2014年9月

2014年09月29日(17:21)

御嶽山の噴火に思う

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9月27日(土)の午前11時30分ころ、御嶽山が噴火し、登山者が噴火の直撃を受けて亡くなったりケガをしたり、いったんは死を覚悟しつつ下山されました。
警察、消防、自衛隊が危険の残る山に入って捜索を続けています。

山登りは多くの場合、午前中に山頂に着く計画を組むものです。そして山頂で昼食をとって、日が十分にあるうちに下山開始という登山行程からすると、今回の噴火時刻はかなり最悪です。

装備や避難行動など、人ができる最大限の努力をしたあと、生死を分けるのは「運」としか言いようがありません。
どんなに手軽に登れる山でも、山はアドベンチャー・冒険です。だから、例え小さくてもリスクがあることを覚悟する必要があります。そのリスクが最大化し、最善を尽くしてなお自らの力ではどうしようもできない危険があるとき、あとは「運」しかない。
今回の噴火を見ながら、そう思いました。

リスクが見えにくいだけで、日常生活も同じではないかと思います。
人生は運次第です。
もちろん、運がめぐってくるまで待つのも、運を引き寄せる力ではありますが...。

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〈自分はこの日、札幌のまちにごく近い奥三角山-大倉山-三角山を縦走していました。写真は奥三角山から円山・札幌市街地を見たところ。予定していた山が立入禁止で、行き先を変えたのです〉

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2014年09月22日(17:55)

昨日はたいへんなことがありました。

飛び石連休ですね。

昨日の日曜日(9月21日)、食と農を楽しむ市民団体「るるるキッチンガーデンくらぶ」の石狩・厚田バスツアーを開催し、50人ほどの参加者にお越しいただきました。
大型バス1台が満席。不安定な天候もこの日だけは朝からずっと快晴。雨にぬれた畑ではトラクターが入れずに、イモ掘りができなくなったりと農業の難しさをちょっとだけ感じられる場面もありましたが、おおむね予定通りに終えることができました。

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ただひとつだけ、われわれ運営側を震え上がらせる出来事がありました。
迷子です。

海に面した見晴らしのいい施設で昼食をとり、少し時間の余裕があったのです。手打ちそばを食べながらそば打ちの体験や見学をする人、参加者同士会話を楽しむ人、晴天の屋外芝生で遊ぶ子どもたち。
そんなのんびりした空気を切り裂いたのは、「子どもが2人見当たらない」というおかあさんの声でした。
見通しのよい場所なのです。ここで迷子が発生するなど思ってもみなかったのです。
しかし、現実には迷子が発生しました。

事務局長を務める当社Kくんが、1.5kmほど離れた海岸で2人を発見。確保しました。迷子騒動から戻るまで、時間にして30分弱でした。

昨日は、ただ単に『子どもは想像もできないことをする』という結果以上に考えが深まりませんでしたが、1日たって、少し頭が整理できてきました。

1.畑や田んぼ、牧場ではこちらもかなり目を光らせている。
2.同時に、子どもたちも見通しのきかないところではあまり遠くには行かない。
3.見通しのきく場所は安心感がある。気がついたら遠くに来てしまった、という子どもの行動をまったく予測できなかった。
4.加えてこの日は細部のマネジメントがいまいち甘かった。

見通しのきかない場所は当然注意しなければなりませんが、見通しのきく場所こそ危険が潜んでいることを学びました。
参加者に「あれをしないで、これはやめて」と行動規制を強いるのは市民団体としてベストな方法ではないと思います。一方、出発が遅れればほかの参加者にとっての時間ロスが大きな問題になります。
答えはひとつではないでしょうが、注意の勘どころを間違っていたことは素直に反省し、マネジメントを常に最高レベルにできるように気合いを入れる必要があると感じました。

ちなみに、春の田植えイベントでは、車のキーをなくされた方がいて、当事者の家族はイベントを楽しむ余裕を失ってしまいました。すべてのハプニングをなくすことはできませんが、ハプニングから学ぶべきことはあります。
 
