2009年2月

2009年02月27日(18:02)

MくんがBIS(ビスと呼びます)試験に合格しました。

◆当社の副編集長・MくんがBIS(断熱施工技術者)の試験に合格しました。ここによると、BISとはBuilding Insulation Specialist(断熱施工技術者)の略で、住宅等の温熱環境要件に関して、高度な専門知識を持ち、正しい設計や精度の高い施工方法を指導できる技術者として、(社)北海道建築技術協会が認定試験を行い、登録しています。-とあります。◆北方型住宅を建てるために必要な資格ということで20年ほど前に創設された制度ですが、断熱技術者の資格として本州でも知名度が高く、毎年本州からの受験者が多いのも特徴です。◆Mくんが取得したのは、先ほどのサイトの言葉を借りると、設計段階で活躍するBIS。われわれの仕事では、施工段階の資格であるBIS-Eは取得できません。◆ちなみに彼はVOC測定士の資格も持っています。資格マニアではありませんが、派手さはないが素直にコツコツやるタイプです。当社のバランサーでもある。Mくん、おめでとう。奥さんに報告したかい?

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2009年02月26日(19:48)

家とは家族とは・・・。

090226koshitsu.jpg◆インターネットで調べものをしていたら、このページにヒットし、ついつい読んでしまいました。
皆さんはどう考えていますか、子育てと住宅、家族と住宅の関係。子供室の要・不要、そして広さ/居間階段か否か/くつろぎはリビングかダイニングか。◆わが家はこれらの選択肢の中から、ひとつひとつ選んでいきました。それが正しかったかどうかはまだ答えが出ていないのですが、自分自身の考えが少し変わった点があります。それは上のコラムの方と同じく、完全個室主義からいまはゆるやかな個室主義に傾いている点です。◆ボクは、個人は狭い個室を持つべきだと考えていました。広い個室はいりません。しかし、1人になる個室は、子どもにとっても親にとっても必要だと考えたのです。ところが、中2になる娘は自室のドアを開けたまま勉強し、小5の次女と小4の長男はいまだに仕切らずに部屋を使っている。女房の部屋にはみんなが侵入して怒られ、それでも女房はカギをつけずにいる。自分自身も個室で仕事をしていてもドアを閉めない。1時間もすると4人が遊びに来る。追い出すこともあるが、多くはなりゆきに任せている。◆ゆるやかな個室とは、ドアというより障子かついたて程度の仕切りという意味。らんまは解放され、音は筒抜け。日本人である自分はやはり自立しきれないのかな。◆ボクは今でも、みんなでテレビを見るのが団らんだとは思っていない。かといって何かの話題で家族が談笑するという場面も普通はない。そういう場面は、旅行中のホテルだったり、キャンプだったり、レジャーの車中だったりする。わが家ではない。家とはもっと緩やかにバラバラでありながら、家族がいることに安心する、そういう空間のように、最近は思っています。

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2009年02月25日(13:08)

太陽光発電がたいへんなことに

◆当社も今のところはニュースが伝える範囲でしかわかりませんが、太陽光発電に思い切った優遇政策が実施されることになりそうです。倍額購入。道南での試算によると、4kWを装備して年間約24万円の電力販売。取り付け費が240万円だとすると、10年で償却とも言えますし、利回り10%の投資対象でもある。アパートよりいいし、貯金より投資信託よりいい? 朝から当社の打ち合わせはこれで盛り上がりました。◆正確に申しますと盛り上がった人間と、ピンと来ていない人間がおります。そしてそのことを記事にしようと決まりました。ピンと来た人たちは、これを宣伝に使わないわけはありません。集客に、住宅販売に、もしかすると訪問販売も、いきすぎて独禁法違反の会社も出てくる?◆一方、盛り上がらない人間は「10年でパワーコンディショナー交換でしょ。10年じゃペイしないんじゃないの?」これもまた、冷静な意見。両方の意見があって、会社の議論は深まるものだと思います。

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2009年02月21日(10:25)

皆さんのおうちは大丈夫ですか

090221door.jpg◆わが家はたいへんなことになっていました。玄関が開きません。朝のNHKニュースで「2月としては最も強い風を記録。台風並み」と解説していました。となりのおばあちゃんも「こんなのはじめて」と。子どものころ、実家はよく玄関が開かなくなりました。それを思い出したほど、すごい雪です。◆やむなくテラスドアから脱出。こちらも雪を押し開きして玄関へ回りました。1坪程度しかないポーチですが、吹雪で圧雪状態なので、玄関を開けるだけでひと苦労。◆皆さんのおうち、地域は大丈夫ですか。今日は雪かきに専念。外出は御法度かもしれません。ただ、当社は2人、出張にでています。無事に帰ってこられることを願っています。

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2009年02月19日(07:59)

おわびとお知らせ

2009年02月18日 18:00 頃から19:35 頃までサーバで障害が発生し、ホームページの閲覧ができない状態となっておりました。誠に申し訳ございません。
問題なく復旧いたしましたので、ご報告いたします。


原因はセキュリティバージョンアップの際の不手際だったと報告を受けております。
ご不便をおかけしたことをおわびいたしますとともに、今後ともよろしくお願い申し上げます。


