2015年8月

2015年08月25日(20:42)

「ピンピンコロリ(PPK)」で有名な星旦二先生の講演会が8月29日(土)札幌で開かれます

2015_0829flyer.jpg8月17日のコラムで紹介した首都大学東京・星旦二名誉教授。
保健医療福祉の専門家である星先生は、健康に長生きするために何が重要かを楽しい語り口で解説してくれました。

その星先生の講演が8月29日(土)、札幌コンベンションセンターで開かれます。
「集合住宅の温熱環境改善と健康長寿の実現を考えるセミナー」というやや長いタイトルの講演会。
セミナー開始が14時、終了が16時30分で、チラシを見ると星先生は後半の登場かなと思いますが、当日の時間割変更の可能性もあるので、14時には会場に着いていたほうが良いと思います。

星先生の講演は、高齢者だけでなく、何らかの生活習慣病を抱えるボクたち中年にとってもとても勉強になる内容でした。

血圧の薬を飲んでいるボク的には、血圧のことがすごくためになったし、メタボといわれている人にとって、星先生の話はぜひ聞いておいたほうが良いと思います。

参加無料だそうです。
チラシデータはこちら。2015_0829flyer.pdf

カテゴリ:日記 |

2015年08月23日(16:50)

無農薬・自然栽培農業に取り組む佐々木ファームを通したヒューマンドラマ

8月22日(土)、女房と受験生の娘を連れて「大地の花咲き」という映画を見に、札幌芸術の森アートホールに行ってきました。

2015_0823hall.jpg

農家を継いだ夫婦が、4歳になったばかりの息子の突然死をきっかけに、いのちの大切さに気づき、野菜という命ある植物を育てている自分の仕事の意味を探す。
葛藤のすえにいのちに感謝しながら仲間や土地、としてすべてのいのちと共存する「自然農法」に取り組み、共感する仲間といっしょに家族、仲間、使命をはぐくんでいくヒューマンドキュメンタリーです。

hatsujoei4.jpg

身近の人の死をきっかけに生き方が変わった、大病をしたら人が変わった。という話を聞くことがあります。人はそれほどに強いストレスの中でしか変われないという事実を、自分もよくわかります。
まして、それが自分の子の死だったら、その命の意味を問い返す、自分もきっとそうするだろうと思いました。

使命を見つけて、仲間とともに進む姿は、やはり力強いなと思いました。

ちなみに自然農法という農業のあり方をほとんどの方は知らないと思います。ただの無農薬栽培とも違い、雑草と共存しながら畑を作る方法です。

ボクはふだん、映画をほとんど見ません。ドラマも見ません。最後に見た映画は2年前のドキュメンタリーフィルムですね。
そんなボクですから、映画の評価はできませんが、

人が生きるということは、死ぬまで一生懸命走り続けることだな。
あきらめたらそこで終わり(スラムダンクの名せりふですね)だな。

みたいなことを改めて感じました。

娘は芸術の森に行く途中にあるジェラートが狙いだったらしく、帰りはおいしそうに食べていました。
ジェラート・札幌果林樹です。
640x640_rect_29206027.jpg
生きているから食べられる。
勉強しなくても、健康で生きていればすべて良し、かもしれません(笑)。

このあとの放映予定は9月12日(土)関東、9月21日(月)関西だそうです。

カテゴリ:ひと |

2015年08月18日(20:01)

子ども達の成長と家

3月に誕生日を迎えてからずっとウソの年齢のままだったプロフィールを更新しました。ついでに文章もちょっと変更。

2015_0818beer.jpg
この夏は成人した娘とビアガーデンに行ったり、もう1人の娘の三者懇談に行ったり、息子が1泊で自転車の旅に出たりと、子ども達が大人に近づいたことを実感する夏になりました。

2015_0818bike.jpg

あと数年すると、3人ともいなくなるかもしれません。夫婦そろってそれを望んでいますが、5人の家族生活はもうそう長くないと思うと、珍しくおセンチになったりします。
ん、おセンチって死語かな??