〈写真は、畑の状態を説明する有機栽培農家・長さんと、話を聞くくらぶ主催者のみーやん(木村光江さん)〉

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2014年09月20日(16:15)

札幌・平岸の夜

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JR札幌駅から5kmほど南に下った「平岸(ひらぎし)」という地域があります。地下鉄の駅もあるのですが、自分は生まれて初めて平岸の駅に降り立ったと思います。
きのうは、この平岸で、新築住宅の注文主と設計・工事関係者の懇親会があり、お呼ばれしました。

発注者側と受注者側の懇親を深めるとともに、ものづくりのチカラをさらに高める機会にしよう。またその姿勢をエンドユーザーにも知ってもらおうという意図が隠されています(隠されてはおらずおおっぴらに語られていました)。

日本の中では外国である北海道のことですから、取り組み方もいろいろあっていいはず。また、開拓以来、みんなが平等なのが北海道のいいとこですから、施主だからえらいとか、大工がえらいとか、そういう話もありません。
みんなが「いい家をつくる」という目的の下に集まり、その目的を共有しながら酒を酌み交わすという、なかなかいい懇親だと思います。
デザートにバナナが1本出てきて、「おいおい」と思ったですが、中身をくりぬいたムース?でした。なかなかいい演出。

1次会2時間、その後2次会も全員参加で、終わってみれば23時47分。近郊JRの人は「いやぁ盛り上がっちゃって終電逃した」と楽しそう。
あらかじめホテル確保の人も。この日はスマップのコンサートで、ホテルがぜんぜんとれなかったそうです。
ボクら地下鉄組は何とか間に合って、無事に最寄り駅までたどり着きました。

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2014年09月19日(14:48)

梅が一粒入った「どら焼き」byするが

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どら焼きの中に梅が一粒入っている新鮮な味。
東京・亀有の和菓子屋さん・するがのどら焼きです。

あたしは、どら焼きと大福がかなり好きで、けっこう食べます。どっちもみるみるうちにエネルギーが回復するスタミナお菓子。おいしくどら焼きと大福を食べるために、日々がんばっています。

梅入りのどら焼きは、キワモノっぽさがあるかもしれませんが、味は正統派です。皮のしっとり感、あんの爽やかな甘さ、どちらも間違いなく合格点。

というわけで、H社長! ごちそうさまでした。

やっぱ、どら焼きが好きだ!

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2014年09月17日(19:56)

続・日本と変わらないアメリカの住宅事情?

前回のトム・ケリーさんの講演スライドですが、アメリカのトレンドを日本のトレンドと対比してみると...

*家族構成と優先順位の変化*

世帯の都市集中化
 ⇒人口減少・過疎化
多くのものを維持することより家族との時間を重視
 ⇒自家用車を欲しがらない世代
ベビーブーム世代のリタイア
 ⇒まったく同じ・団塊世代

祖父・祖母との同居増
 ⇒首都圏の郊外で爆発的に増加しているそう
成人した子供との同居増
 ⇒独立できない若者世代
住宅家電等のスマート化
 ⇒こちらは日本発のトレンド?

流行を追うより伝統を取る
 ⇒古着世代・アンティーク家具を好む
静かで落ち着く家族重視のライフスタイル
 ⇒宅飲み・うち食・イクメン
その土地ならではの暮らしを楽しむ
 ⇒ショッピングモール好き

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アメリカのトレンドを日本の言葉に置き換えてみました。これが、日本もアメリカも変わらないのではないかと考えた内情です。
自分はこういった社会学的アプローチが好きなもんで、このことによって何か新しい発見があるわけでもないのに、ついつい真剣になってしまいます。

ただ、「祖父・祖母との同居増」については、「首都圏」と書いたように土地が高額であることが条件になっている気がします。北海道を含む地方ではこのトレンドと真逆の傾向もだいぶ前から見られます。典型は、農家が二世帯住宅ではなく 親世帯、子世帯がそれぞれ戸建てを建てるケースが増えていることです。

また、「その土地ならではの暮らしを楽しむ」は、日米で背景が異なるのかもしれません。日本の場合は東京(都会)にでて刺激的な生活を送るより、マイルドな故郷(地方都市)で家族・友人と楽しく暮らす。その象徴がイオンに代表されるショッピングモールだといわれています。「マイルドヤンキー」という言葉もあるそう。しかし、アメリカが同様だとはあまり思えません(確証なし)。

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2014年09月17日(09:25)

日本と変わらないアメリカの住宅事情?

