新聞記事

2014年02月25日号から

床暖房の温度と注意点

高性能住宅Q&A 772回

1.体感温度は20℃~24℃(22±2℃)であること。

2.床から10㎝のところと1.1mのところの空気温度の差は3℃以下であること。

3.床の表面温度は通常19℃~26℃の間であること。床暖房は29℃として設計して良い。

4.平均気流速度は0.15m/s以下であること。

5.垂直の壁面からの不均一な放射温度差は10℃以下であること(窓や壁)。

6.天井面からの不均一な放射温度差は5℃以下であること(ヒータ面とヒータなし面)。
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https://www.iesu.co.jp/publication/newspaper/


2014年02月25日号から

エアコン暖房の勘どころは 常時運転と躯体の高断熱化

北電・毎田氏がO.E.Hで報告

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 積雪寒冷地におけるエアコン暖房とエコキュートの快適性・省エネ性について、北海道電力北見支店の毎田光則氏が、去る1月27日に行われた「オホーツク環境住宅研究会(略称・O.E.H)」の25年度第5回研究会で報告。オホーツク管内でエアコン・エコキュートを採用した住宅の室内温度変動や電気料金、運転状況などの実測結果から、エアコンの気流感解消は設計の配慮や常時運転が必要なこと、エコキュートのランニングコストは日中に沸き増ししたほうが安くなるケースがあることなどを紹介した。
 毎田氏は主暖房にエアコンを使った住宅の温熱環境やランニングコストについて説明した後、エアコン暖房の課題である気流感の対策としては、常時運転と断熱性能の向上が重要になると強調。「エアコンから2〜2.5m以上離れると、温風による気流感はほとんど感じないので、エアコンの設置位置は居住者との間に2m以上の距離が取れるようにしたい。ただ、間欠暖房すると運転停止状態から設定温度まで室温を上げようと出力を上げ、風量も多くなるため、2mの距離があっても気流感を感じやすくなる。エアコンは常時運転したほうが気流感対策として有効。
 また、断熱性能が低いと室内に対流が起こり、室温が高くても不快に感じてしまう。Q値が1.6Wより悪いと対流が起こりやすく、Q値1.4W以下になると対流は起きにくくなる」と語った。
 エコキュートのランニングコストについては、「冬期は日中に沸き増し運転する場合と、深夜電力だけで運転する場合を比較すると、ランニングコストは日中に沸き増ししたほうが安いケースがある。これは夜間より外気温が高い日中の方が運転効率が良くなるためで、電気料金が安い深夜のみ運転するほうがいいというわけではない。洗濯回数が多いなどお湯を多く使う家庭であれば、冬期は省エネモードで沸き上げ温度を低めに設定し、日中の沸き増し運転を増やすほうがいいかもしれない」と、冬期は日中の沸き増し運転によってランニングコストが下がる可能性があると説明した。

[写真]毎田氏


2014年02月25日号から

暖房費高騰。見直される断熱の価値

2月25日号 保存版特集

140225_betuzuri_1.jpg2月25日号北海道住宅新聞は、別刷りの保存版がついております。
暖房費・エネルギー単価が高騰することで、光熱費を節約するための「断熱」に関心が向いている、という特集紙面です。
 
 
ガソリン、灯油、電気とエネルギー価格が上がり、誰もが燃費を気にする時代になりました。
 
「どうせ建てるなら燃費のかからない家」
 
という要望は、かなり当たり前の要望、すなわち住宅新築の際の基本的性能になってきつつあります。
 
 
 
コンテンツ
2面 300mm断熱標準化に前向き 岩見沢・武部建設
   設備に頼らない高省エネ提案 旭川・芦野組
3面 まず暖房エネルギー半減を標準に
4-5面 300mm断熱 山本亜耕氏の納まり
6面 ツーバイで400mm断熱に挑戦 網走・光輝建設
7面 黒い部分はカビではない-グラスウールの耐久性検証など 北総研・研究発表会

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2014年02月18日号から

3月3日・札幌 低強度コンクリートの最新情報を紹介

(一社)北海道建築技術協会では、既存建築物で使われている低強度コンクリートに関する最新情報を紹介する「低強度コンクリート研究委員会研究紹介」セミナーを、3月3日(月)午後1時半から5時まで北農健保会館(札幌市中央区4条西7丁目1-4)で開催する。

高知工業高等学校教諭の根口百世氏が「低強度コンクリート『LSC』の定義」「LSC材料の力学的特性」「既存LSC部材の力学的特性」について、福山大学教授の南宏一氏が「既存LSC架構の耐震壁による耐震補強」「枠付鉄骨ブレースによるLSC骨組の耐震補強」「LSC建物の耐震診断と耐震補強の考え方」について、それぞれ紹介する。

参加希望者は2月24日(月)までFAXで同協会事務局に申し込む。定員は先着60名で参加費はテキスト・資料代含め会員3000円、非会員4000円。セミナー終了後にはKKRホテル札幌で懇親会も行われる(先着20名・会費4000円)。

