2012年9月

2012年09月28日(18:17)

瀬尾君のこと

大学の1期後輩、瀬尾鉄二君が亡くなってはや1週間が過ぎました。
10年前に難病を発病し、病と闘いながらも昨年夏まで、神奈川県の県政事務所で働いていました。
症状が悪化し、それでも最後まで生きる意志を持ち続けていたそうです。


瀬尾君は県立多摩高校を卒業し、一浪して明治大学に入ってきました。とても優秀で、ちょっと融通の利かないところもあり、目上の者を自然にたてることができる、愛すべき男でした。


同じ川崎市に住んでいたこともあり、よくいっしょに酒を飲みました。悩みも聞きましたし、好きな子に告白すべきかどうかも相談に乗りました。


就職先に神奈川県庁を選んだのは、彼にとってよい選択だと思いました。優秀でしたから、心配はありませんでした。
Uターンで札幌に帰るとき、瀬尾君は片付けを手伝いに来てくれました。片付けよりも酒を飲んで、翌朝フラフラになって帰っていったことを覚えています。
小生の結婚式にも札幌まで来てくれました。いつか、瀬尾君の結婚式にも出席するつもりでしたが、それはかないませんでした。


野辺送りは、教会から人があふれていたそうです。瀬尾は、みんなに送られて旅立ちました。
瀬尾君はいまも変わらずボクの中に生きています。
徳江さん、松田さん、大ちゃん、ありがとう。


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2012年09月20日(19:46)

大学院生の発表

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札幌市立大学の大学院2年生が地域プロジェクト演習の公開発表会に臨みました。
小生、斉藤先生にお誘いいただいて、最後まで興味深く聞かせていただきました。
発表が小生の仕事分野と近かったため、参考にもなりました。
地域プロジェクトですから、地域の課題に対して院生が調査し提案をしていくという流れです。


  • 「若者のまちづくり参加を促す」をお題にしたビデオづくり

  • 厚真町の地域掘り起こしと中心市街地活性化提案

  • 新さっぽろ商業建築でのグリーンカーテンの提案

  • 札幌・行啓通り商店街の活性化


学生たちの調査は、やはり筋がいい。その調査をもとに何をやるかという段階で、民間側から「方向はこっち」というサゼスチョンがあると、あっという間に完成度が高まるのではないかと思った。民間はアウトプットは得意であり、その得意分野については口を出して学生を誘導すべきではないかなと。

院生の皆さん、下期もがんばってください。また斉藤先生、いい機会をいただきありがとうございます。


それにしても、小生、集中力が途中までしか続きませんでした。いかんなあ。

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2012年09月19日(16:32)

この夏を乗り切ることができました

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ある先生から「白井さんは夏の涼しさにはまっているね」と言われておりますが、確かに。
冬と同じくらい、夏も快適に過ごすことができたらどんなにいいだろう。それが取り組みのスタートでした。


特にこの3年は、毎年新しい取り組みをはじめては検証してきました。
というのも、軒やひさしでは日射遮へいができないと気がついたからです。
そして、北海道電力が昨日、この夏のピーク消費量を記録したように、暑いのは真夏よりも西日がきつくなり地熱蓄熱が進む残暑の時期なのです。残暑は朝夕の気温が下がらない、午後からの日差しが家に深く差し込み、遮光が難しいことが暑さの原因です。
この夏、とにかく外部で日射遮へいに挑戦しました。その結果、予想外の効果というか、予定外の使い方をしている自分がいたのです。


いままでは、気温の上がる日中は窓を閉め、夕方の気温が下がったときから朝にかけて窓開けして冷気を入れるという暮らし方をしてきました。
今年は、日中でも暑いとき以外は窓開放。それができたのは、外部遮へいのおかげで窓を開けても直射日光が入らなくなったこと、窓のまわりの地面も遮光されるおかげで窓開けた瞬間に熱風侵入ということにならなかったからです。


窓開けでいい点は、家の中の空気が動くこと。どうしても夏場にカビが生えがちなコンクリート空間は、今年カビのニオイがまったくしないやや快適な(^0^) 空間になりました。
例年なら8月下旬に室温が25℃を超えるのですが、暑かったこの夏でも窓を開け続けたおかげで超えませんでした。ついに昨日、25℃を超した夜になりましたが・・・。


断熱住宅では、朝方まで北側の窓を開け、日中は南の窓をとじる。夕方、涼しくなったら地窓を開けるといい。そう言われていますが、北海道のような比較的乾燥していて外気温が30℃程度なら、南の窓を開けて風を入れることも悪くないと体感した夏です。わが家では、2階南東の窓からの風が最もさわやかなのです。


写真は北東の窓。ここを開けると日差しが深く差し込み、暑さが夜まで抜けなかったのですが、窓の外・寒冷紗(かんれいしゃ)のおかげで、窓を開けても暑くならない夏でした。


長かった暑さも今日でおしまいとのこと。これからは雪に向かって一直線。何せ2ヵ月後にはスキー場がスタートするのですから。

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2012年09月13日(18:08)

2030年のシナリオ

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〈クリックして拡大〉


皆さんもニュースでよく聞くと思います。
2030年に原発依存度をどうするか、という○×シナリオ。


この話、ニュースを聞く限りはどうもピンとこないのです。原発依存度をゼロにしたらどうなるか、現状の依存度で2030年を迎えればどうなるか。
どうなるって、どんなことを想定して言ってるの?