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9月16日(火)、札幌で「アメリカ住宅建材セミナー」が開かれました。
アメリカまたは州政府が主催するこの手のセミナーが札幌で開催されるのは久しぶりだと思います。テーマがリモデル(リフォーム)だったこともあって、久しぶりに参加してみました。

アメリカの工務店社長が基調講演を行い、建材を扱う参加企業・団体がプレゼンおよび展示を行うという形式はこれまでと同じ。自分が見た違いは、古材加工を施したフローリングを持ち込んだ会社が2社あったこと、もうひとつは日本語より中国語のプリント類のほうが目についたことです。
そうですよね、中国はアメリカ建材にとってもっとも有望な市場でしょう。日本市場は、木材はカナダとヨーロッパが主力で、建材は特定の分野以外はいまいち売れない-と想像されます。中国は旺盛な建設需要の富裕層の増加で、アメリカ建材は活躍の場がたくさんあると思います。

さて、工務店社長の話です。トム・ケリーさんはネイル・ケリー社の2代目社長で、年商26億円、全米4位の規模だそう。このあたり、もう少し聞いてみたかった気もしますが、スルーしてしまいました。
このスライドをみてください。

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*家族構成と優先順位の変化*
・世帯の都市集中化
・多くのものを維持することより家族との時間を重視
・ベビーブーム世代のリタイア
・祖父・祖母との同居増
・成人した子供との同居増
・住宅家電等のスマート化
・流行を追うより伝統を取る
・静かで落ち着く家族重視のライフスタイル
・その土地ならではの暮らしを楽しむ
 
これって日本と同じじゃね!?
この分析を誰が行ったか。ケリーさんではないと思います。アメリカの住宅産業界のアナリストでしょうか?

日米の違いは、少子化しているか否かだけかもしれません。日本の出生率は1.3人以下、一方アメリカは2人前後だそう。ただ、これは移民効果だという指摘もある。いずれにしても、家はまだ必要な国と、数的にはもう必要ない国・ニッポン。

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2014年09月10日(14:28)

ビジュアルを秋っぽい素材に変更

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怒濤のセミナーが終わりました。
集中力が少し低下していたのか、段取りに不手際もあり、反省点もありますが、Webセミナーは初めての取組でもあり、すべては今後の糧としたいと思います。参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

ボク的には今日が節目の一日になったので、ビジュアルを秋モードに変えました。
写真は、鮮やかなオレンジ色の2人掛けチェアと、キリムという手織物のクッションカバーです。ウールの素材を見るだけで何となく秋っぽくなりますね。

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2014年09月08日(14:12)

怒濤のセミナーウィークも、明日9月9日を残すのみ

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9月2日(火)から始まったセミナーウィーク。
セミナーに突入してからもう1つイベントが加わり、どうなったかというと...

  • 9月2日(火)省エネ住宅・設備セミナー@札幌

  • 9月4日(木)省エネ住宅・設備セミナー@帯広

  • 9月6日(土)あったかリフォーム市民セミナー@札幌(主催:あったかリフォーム倶楽部)

  • 9月8日(月)300mm断熱住宅現場見学会@札幌(主催:新住協札幌支部)

  • そして

  • 9月9日(火)Webセミナー@札幌

7営業日で5回のセミナー!!

