドまでもつれた最後の1投で、少し吹っ切れたのではないかな。

藤澤五月選手にとって、中部電力ははじめて勤めた会社であり、シニア戦デビューのチームです。そして、かつていっしょに戦った仲間がすべているチームと2度戦いました。決勝が3度目です。
彼女はこの日本選手権で、中部電力時代の栄光と挫折のチームから卒業しなければならない。以前の所属先を下して、6度目の日本一に輝いてください。


中部電力はとてもいいチームです。好きになりました。本当に強力なロコのライバルになると思います。道銀がどうなるかわからないいま、ライバル関係はこの2チームになるかもしれませんね。
藤澤五月選手の卒業式、吉田姉妹にとっては義理の姉との対決。マリリンにとっては自分自身の夢達成。今回リザーブの鈴木夕湖選手にとってはかなりくやしいスタンド観戦でしょう。

負けちった

とロコ優勢を予想し、
ランニングを終えてシャワーを浴び、万全の体制でテレビ観戦を迎えた日曜日夜の試合・決勝で負けちゃいました。
くやしいので内容解説はしません。
ただ、優勝した中部電力もいいチームだったし、彼女たちに栄冠が渡ったのはしょうがないかなと。もう終わったことだし。
あの日の中部電力に勝つのはけっこうたいへんそうだった。
中部電力は藤澤五月対策を練り、徹底したんじゃないかな。
それが、うまくはまった。

負けたけど、
藤澤五月さま(さっちゃん)はスーパーミラクルショットを見せました。
そのショットがこれ(1分13秒から)。相手の3つの石を打ち出すとてつもないショットです。石は1コ20kgだそうですよ。



さっちゃんにしか見えない成功の軌跡が見えるのだろうか。
ときどきああいうミラクルショットやっちゃうし。

藤澤選手のバイススキップは誰がいいのか

まあいいです。
9月の決定戦まで緊張感を持ってボクたちも応援できるし。
ただ、マリリンはリザーブに下がったほうが良いかもね。
マリリンのパフォーマンス云々ではなく、チームとしてそのほうが真剣になるし一体感が生まれる気がする。

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この写真はここから借りました。
http://capgee-minpo.blog.jp/
写真って、けっこういろいろ伝えてしまうんだよね。
さっちゃんを補佐するバイススキップは、まりりんと知那美選手のどちらがいいか。
やっぱり知那美選手だよ。
知那美選手はさっちゃんに寄り添い、同じ方向を見ている。
どの写真を見てもこのふたりのツーショットはそうなんだ。

藤澤五月選手のバイスは知那美選手しかいない。
その上で、

さっちゃん、あんたが大黒柱なんだよ!!
そして、ほかの4人が四隅で荷重を50%ずつ分担するんだ。
さっちゃんは残り50%×4人分=200%負担。
それ以上は負担しなくていいし、誰かに甘えてもいけない。
「私が大黒柱になります。バイスは知那にお願いしたい」
そう宣言してほしい。

何となくの予想だけと、マリリンもそれがわかっているのではないかな。
まりりんの3投復帰は、鈴木夕湖さんの自信回復と、五月*知那美コンビ復活への渇きを待つ作戦だったとしたら、ボクは本橋麻里選手を尊敬します。

再来週から札幌で始まるアジア大会では、昨年の世界戦と同じメンバーに戻す気がする。
1投吉田夕、2投鈴木夕湖、3投吉田知那美、4投藤澤五月、リザーブまりりん。
これで勝ちきればそのあとは乗ると思う。
というか、メンバーを戻せば勝ちきると思うし、その後は迷いを脱出するでしょう。

マリリンがチームのCEOであることは今後もまったく変わりない。しかし、現場のディレクターはさっちゃんであり、それをそばで支えるのは同級生でライバルでもあった、抜群のコミュニケーション能力をもつ知那美ちゃん。また、知那美ちゃんはまりりんのバイスでもあるかもね。

アジア大会を見に行こう

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さあ、みんなでカーリングを見に行きましょう。
ここまで読んだ人は、見に行きたくなるはずです。
試合は2.5時間ほど。長いけど目が離せない。
この面白さ、ドキドキ感を北見市民だけに独占させておく手はない。札幌市民のボクも応援に行くつもりです。

2月20日(月)18時から韓国戦、2月22日(水)18時から準決勝。
韓国は強いよ。中国も強い。日本を含めたこのアジア3国は世界でも上位の力がある。

そして、そのなかでもさっちゃんはきっとすごいよ。相手の石をはじき出す彼女のテイクショットは中村俊輔選手のフリーキックみたいなもんだね。ファンタジスタです。
知那美ちゃんの高笑いはメッチャ楽しそうだよ。チビチビのフロント2人(吉田夕、鈴木)も楽しいし。

アジア大会の公式サイトはこちら。
https://sapporo2017.org/

カテゴリ:日記 |

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PROFILE

編集長 白井 康永

家づくりを変えたいという野望を持ち、北海道住宅新聞、札幌良い住宅jp を中心に、少子化の激流のなかでわれわれが日本を導きます.時にひょうひょうと(笑).
北海道・札幌市生まれ53歳。血液型O型.大学4年、専門学校に通う娘たち、高校3年の息子あり. 休日にやってること:のろまジョギングとテレマークスキー.

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