スライドは、先日、経済産業大臣名で出された「エネルギー・環境戦略策定に当たっての検討事項について」という資料の一部で、経済影響を見た部分です。


まず一番上のコストの部分。2010年の15兆円に対して15シナリオは23~32兆円。家計の影響を見ると、現在の電気代が月々1万円平均として、それが1.4~1.8倍になる。ゼロシナリオではさらに上がる、という試算です。
これを北海道の光熱費に置き換えると、月々2万円~2万5000円程度が北海道の戸建て平均ですから、月々2万円の家庭は、2万5000円~3万4000円に値上がりする。年間では6万円から18万円ほど上がることになります。


これが原発依存度を引き下げる影響です、という政府資料で、現在、この資料をもとに議論がされていることを、ボクたち国民は知っておく必要があると思います。
ただし、この資料算定は省エネ推進を想定しないものです。省エネを推進すれば、当然シナリオは違ったものになるし、原発依存度ゼロでは、そもそも省エネ推進なしでは達成不可能であることをこの資料では表明しています。


エネルギー依存度の高い北海道・東北では、省エネ住宅にする方がオトク・安心、ということだけは言えそうです。

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2012年09月11日(10:52)

9月16,17日 モエレ沼公園で「リノベーションEXPO 2012」 17日は白井も登場!!

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9月16,17日の両日、札幌東区のモエレ沼公園・ガラスピラミッドで「リノベーションEXPO 2012」が開かれます。
9月17日(祝・月)には、白井が「体験!! リノベーションのマルとバツ」と題して
13時~13時45分まで45分間お話をします。


ボクは、子育て世代からシニア世代まで幅広い世代を対象にして、
自分自身がリノベーションを体験していることもあり、住宅専門紙の編集者として、どんな暮らしと家を望み、家をどのように変えたか、子供が育ったあとはどう考えているか、そんなことをコンパクトにお話ししようと思います。


家は、家族の成長とともにあります。そこがリノベーションのおもしろいところだろうと思うし、ボクは今後もそういう家とのつきあいを考えています。


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全体の内容など詳しくは、主催者のホームページで↓↓。
http://www.renovation.or.jp/expo2012/hokkaido/index.html


パンフレットはこちら>>
https://www.iesu.co.jp/ghs/images/hokkaido.pdf


遊びに(冷やかしに)来てください。

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2012年09月06日(12:45)

工務店かハウスメーカーか

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朝、自転車をこぎながらフッと思いだしたのですが、
いまを去ること20年ほど前、小生はある方を車に乗せてオホーツク・網走から北見へ向け、美幌を過ぎたあたりを走っていました。夕暮れ前の西日が目に入ったのを覚えています。季節がちょうどいま頃だったはずです。


『これから新築の家が減ったら、ハウスメーカー独占になるんじゃないの?』とNさん。
「いえ、そうはならないと思います。住宅は販売量が増えてもスケールのメリットが出ないし、会社経費率は大手のほうが高いから、どうしても家の価格が高くなる。住宅供給の業態としては、むしろ工務店の時代になると思います」と小生。
Nさんは、見識の高い方で、小生の説明を聞いてすぐに同意しました。『ほかの産業と違うんだね。それならむしろ大手より中小による競争になるね。当社の戦略も間違ってないんだ、偶然だけど(笑)』


偶然ですが(笑)、小生の予想通りになってきました。住宅供給の主力が大手だとしても、依然として寡占化は進まず、経営を誤ったら大手といえども整理される時代になっています。
ユーザー側にはいまでも大手信仰があります。いやむしろ強まっているかもしれません。それなのに大手が伸びないのは、大手の商品が消費者のニーズや資力とマッチしていないからです。
そして、そのことに大手に勤める社員たちも気がつき始めています。
この先はまたわからないのですが・・・。

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2012年09月03日(17:16)

残暑お見舞い申し上げます。 Part 2

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まさか、残暑お見舞いのパート2を書くことになるとは思いませんでした。


この時期になると、夕方がとにかく暑い。それは、太陽が低くなり軒やひさしで太陽をさえぎることができなくなるからです。会社に設置したよしずも、前回の報告のように遮光しきれなくなっています。会社は西南西を向いており、3月、4月と9月は日差しが深く差し込みます。


それでも、去年までのようなモワッとした暑さにならず、まあまあ許容範囲です。


-/- -/- -/-
自宅も同じです。
北東に面した小さな窓から、この時期は朝日が深くふかーく部屋に差し込みます。それを今年、防いでいるのが寒冷紗(かんれいしゃ)です。
去年までは、窓を開けると風が入るけど、日差しで部屋が暑くなるほうがイヤなので閉めていましたが、今年は全開放です。その結果、部屋のしけっぽさ、カビくささが少なくなり、今のところいいことずくめです。
自分自身の健康状態もたいへん良い。この時期、体調面では最も良くなかったのですが、おかげさまで今年は良好です。

カテゴリ:北海道・札幌 |

PROFILE

編集長 白井 康永

家づくりを変えたいという野望を持ち、北海道住宅新聞、札幌良い住宅jp を中心に、少子化の激流のなかでわれわれが日本を導きます.時にひょうひょうと(笑).
北海道・札幌市生まれ54歳。血液型O型.新卒1年、専門学校に通う娘たち、高校を卒業した息子あり. 休日にやってること:のろまジョギングとテレマークスキー.

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