問合せ・申し込みは同協会事務局へ
TEL011-251-2794・FAX011-251-2800
http://www.hobea.or.jp


2014年02月15日号から

原価10%アップ!? 建材・工事価格、値上げの春

20140215_01_01.jpg 住宅着工は今年もさほど減らないという見方が多い中、不安材料は円安と増税、そして建材や工事価格の値上げだ。今回取材した住宅会社の話を総合すると、原価は消費増税の3%分を含めて概ね10%弱のアップになるという。これは大変だ。

見積200万円アップも ~札幌

 札幌では、会社によって値上がり事情は異なるようだ。
 札幌市のA建設では、「仕事はびっしり詰まっているが、どうやって利益を確保するか・・・」と頭を抱えている。
 構造用製材は、現場毎に価格が上がるなど、小刻みに改定されている。合板は手に入りにくいものがあり、工期を考えると「どこでもいいから在庫を探して持ってきて」と頼んでしまい、結局高いものを買わされてしまう。
 断熱材は値上げの動きはないが、窓はトリプルサッシを使うと仕切りが高くなるので工務店から見ると値上げだと感じる。
 設備は、金額が大きいため増税の影響が大きい。数軒分先買いしてストックしておこうかと考えている。また、キッチンなどは、モデルチェンジ時に仕様を変えて実質値上げになっている。
 増税の3%分も含めると、「見積ベースで昨年春より200万円アップになるかもしれない」と警戒する。
 同じくB工務店では木材・合板など相場商品の正式な値上げ通知はまだだが、最近は「○月○日までの価格です」と見積に記入されるようになり、値上げが近いと見ている。設備は、リクシルの浴室などモデルチェンジする時に仕切りが少し上がっている。生コン、鉄筋も少し上がってきているが、板金や内装などの工事価格は今のところ落ち着いている。

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2014年02月15日号から

読者のつぶやき

社長はこだわっているけど...
札幌 住宅会社 営業主任

 社長は輻射暖房にこだわり、エアコンを嫌っているのですが、ボクは予算と断熱仕様次第ではエアコンもいいじゃないかと思い始めています。電気の生だきがやりにくくなり、暖房費の高騰が追い打ちをかけていることもあって、コスト配分を設備より断熱に重点配分して、エアコン2台くらいで暖房する、というのも場合によってはありかなと。そういう家をちょくちょく見学して回っています。


7割は興味を持っている
札幌 工務店 社長

 当社に問い合わせをくださるお客さまの7割は、地中熱ヒートポンプに関心を持っておいでです。コストのことよりも、環境に対して自分が何か行動したい、という考えがあるようです。自分は、光熱費の実績とイニシャルコストを説明して、ご予算と相談しながらおすすめするのですが、正直、もうちょっと安くなれば、環境に関心のある多くのかたに採用いただけると思います。


2014年02月15日号から

札幌で商品説明会 「DAN壁」100mmバージョンを発表

ダンネツ tel.0166-61-9151

20140215_02_01.jpg ダンネツでは、高耐久でオンリーワンの湿式外装仕上げと高断熱化を同時に実現できる外断熱外装材「DAN壁」(だんぺき)に、100mm厚の「DAN壁Ver.100」を新たに追加。去る6日に札幌市内で商品と採用モニター募集の説明会を開き、認定低炭素住宅やネットゼロエネルギー住宅への採用例などを紹介した。
 DAN壁は、透湿性のあるビーズ法スチレンフォーム(EPS)に、あらかじめ湿式仕上げ用の補強下地層を工場で施工した外断熱外装パネル。パネルを構成する材料に透湿性・柔軟性を持たせることで、通気層の省略による施工の省力化や、耐クラック性に優れた多彩な意匠の塗り壁仕上げを実現できるのが大きな特徴となっている。
 これまでは、主に道内での付加断熱を想定した50mm厚品と、本州での次世代省エネ基準クリアを想定した70mm厚品を標準規格品として販売していたが、昨年から新築・リフォームとも100mm厚品を要望する声が増加。それらのニーズに応えるため、新たに100mm厚品を標準規格品として販売開始した。設計価格は1万5400円(3×6尺、税別)。
 説明会では、住宅ローン減税などで一般の住宅より優遇される認定低炭素住宅への採用を推奨し、同社特販部の大野則幸次長が、充てん100mm断熱の外壁をDAN壁100mmで付加断熱し、天井断熱をアクリアブロー400mm、基礎断熱を型枠兼用断熱材のかんたんベース(EPS65mm+65mm)とすれば、暖房・給湯熱源が一般の灯油ボイラーでも認定基準をクリアできると説明。高価な高効率設備を使わなくても、施工を省力化しつつオリジナルな外装デザインの認定低炭素住宅が提案できることを強調した。
 また、改正省エネ基準に適合する住宅の外装材を、窯業系サイディングからDAN壁100mm厚に変更して認定低炭素住宅とする場合、DAN壁採用にともなうコストアップ分は断熱性能向上による光熱費の削減により、12年ほどで回収できる試算結果も示した。

