新聞記事

2014年09月05日号から

中古住宅を魅力的に ショップ型リフォーム店「夢パーク」オープン

 総務省が今年7月に発表した昨年10月時点の空き家率は全国で13.5%と過去最高。住宅は余っており、既存ストック=中古住宅の活用を真剣に考える時期が来ている。そんな中、中古住宅を魅力的に再生するための店がいくつも集まった「夢パーク」が9月6日、札幌にオープンする。

壁紙を自分で選んで施工する

20140905_1_1.jpg 夢パークは、住宅の内外装などを手がける(株)アスペックコーポレーション(本社札幌市)の矢野哲夫社長が創業40年目の新事業として企画した。DIY施工用の輸入壁紙や雑貨などを扱う小売店「ウォールデコKABEYA」、不動産部門「札幌ホームデザイン」、リフォーム部門「リフォー夢工房」、DIY施工の研修施設「体験工房」、カフェからなる。住宅インテリアの提案と、物件の仲介、リフォームなどを1つの会社で対応できる「住宅のワンストップサービス」が売りだ。
 「ウォールデコKABEYA」は、リアルな木目調、幾何学模様、装飾的なデザインなど、多彩な輸入壁紙を取り扱っている。全てがDIYでも施工可能だ。さらに、施工部材、DIY可能な塗り壁や黒板塗料、インテリア雑貨なども販売。
 これら輸入壁紙は、幅が50cm程度と国内メーカーの製品にくらべて幅が狭いので素人でも扱いやすく、施工も突きつけで重ね代を考慮する必要がないため、割付がしやすい。また、長さは1m単位で販売するため、壁だけでなく家具やテーブルに貼るなど、いろいろな活用法が考えられる。
 日本では、壁紙は「プロにまかせるもの」という認識で、インテリアコーディネーターが助言し、選んだものを職人が施工するのが一般的だった。一方、欧米では壁紙のデザインバリエーションも豊富で、自分で選んだ壁紙をDIY施工することも珍しくない。
 そこで、日本でも「壁紙を選べる楽しさ」「自分で作りあげる楽しさ」を提案し、インテリア好きな女性などをターゲットにした店作りを行った。そこから、新しい需要・客層を発掘しようという考えだ。
 そして、同じフロアに中古住宅を扱う不動産店「札幌ホームデザイン」を構え、リノベーションを前提とした中古住宅の紹介などを行う。DIYが苦手なお客でも、インテリアを選んで「リフォー夢工房」に施工を依頼することもできるため、幅広い客層に対応できる。


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