新聞記事

2014年03月15日号から

換気量減らしても雪が融ける 新型ゆうらく見学会で川本氏

北欧住宅研究所 ☎011-792-0153

20140315_01_1.jpg 新型の省燃費ロードヒーティング「ハイパーゆうらく」の融雪現場見学会が2月28日に札幌市内で開かれた。
 「ハイパーゆうらく」は第3種セントラル換気の換気排熱を主な熱源にしながら、室内の温水暖房回路を引き込むことで、融雪速度を現行品の2倍に引き上げた。ロードヒーティングの面積が30~35㎡、札幌で15㎝の降雪のとき、融雪に4~5時間かかっていたのが、2時間~2時間30分で融けることが実証されているという。
 当日は、旗竿地50㎡あまりのロードヒーティング敷設状況を説明し、その場で雪を載せてその融雪状況を確かめた。
 当日は気象台データで気温プラス1.6℃、風が強く平均で9.5m/秒、最大19m/秒の風が吹く天候だったが、日陰に置いた雪も数分後には融け出す様子が確認できた。アスファルトの表面温度は10℃ほどになると言い、目で見て確認できるほど、融雪の力がある。
 開発者の川本清司氏(㈲北欧住宅研究所所長)によると、融雪エネルギーの過半はこれまで通り換気排熱を使っているが、暖房配管から熱を引き込むことで融雪速度が速くなる。節約で換気量を減らしたり、全室暖房をやめたりしても、確実に融かす力があるという。
 薄いエネルギーを活用する技術がベースになっているため、暖房側燃費も省エネで、運転費用は30㎡程度なら1ヵ月約1000円で済むという。

【写真】
融雪面に載せた雪の融けぐあいを見る参加者


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