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2013年11月25日号から

集中換気のダクトがボロボロに

高性能住宅Q&A 770回

Q...築18年のお宅の浴室の換気が止まった。至急見てほしい」と工務店さんに頼まれ、天井裏を見て見ると、何と換気ダクトに穴が開いてボロボロになっていました。ほかの部屋からのダクトは大丈夫でした。浴室からの水蒸気などによる劣化だと思いますが、驚きました。(本州設備店・社長)

プラスチックの加水分解か
浴室ダクトは金属か硬質管を

20131125_03_01.jpgA...20131125_03_02.jpgこういう例があるとは聞いていましたが、写真を見てビックリです。フレキパイプに穴が開きホースとしての機能をすでになくしています。これが給水・給湯管なら即、漏水ですが、換気の場合は「何となく吸い込みが悪いなぁ」くらいのことしかわからないでしょう。オーナーが気がついていないけど、じつは同じように劣化しているダクトが、日本の天井裏にはあるのかもしれませんね。
 原因は、フレキ管の管材であるプラスチック素材の加水分解が疑われますが、もちろん断定的には言えません。加水分解の典型は、古くなったプラスチック製スキーブーツが、滑走中に突然パリンと割れる例が有名です。スキーブーツが空気に触れているだけで加水分解が進行して、あるとき割れるという現象です。スニーカーも加水分解によって靴底が割れることがあります。
 話を戻しましょう。大切なのは、浴室からの排気管は金属管か硬質管を使ったほうがよい、ということだと思います。浴室は湿気排出量が多く、ダクトにとっては厳しい環境ですから。
 施工当時はこんなことが起きると考えもしなかったと思います。18年という歳月は、一般商品であれば寿命と言えますが、住宅、しかもモーター部ではないダクトとなれば微妙です。
 輸入換気は硬質管の使用を前提に浴室やトイレも換気経路に含めたセントラル換気計画を立てますが、国産換気は浴室を除外するケースがほとんどだと思います。どのような換気経路を組むかは会社によって違うと思いますが、管材が劣化して穴が開くこともあるという例は、注意点として覚えておくべきでしょう。
 今回はダクトの穴あきでしたが、ゴミ詰まりによって換気量が減るケースのほうが多いでしょう。高気密住宅の場合、換気不足はこれからの季節、即窓面結露につながるので、発見が比較的早いかもしれません。排気グリル、ファン本体、外部フード(ベントキャップ)の汚れのほか、小口径のフレキシブルダクトを使っている場合はダクト内にゴミがたまってつまり、空気の流れを阻害しているケースもあります。グリル・本体を掃除して解決しない場合はダクトのゴミ、結束バンドのはずれなどを疑ってみてください。

[写真]設備店が撮影したものです


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