札幌圏10社限定でモニター特別価格で

 このほか、DAN壁を標準採用する本間技建(釧路市、本間敬社長)の本間羊一氏が釧路初の認定低炭素住宅の施工事例について、ダンネツ特販部の津田聡朗営業部長がDAN壁100mm厚品モニターの募集概要について、それぞれ説明を行った。
 モニター募集は札幌圏の住宅会社10社限定で、1モデルハウス2オープンハウス開催3認定低炭素住宅―のいずれかに該当する物件に、DAN壁100mm厚品を特別価格で提供する。
 詳しくは同社札幌支店へ(tel.011-875-3966、FAX011-875-3971、担当:津田・高橋)。


2014年02月05日号から

札幌版次世代モデル展示場 グランドオープン

20140205_01.jpg 札幌版次世代住宅モデル展示場が、去る1月25日、札幌市東区の分譲地・ウェルピアひかりの内にグランドオープン。無暖房住宅に近い性能の"トップランナー"認定を含む11棟のモデルハウスが来場者を迎えた。

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2014年02月05日号から

長期優良リフォーム補助を前倒し 補助額は最大100万円/戸

 昨年12月に閣議決定された平成25年度補正予算案で、一定の性能基準を満たすリフォームに補助を行う長期優良住宅化リフォーム推進事業や、フラット35(買取型)の10割融資復活、すまい給付金の実施、木材利用ポイントの延長、家庭用燃料電池(エネファーム)など省エネ設備の設置に対する補助などが盛り込まれた。いずれの事業も、内容や実施時期は現在行われている通常国会での補正予算成立後に公表されるが、このうち、長期優良住宅化リフォーム推進事業とフラット35の10割融資は平成26年度予算から前倒しの形で実施されることになる。
      *         *
 長期優良住宅化リフォーム推進事業は予算枠20億円で、一定の性能向上を図るリフォームに工事費用の3分の1、1戸あたり最大100万円を補助。現時点で公表されている募集要領案によると、①戸建ては55㎡以上、共同建ては40㎡以上など一定規模の既存住宅②設定されている性能項目の基準を満たすこと③工事着手前に建築士によるインスペクション(現況検査)の実施と、工事後の維持保全計画の作成④今年9月末までに工事着手し、来年1月末までに工事完了および実績報告書提出―などが要件。
 このうち性能項目については、戸建ては①劣化対策②耐震性③省エネルギー対策④維持管理・更新の容易性の4つ、共同建てはさらに⑤高齢者対策を含めた5つを設定。劣化対策と耐震性の2項目を必須とし、他の項目は任意選択となる。
 各性能項目の内容を見ると、劣化対策は外壁軸組等の防腐措置や基礎高40㎝以上の確保など、性能表示の劣化対策等級2とほぼ同じ。耐震性は新耐震基準をクリアすることが条件。省エネルギー対策は性能表示の等級3(新省エネ基準相当)適合に加え、開口部が一定基準を満たすこと、維持管理・更新の容易性は性能表示の維持管理対策等級2に適合すること、高齢者対策は性能表示の高齢者等対策等級3(共用部分のみ。一部除く)を満たすことが原則必要。
 住宅事業者単独での応募のほか、グループでの応募も可能。応募はホームページから事業登録(業者登録)を行ったうえで、必要書類等を提出する。詳細は国交省住宅局住宅生産課へ(?03-5253-8111、内線39431。ホームページ・http://www.mlit.go.jp/report/press/house04_hh_000496.html)。
 なお、2~3月に同事業の説明会も全国で開催される。詳しくはこの面の"ご案内"を参照のこと。

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2014年02月05日号から

読者のつぶやき

建てたくても土地がない...
北見市 工務店 部長

 そろそろお客様の動きが止まるかなと思いきや、今年に入ってもオープンハウスをやると2日間で50組くらい集客できます。ただ、北見市内にはもう土地がほとんど見当たらない状態。目星を付けてた土地も、いつの間にか家が建っているなど、昨年のうちにいい土地はあらかた家が建ってしまったようです。今後、新たな分譲地の開発も期待できず、同業者の間で土地の争奪戦が起こるのはないかと心配です。

リフォームは家族関係が複雑で難しい
札幌市 工務店 社長

 大型リフォームが減りましたが、年に1-2棟は今でもやっています。そういうお客さまは家族関係が難しいケースが多いです。リフォームのきっかけが親子の同居で、その背景に複雑な家庭事情を抱えているケースが多いからです。どこまで話につき合っていいものやら、判断が難しいですし、時間がとてもかかります。以前のような、単に老後暖かく暮らしたいというリフォームがなくなったように思います。


長年の取引関係も...
帯広市 工務店 社長

 去年は人手不足、資材不足が目立った1年でした。当社でも外壁の工事を頼むとき、父の代から30年ぐらい取引のある業者など問い合わせましたが、「ごめんね。どうしても忙しくて」と断りの電話が。やっぱり、仕事をたくさんくれる大きな会社を優先してしまうのかな~とちょっと悲しくなりました。まあ、ここまでの縁と思って別の業者を探して仕事を頼みました。


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