家を建てるときに、家族5人で暮らすのもせいぜい10数年と想定しましたが、その日が徐々に近づくと、ああ、この家大きいなと思ったり。

若いうちに建てれば、20年は子どもと暮らせるでしょう。いつ家を建てるかによって、その家は家族のどのステージを見守るのかが違ってきます。

札幌は今日、肌寒いほどの冷たい雨。そろそろ夏も終わったようです。

カテゴリ:日記 |

2015年08月17日(19:19)

断熱住宅は血圧低下に効くが、血圧は精神状態でひどく上下する

「予防医学からみた住環境のありかた」と題した研修会がソトダン21(竹口祐司会長、竹口組社長)主催で7月29日に札幌で開かれました。講師は首都大学東京・星旦二名誉教授。
保健医療福祉の専門家である星先生は、生涯現役、そして健康に長生きするために何が重要かを楽しい語り口で解説してくれました。

住宅が健康維持にとってとても大切であること(WHOがそう規定しているそうです)などなど、目からうろこの話ばかり。
概要は8月15日号の新聞に掲載しました。

2015_0817ketsuatsu.png
〈↑星先生の資料〉
 
さて、コラム的にはこの中から血圧の話を抜き出します。
星先生は、高血圧の薬が必要なのは、血圧180/110mmHg以上であると解説されました。医学の教科書にそう書かれており、厚生労働省も140/90で投薬が必要とは判断していないというのです。

なんと!
高血圧の薬をサボりながらも飲んでいる我が身。
講演が終わってから星先生に質問。そうしたら、血圧はかなり変動する。病院で計る前に「自分は血圧が低い」と暗示をかけてごらん、とおっしゃる。

そこで、翌々週の8月10日(月)健康診断で、先生の教えに従って、大きく深呼吸し「たいしたことはない」と念じて血圧を測ったら、
132/78mmHgという近年にない、いい数値をたたき出しました。

そしてその週の14日(金)、病院で血圧測定。
自己暗示をかけようとすればするほど緊張が高まる。
ダメだわ、病院は苦手。
145/95mmHgとかでした。

でも、ボクの場合、血圧は気持ち次第であることもわかりました。
夏場は血圧が低めということもあるのですが、健診での血圧数値は自信になりました。
「病院に負けるな!」
目下の目標です。

カテゴリ:日記 |

2015年08月13日(18:57)

トリプルガラスサッシの時代へ

15_0815top.jpg前回のコラムで、R-2000基準が25年を経て北海道の標準仕様になったということを書きました。
もうひとつ、昔話をしたいと思います。
お盆、そして戦後70年だから、過去を振り返るのもいいと思います。
 
いまから12年前、ボクはこれからの北海道の住宅の標準仕様は、壁150mm断熱と木製トリプルガラスだと考えるようになりました。
 
その当時、標準仕様は壁100mm、窓はペアガラスでした。壁も窓も1.5倍の断熱をする住宅がいずれ標準になるべきだと考えた理由は、今となってははっきり思い出せませんが、確か、2×6のR-2000住宅の燃費が、当時の住宅の半分ほどだったことが第一。窓については、樹脂枠のペアガラスではガラス性能がよくなっても枠が冷えて、北海道標準とは言えない。木製のトリプルが必要と考えた気がします。
 
この仕様では、断熱性能はR-2000を少し上回ります。現在、北海道の標準仕様とまでは言えませんが、じつは樹脂サッシの性能改善が昨年から一気に進み、窓ガラスのトリプル化が徐々に進んできているのです。
 
8月15日号の北海道住宅新聞では、樹脂サッシトリプルガラスを採用した工務店・ビルダーの声をまとめました。
ペアガラスサッシとの価格差も、かなり小さくなってきています。来年じゅうにはトリプルがほぼ標準と言えるようになるかもしれません。
〈クリックして拡大〉
 

カテゴリ:ie家 |

2015年08月05日(16:46)