株式会社北海道住宅新聞社 代表取締役 白井康永

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2009年02月18日(17:38)

寒冷地での太陽光発電

◆新ブログに移行して、Kさんから「太陽光発電パネルにのった雪が落ちない(旭川近郊)」というコメントをいただいてから、そのことが気になっていました。札幌はあまり事例がありませんが、十勝では雪は落ちると聞いていました。
雪降りの翌日は必ず晴れます。だから午前中にパネル面が融けだして落ちてしまうという説明に、完全に納得していたのですが、Kさんに「落ちないことは確認済」と念押しされたので、かなり引っかかっていたのです。


そんななか・・・


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◆ある研究者の方とお話ししているときにそのことを尋ねてみました。すると「落ちないんだよ」とひと言。この方は北見工業大学で環境技術を研究しておられた方で、寒冷地気象の専門家です。ご存じの方もいると思いますが、北見は晴天率が高く、ソーラーカーレースを開くなど太陽エネルギーの活用に熱心な地域です。
◆その北見で、住宅分野で太陽エネルギーを活用しようと研究を続け、最終的にあきらめた理由が「雪が落ちない」ためだったそうです。「かね勾配(10分の10、45度)なら別なんだけどね」。つまり、10分の6,7勾配程度ではダメなんだそうです。


◆小生はここで断定的表現はいたしません。ただし、「北海道は雪があって不利というイメージがありますが、そんなに不利ではない」とするメーカーの最近のPRは、検証が必要かもしれません。


札幌はこの冬はじめて、断続的に2日間、雪が降り続きました。2日程度なら、2日/365でたいして問題ではありませんが・・・。

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2009年02月16日(12:40)

仕事なのかそうでないのか、日曜日の過ごし方

090216onandooff.jpg◆2月15日・日曜日。週末にスキー場通いをしている子供たちを乗せて近所のスキー場へ。小生が休みの日は原則、小生の仕事になっております。自分も9時から2時間滑って休憩所へ。ちょこっと次号の新聞原稿チェック。◆お昼になるとレッスン生がワサワサと帰ってきます。一緒に昼食を食べる。ここで母親なら「午前中はどうだった?」とかお話ししながらなのでしょうか、小生の場合、ただ黙々と食べる。食事しながらお話しするのが、基本的にできないのです。12:40にもなると子供たちは出かけていきます。休息所には再び静けさが訪れます。リュックサックから持参したパソコンを取り出す。コンセントを確保し2時間弱、今度は自分が担当する記事の制作や企画のチェックなど。◆時間の有効活用とも言いますが、「スキー場で仕事」なのか「仕事しながらスキー」なのか「送迎のついでに仕事&スキー」なのか、自分でもわかりません。しかし、意外なことに頭はさえており、リフレッシュ効果はあったと思います。14:30過ぎに仕事を終え、ひとりで再び滑ったあと、スクールが終了した息子と2人、30分強で何本か滑りました。1時間で終了。リュックサックを背負って山を下りました。

窓の外にはスキーヤー。室内はほどよく暖かく静か。

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2009年02月10日(17:43)

家探し、土地探し

◆知人Kさんが社宅を出ることになり、大雪の日曜日に相談にいらっしゃいました。賃貸は考えておらず、選択肢は1.新築戸建て、2.新築マンション、3.中古戸建て、4.中古マンション-ですが、このうち新築マンションはめっぽう高く、「これはないね」。中古はどう? と聞かれ、小生は「マンションなら各部屋に暖房器がついていること。そうでないと結露がひどいし、結露対策で暖房すると電気代が高い」「中古の戸建ては、どの家も寒いと思っていたほうがいい。見た目がどれだけきれいでも、暖かさと関係ない」という話をしました。◆マンションは10年も経たずに大きく値段が下がるので、巡り合わせがよければ値段的にもいい家に巡り会えるかもしれません。それは戸建ても同じですね。希望のエリアに土地が見つからなければ、家は建ちません。『不動産は縁』といわれるゆえんでしょう。◆ニュータウンなら選びようがありますが、住宅地は売りに出た土地が気に入るかどうかです。そうすると、広さとか間口とか前面道路の幅とかはすでに決まってしまっているのです。最初の段階での区画割や区画整理事業がどれだけ大切か、Kさんとお話ししながら思いました。◆こういったことはすべて都市計画の分野です。目先ではなく100年の計。わが家のまわりでは札幌市が実施した容積率緩和(土地面積に対してそれだけの大きさの家が建てられるか。これが60%から80%になり、例えば100m2の土地に80m2の家が建つようになった)の影響が早くも見られます。それまで建たなかった大きな家が小さな土地に建つ。これをもって土地の価値上昇と見るか、環境の劣化と見るか。立場によって異なるでしょう。

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小生はお城好きでして、先日の弘前出張で撮ってきた。かなり気に入っています。写真は東門と天守。雪燈籠まつりが始まる前で、準備が行われていた。卍(まんじ)は弘前市の市章。

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2009年02月06日(15:19)

