新聞記事

2014年08月25日号から

北方型の新制度「きた住まいる」 登録メンバーの募集開始 履歴システムも全面運用

 道建設部建築指導課では、住宅事業者の参加登録制度や、既築を含むすべての住宅を対象とする履歴保管システム・北海道住宅履歴システムを柱とした北方型住宅の新制度「きた住まいる」を今月25日からスタートした。
 北方型住宅は、平成2年から認定制度を開始。平成17年には基準の全面的な見直しを行うとともに、住宅履歴の登録・保管システムである北方型住宅サポートシステムを立ち上げた。その後も北方型住宅ECO基準を追加するなど、見直しを行ってきたが、今回、北海道の住宅にふさわしい省エネ性・耐久性を確保しつつ、多様なユーザーニーズへの対応を図るために制度を一新した。
 住宅事業者の参加登録制度は、一定の性能要件等を満たす住宅会社や設計事務所を"きた住まいるメンバー"として登録し、道のホームページ上で公表。建設実績やBIS・BIS-Eの人数なども掲載することで、ユーザーに業者選びの参考としてもらう。
 登録要件は、①住宅性能表示の断熱等対策等級4以上の省エネ性能、劣化対策等級3以上の耐久性能、新耐震基準以上の耐震性能の確保②BIS・BIS-Eによる設計・施工③住宅履歴の記録・保管―を基本ルールとして守ること。登録申請にあたっては、これらの基本ルールを満たす住宅の設計・施工を行った実績を証明する書類として、北方型住宅登録・保管書の写し、北海道R住宅サポートシステムの入力画面の写し、長期優良住宅認定書の写しなどの提出が必要。
 このほか、BIS・BIS-Eのいずれかが在籍していること、住宅会社は建設業許可を有し、住宅瑕疵担保履行法に基づく瑕疵保険への加入または保証金の供託を行っていること、設計事務所は建築士事務所協会に所属していることも要件となる。
 登録に必要な提出書類等は道のホームページからダウンロード可能。登録料などの費用はかからない。

ネット上で登録物件を公開可能

 北海道住宅履歴システム(http://www.h-rireki.jp)は、新築・既築や性能を問わず住宅履歴情報を登録・保管できるシステム。誰でも利用可能だが、きた住まいるメンバーの登録業者は、登録した住宅の特徴や、耐震性・断熱性・耐久性の3段階評価、暖房エネルギー消費量などを表示した"北海道住宅ラベリングシート"を自動作成し、インターネット上で公開することができる。このラベリングシートは「子育て世帯向け」や「ゼロエネルギー」など、ユーザーがキーワードごとに検索可能。登録・保管料は、8月12日現在でまだ決まっていない。
 なお、既存の北方型住宅認定・登録制度については、地域型住宅ブランド化事業で利用しているグループがあることや、道内市町村独自の補助制度等で要件になっているケースがあることから、当面の間はこのまま存続することになる。ただ、将来的には「きた住まいる」に統合する方向で検討するという。
 問い合わせは道建設部建築指導課建築企画グループへ(☎011-204-5577、担当/田村・中村)。
ホームページ・http://www.pref.hokkaido.lg.jp/kn/ksd/kitasmile-member.htm


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