2014年5月
2014年05月28日(16:59)
省エネ住宅・設備セミナー
5月20日札幌、21日帯広で、省エネ住宅・設備セミナーを開催しました。両会場とも多くのかたに集まっていただき、心よりお礼申し上げます。
家づくりの大きな課題となっているのが、熱源選びです。
いちばんの引き金は電気料金の値上げだと思います。
灯油が値上がりし、電気料金が引き下げになって、10年ほど前に暖房・給湯熱源が一気に電気に変わりました。
灯油も上がった、電気も上がった。10年後はガスも上がるかも。じゃあどうやって熱源を決めればいいの?
この問題と同時に、電気を選んだ場合の暖房方法も課題になっています。温水暖房がベストだとしても、いろいろコストが上がる中で、提案の幅が必要になっており、エアコン暖房もやれそう。
そんなことで今回のセミナーを迎えました。
講師の西郷さんは、そのあたりをデータを元に話してくださいました。
詳しくは後日まとめます。
さて、タイトルバックの写真を新緑に!
5月25日(日)に山菜採りに行ってきました。「シドケ」という名前を知らない方も多いですが、一部では山菜の王様との評価も。
ボクはきんぴらがとても気に入って、完食してしまいました。
写真は新緑の水辺です。朝の柔らかい光につつまれて、淡い緑が輝いて見えました。
2014年05月27日(18:38)
仙台出張 その2 仙台平野の津波
〈ニュータウンのようにも見えますが、津波で流された街なのです〉
今回の出張は新住協という団体の総会取材だったのですが、別の取材の打ち合わせやごあいさつなど、その他の予定も入っていました。そして最後に、仙台市と名取市の津波被災地を視察してきました。
ボクはリアス式の三陸海岸と石巻を視察していますが、仙台平野の状況は、じつは今回が初めてでした。
何度も仙台に行っていますが、太平洋岸から仙台市街を眺めたことがありませんでした。海から仙台中心部までおよそ10km。海岸から中心部の高層ビルがハッキリと見えるのです。仙台平野は山など一切なく、しかも高いビルもない、まさに米どころ宮城の稲作地帯なのです。
このことが、津波の違いとなって現れたようです。
リアス式海岸では湾の最奥部にめがけて津波が駆け上がりましたが、仙台平野ではお風呂のお湯があふれるように海岸をのみ込んでいったそうです。また海抜が低いため、津波は海からと同時に川をさかのぼり堤防を越えて回り込むように住宅街をのみ込んだそうです。
〈基礎を打ったばかり。おそらく新しい家だったのでしょう。ここは海岸、遠くに仙台のビル〉
宮城は復興に向けて動き出してはいますが、いまだその爪痕は生々しく残っています。平野での津波被害を見たとき、自然の脅威を改めて知りました。
2014年05月23日(14:04)
仙台出張 その1
断熱住宅を推進する勉強グループ「NPO新住協」の全国総会・研修会に、仙台市まで行ってきました。
今回は、前日・5月20日に札幌で当社主催のセミナーがあり、総会当日の朝一番の飛行機で飛び、翌日に帰ってくるスケジュール。多くの出会いと再会、取材・記事・仕事の打ち合わせなどをこなした上で、帰り際に仙台平野での津波被害の状況を見学する機会に恵まれました。
新住協の総会・研修会を取材していて、この会の大きな強みだなと思うのは、会員が自社の取り組みについて発表し、それに対して同会代表理事の鎌田紀彦先生が技術的視点からアドバイスを行うというそのスタイルです。
先生は口の悪い人ですから、アドバイスがいつも耳にやさしいわけではありません(笑)。しかし、それだけに指摘はいつも甘さがなく、発表者にとってはもちろんだと思いますが、そこに参加しているすべての人にとって勉強になるのです。
先生のアドバイスは、多くの会社が間違いやすい点だったり、見落とされがちだったりする部分を的確に射抜きます。だから耳が痛いけどためになる。
この部分が新住協の強みだと思います。
窓の配置と建物の平面計画が悪いために、省エネ的に損をしているとか、プランニングが構造を踏まえていないために凸凹した平面となり、コストアップ、熱損失拡大になっているとか、
そこの先張りは防湿シートを使ってはいけないとか、
今回はちょっと専門的な話になってしまいましたね。
2014年05月09日(14:22)
外壁の張り替えといっしょに断熱リフォーム
この時期は、自分がかかわっている団体の年度総会が開かれる準備でけっこう忙しくなります。
そのうちのひとつ「あったかリフォーム倶楽部」では、"外壁改修といっしょにできる300万円の断熱改修"を検討しています。
築15~20年くらいの外壁リフォームをガマンしている家はけっこうあります。このころの断熱性能は、一部では優れた物件もありますが、おおむね冬は足元が寒くなります。
そんな家を外壁の張り替えといっしょに暖かくできたら、きっと喜ばれるはず!?