R-2000の記事はちょうど25年前

2015_0805np.jpg北海道も暑い夏になりました。
リビングには2年ぶりに扇風機を取り出し、羽毛の掛け布団を横にしまってタオルケットで寝ています。
会社のエアコンも、止めると徐々に室温が上がるため、運転時間が長め。それでもよしずの効果で比較的過ごしやすいです。

夕方の打ち合わせ資料として、1990年の北海道住宅新聞データを探し出して印刷しました。
1990年と言えば、ちょうど25年・四半世紀前です。
弊社主催のカナダ・アメリカツアーの記事、そして9月に日本版R-2000が始まるという記事がありました。

R-2000とは、カナダがその数年前にはじめた高断熱・高気密住宅の規格を言います。
断熱が外壁140mm(ツーバイシックス)、気密がC値でおよそ0.7以下、セントラルヒーティングとセントラル換気を装備した、当時としては最先端の住宅規格です。
それが25年後には北海道の標準仕様になったのですね。

日本の木造住宅の性能を高めるきっかけの1つがR-2000でした。
〈新聞クリックで拡大します!〉

カテゴリ:ie家 |

2015年08月04日(17:36)

一般人は小さな家を! お金持ちは超省エネ住宅を!?

「住宅貧乏」とか、いろんな新しい言葉を最近聞くようになりました。
燃費が良くて健康にもいい家を建てると、建築費は高いけど光熱費が安上がりなので、住宅ローンとあわせた住居費総額としては高くない上、医療費抑制が可能だから金銭面トータルで安くなる。

健康に必要なことは、薬ではない。夢と希望と住環境だ。
夢を持って生きれば前向きになる。だから病気になりにくい。あとは住環境が整っていれば健康維持ができる。高血圧の薬を飲みながら健康を維持する必要は、ほとんどの日本人にとって「ない」のだそうです。

これらの話、なかなか説得力がありますよね。
ボクがやってきた仕事は、けっこう人と人の人生にいい影響を与えることだったんだな、などと50代も過ぎると思うようになります。
ただ、それだけで家を建てるわけにもいかない。もう少ししっかりした予算組みが、本当は必要なはずです。

img074.jpg

ボクはやはり広さだろうと思います。

いま、住宅を造るための建材や設備類が値上がりして下がらないままに高止まりしています。消費税も上がりました。2年前と同じ家を建てようとすれば、明らかに余計にお金がかかるのです。
予算には限りがあるが、あまり妥協もしたくない。
そうなると、家を小さくすることが必要になります。

小さい家で断熱もしっかり=燃費良し。

逆に予算に余裕のある方は、家が大きくなるので、断熱性能をかなりがんばらないと燃費の悪い家になってしまいます。

一般人は小さな家を! お金持ちは超省エネ住宅を。
こういう考え方もあるよな、と最近思うようになりました。
あまり結論のない話になりましたね。

写真は、写真家・國枝琢磨氏が見つけた札幌圏の住宅100から。
こちらです。
https://www.iesu.co.jp/ghs/house100/

カテゴリ:ie家 |

2015年08月03日(17:36)

留守番してました

今日は出張や取材で朝から人が少なく、事務も午後から外出して白井が留守番をすることになりました。

2015_0803seminar.jpg
先週末・7月31日(金)のセミナーはおかげさまで盛況でした。評価は皆さまに伺わないとわかりませんが、講師の1人として会場から熱いものを感じました。
お礼のメッセージや次回参加の申し込みなどもいただいております。
参加いただいた皆さま、本当にありがとうございます。

セミナーの後処理はまだ残っていますが、今日は次号以降の新聞原稿を整理しました。連載原稿の整理や自分の担当原稿も1本ザッと作りました。
たまには1人もいいもんです。

カテゴリ:日記 |

PROFILE

編集長 白井 康永

家づくりを変えたいという野望を持ち、北海道住宅新聞、札幌良い住宅jp を中心に、少子化の激流のなかでわれわれが日本を導きます.時にひょうひょうと(笑).
北海道・札幌市生まれ54歳。血液型O型.新卒1年、専門学校に通う娘たち、高校を卒業した息子あり. 休日にやってること:のろまジョギングとテレマークスキー.

月別アーカイブ

リンク