ついにあとひとつ、大切なセミナーを残すのみになりました。
今日の見学会は、300mm断熱のことがメインではありましたが、木質の内外装をどうやって実現していくか、という点にも関心が高かったです。
今日はこのあと会合があり、その後、明日のセミナーに備えます。

明日のセミナーは、Web集客を目標に住宅会社さまのサポートからスタートした当社の取組をご紹介しながら、いっしょにWeb戦略を学ぶ場です。
明日・火曜日18時から20時まで。興味のある方はお問い合わせください。

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2014年09月02日(18:18)

省エネ住宅・設備セミナー @札幌

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2014_0902akoh.jpg9月2日(火)札幌のセミナーが無事終わりました。山本亜耕さんの切れ味のよい話、あと、暖房エコフィール(灯油暖房ボイラー)の効率は、カタログ値以上によくなる可能性があるという話に驚きました。なぜか、潜熱を回収する分が、カタログ値には含まれていないからだそうです!

9月4日(木)は帯広会場です。
会場でお待ちしております。

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2014年09月01日(18:52)

ちょー遅いトレイルラン @手稲山・平和の滝ルート

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8月31日は、この夏を締めくくるトレイルランに出かけました。寝坊して起きてみると天気がよく、気温も上がっているようだし、暑さを避けて山に行こうと決めました。

ポイントは、わが家から手稲山頂の往復を、できるだけ走ること。往復の距離は28kmほどになります。標高差は1000m弱です。
10時過ぎに家を出て走り始めると、木陰はいいのですがやはり暑い。北海道マラソンの選手はキツかったと思います。
ボクは約2リットルの水を持ってスタートし、平和の滝の自販機で行きに1本、帰りに1本、水とスポドリを購入。合計3リットルを6時間弱で消費し、おにぎり2個と大福を食べ、それでも体重は2kgほど減りました。この時期、3リットルでは足りてないようです。

平和の滝からの登山ルートは、かなり久しぶりです。巨岩が積み重なったガレ場があり、そこが平和の滝ルートのハイライト! つらくもあり、やりがいもあるコースです。

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登山道は昔と比べすごく整備され、広くなった気がします。平和の滝から始まる登山道入口から1kmほど走って、そこからはほぼ歩きに切り替えました。小一時間でガレ場に到着。
スパイダーマンのように、両手両足を使って巨岩を登っていきます。けっこういい気分で登っていたら、突然、左足ふくらはぎがけいれん。
「やべ」

左足に負担をかけないように慎重に登ると、こんどは右足ふくらはぎがけいれん。
「おいおい、マジかよ」

こりゃ最悪、下りはガレ場を避けてスキー場内を下り、テイネスキー場までお迎え車を呼ぶ事態か!?

とは言え、そういうかっちょ悪い事態はなるべくなら避けたい。本当に慎重に登り、何とか山頂到着。
平和の滝から登り1時間49分。けいれんは、おそらく大量の汗で水分とミネラル分が失われたことに原因があると思います。それにしても情けない。

というわけで、下りも慎重に。ガレ場を過ぎてラスト1kmになってから、再び走ってみました。
平和の滝まで1時間28分。スポドリを補給し、こんどは道路を走る。
『どこまでもつかなぁ』
とぼんやり考えながら、しかし考えるだけでは前に進まないので、ノロノロ走ります。

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だんだんキツくなってきました。今日はムリしない日。というかもうすでにムリしたのでこれ以上はムリせずに、最後の3kmは半分以上歩きました。

16時前にわが家に到着。キツかったけど爽快な1日でした。
夜、攣り防止のシャクヤクカンゾウの漢方を飲んで寝ました。
今日はわりと快調です!

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PROFILE

編集長 白井 康永

家づくりを変えたいという野望を持ち、北海道住宅新聞、札幌良い住宅jp を中心に、少子化の激流のなかでわれわれが日本を導きます.時にひょうひょうと(笑).
北海道・札幌市生まれ54歳。血液型O型.新卒1年、専門学校に通う娘たち、高校を卒業した息子あり. 休日にやってること:のろまジョギングとテレマークスキー.

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