道庁というお役所

◆今日は午前中、北海道庁・建築指導課に取材に行ってきました。北方型住宅ECO(国から200万円もらえる補助金事業)がらみ。「21年度もやりますよー」みたいなことを言っていたにもかかわらず、やめるとおっしゃる。新しく民間に動きが出てきたからだという。国の補助金をもらうために、2年目以降も道庁が中心となって動く必要があるとは思わない。それこそ民間の甘えであり、2年目以降は自立すればいいとも言える。ならば、「2年目以降はやめます」と宣言した上で、新しい受け皿を募集すればいいのではないかと思うが、今回の話はそうではない。「民間で動きがあり、相談を受けている。もしそちらが動くならどうは2年目以降はやめます」とおっしゃる。がその民間団体は、「道からの要請を受け」というとても重い意味の一文を入れて発起人会への参加を住宅会社に文書で促した。◆小生はこういうやり方がどうしても好きになれない。だから道に取材に行った。取材を受けている担当の主幹は歯切れが悪い。揚げ句の果てに「何か責められているようですねえ」とおっしゃる。小生は「そうですねえ、苦しいそうですねえ、どうしてですか」とたずねた。◆道は「要請」していないという。じゃあ「道からの要請を受け」という参加依頼文書はいいのですか? ダメならどうするんですか。放置しておくのですか、それとも何かするのですか?-とたずねました。道が推進する「北方型住宅」という枠組みを使う以上、一定の指導は行う。担当主幹は明言しました。◆こういう裏取引があるのではないか、出来レースではないかと疑わせる出来事が、道庁と民間との間でときどきある。当社はそのたびに取材に行く。当社が行政のチェック機能を失ったら、もう誰もチェックしなくなる。そう思っているのだが、今どき時代遅れだろうか? 少なくとも自分と当社の生き方として、使命は果たしたいと思っている。

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2009年02月06日(05:52)

その話、信用していいの?

◆弘前も雪が少なく、とてもありがたいけれど、「3年周期説からいくと来年は多いかも」なんて話を聞きました。車道に雪はなく、歩道も半分以上は路面がでているとても歩きやすい街中でした。◆小生はお話が終わったらすぐにバスセンターに向かわなければならなかったため、約1時間半、めいっぱい使いました。最後に「ご質問は?」と尋ねながら、写真を次々お見せする。慌ただしくて申し訳なく思っています。090206ppt.jpg◆使ったスライドの1つです。最近、家を建てた方とお話ししていて思うのは、"業者を信用していない"という点です。住宅見学に行って説明してもらう。「なるほどなるほど」と感心する心は、信頼がベースになっています。ところがどうやらそうではない。「あなたはそうおっしゃるけれど、私はその話を信用していいの」とご自身に問いかけながら聞く。◆振り返ってみれば、これは住宅だけの話ではないですね。食品だって信用できない。電車や地下鉄だって、運転手が飲酒運転しているかもしれない。そういう漠然とした不信感は多くの人が持っていると思います。◆そうすると、初対面の人に対してやるべきことは、巧みなセールストークではなく、信頼関係を築くこと。◆もう1点は、大切なのは「工法」ではなく「断熱性能」であるという点。独自の○○断熱工法もいいですが、独自性が大切なのではなく、その断熱性が高いかどうかだ、というふうに北海道は変わってきました。これは市場の成熟、悪いことではないと思います。◆断熱性能が大切だとしたら、それを伝える方法は、実際の光熱費を公開することです。10件、20件とデータがたまってきたら、それは力強い。実績は何よりも信頼できますよね。
さあ、6時になります。今日も1日元気でガンバルってばよ!!

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2009年02月03日(18:32)

2009年2月3日 弘前にいます。

090203hirosaki01.jpg090203hirosaki02.jpg◆いま、青森の弘前にいます。千歳から青森空港に飛んだ飛行機はすいていて、なかなかにノンビリした雰囲気。青森空港からはバスで弘前へ。このコースは昨年も利用しました。ただし、今回はJR弘前駅ではなく、終点のバスセンターまで乗りました。◆弘前駅に隣接して「あぷりーず」という名前のショッピングセンターがあります。それが小生とどう関係するかと申しますと、実は関係ないのですが、大学時代の1期先輩に弘前出身の女性がおられ、その方がコンペで命名したのだそうです。記憶に残るいい名前だと思います。その先輩、いわゆるウワバミで、ビールならワンカートンを横に置いて飲むような方でした。◆あぷりーずから振り返ると、駅前はずいぶん再開発が進みました。昔は怪しい映画館がぽつんと正面に1軒。日本海回りの特急を待ってお世話になったこともありました。◆明日は地元の工務店・住宅会社の皆さんに、北海道の現状についてお話しします。それでは夕食に行ってきます。

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PROFILE

編集長 白井 康永

家づくりを変えたいという野望を持ち、北海道住宅新聞、札幌良い住宅jp を中心に、少子化の激流のなかでわれわれが日本を導きます.時にひょうひょうと(笑).
北海道・札幌市生まれ54歳。血液型O型.新卒1年、専門学校に通う娘たち、高校を卒業した息子あり. 休日にやってること:のろまジョギングとテレマークスキー.

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