そう考えて、いま、あったかリフォーム倶楽部内で、断熱改修が可能かどうか、検討を進めています。
断熱改修という言葉を使っていますが、じっさいの工事は断熱よりもむしろ気密工事が中心になります。既存建物の気密性能を引き上げることによって、断熱材の性能を100%引き出す方法です。
細かいことはまだ言えない段階ですが、やれそうな感じです。
「そんな難しいことしなくても、この外壁材を張れば家が暖かくなりますよ。断熱材がついていますから」
そんな訪問セールスがいまでも行われているようですが、そのやり方ではまったく暖かくなりません。
理由をわかりやすく説明すると、そのやり方は、ウインドブレーカーを着込んで、そのウインドブレーカーと身体の間に風を送り込んでいる状態だからです。内側の風を止める気密化工事をしないと、ウインドブレーカーの性能が生きないのです。
今年は300万円でできる性能向上リフォームをがんばってみたいと思っています。
2014年05月04日(22:28)
上から目線は好きですが...
『上から目線』という言葉がありますが、ボクは高所恐怖症です。最近ひどくなっている気がして、何とか直したいと思うのですが、今のところ直っておりません(;。;)
高所恐怖症のくせに山にはちょっとあこがれがあります。なだらかな斜面の上に山頂がのっているのであれば、怖くなんかないのですが、絶壁っていると足がすくみます。
もちろん尾根筋や斜面歩行も、非常に怖いときがあります。
写真は、尾根筋を登っているところですが、じつは怖かった。
上から目線を楽しむ余裕ゼロでございます。バックは積丹半島の山たちです。
それでもこのときは、この斜度感・高度感を写真に残したい気持ちが恐怖心に勝利したのですが、帰りの斜面では恐怖心が勝利し、写真が残っていません。写真の斜面が斜度およそ27度、帰りの斜面は35度を超えていたと思います。35度を超えると滑落の恐怖も加わり、じっさい、ポケットからカメラを取り出すときに身体の重心が少しでも動くとズズッ斜面を落ちます。
怖いのはイヤですが、山頂からの上から目線はやっぱり好きです。
2014年05月03日(18:02)
北海道の家
5月3日(土) 札幌・厚別(あつべつ)にある雪印種苗園芸センターに行ってきました。ここを訪れるのは久しぶりです。
花の苗や庭木の苗、野菜の種など、その名の通り園芸センターなのですが、敷地を奥に進むとただの園芸市ではないことがわかります。
写真は、大正年代に建てられた農家住宅、そしてその隣りの小さな建物がなんと、のちの雪印乳業がはじめてバターを製造した工場建て屋なのです。
ここは牛飼いさんの敷地で、かつ牛乳からバターをつくった記念すべき地であり、もしかすると北海道の一次産業が六次産業化へ進んだ第一歩を記した場所かもしれません。
この家を見ると「ああ、北海道だ」と素直に納得できます。
その要素は、急勾配の三角屋根、板張りの外装、白に塗られた窓というところかなと思います。
ボク個人的にも、こういった素朴で力強い建物が、函館の和洋折衷型の町家と並んで好きです。
http://sapporo-jouhoukan.jp/sapporo-siryoukan/bunkaisan/059.html
参考ホームページ。
梅の花が開きはじめていました。ここは市内中心部より気温が低いようです。
2014年05月02日(19:12)
自立型の太陽光発電
今日は、太陽光発電のことをいろいろ教えてもらいました。
電気代の値上げ、電力不足、災害時の電気供給、そして環境貢献。太陽光発電をつけたい理由はいろいろありますが、最近は「もうかる」というのも加わっています。
まあその是非はともかく、今日はオフグリッド、すなわち電力会社の電線にのせて売電する仕組みを持たず、発電・蓄電・自家消費の自立型エネルギーとしての太陽光発電を教えてもらいました。
北海道住宅新聞のコアな読者さまの中には、「これだよ」とおっしゃる方が多いと思います。ボクもこれなら、自分の媒体に自信を持って記事を掲載できます。
LED照明なら、家中の照明をまかなうことができるそうです。発電パネル2~4枚程度、バッテリー4台。約1kWの定格能力ですから、屋根にのせる発電の1/3から1/4です。
価格は50~80万円程度。
どうですか!!