新聞記事

2013年04月05日号から

木材利用ポイント 輸入材は原則対象外

 林野庁では、地域材を一定量以上使う木造住宅の新築・増築や内外装の木質化、木材製品・木質ペレットストーブ等の購入に、地域の農林水産品や商品券などと交換できるポイント(1ポイント1円相当)を発行する「木材利用ポイント事業」の詳細を発表した。それによると、使用する地域材はスギ、ヒノキ、カラマツ、トドマツなど国内の樹種に限られ、外材は同事業基金設置法人の委員会の認可・指定がなければ対象とならないことが明らかになった。
 木材利用ポイントはあらかじめ指定する工法・樹種の採用を前提とし、木造住宅の新築・増築は1棟つき30万ポイント(東日本大震災の特定被災区域で一定条件を満たす住宅は50万ポイント)、内外装の木質化は施工面積に応じて最大30万ポイントを付与。木造住宅の新築・増築と内外装の木質化を同時に行えば、最大60万ポイントがもらえ、地域の農林水産品、農山漁村体験型旅行、商品券との交換などに使えるほか、ポイント発行対象工事以外の木材利用工事の費用に充当する即時交換も可能だ。
 あらかじめ指定する工法とは、木造軸組工法、枠組壁工法、丸太組構法の3種類で、あらかじめ指定する樹種は国内のスギ、ヒノキ、カラマツ、トドマツ、アカマツ、クロマツ、リュウキュウマツ、アスナロを指定(新築・増築の枠組壁工法と丸太組構法は国内のスギ、ヒノキ、カラマツ、トドマツのみ指定)。
 外材など指定外の樹種を使うには、各都道府県に設置される同事業協議会の推薦を受け、同事業の基金設置法人の委員会から認可・指定される必要がある。
 木造住宅の新築・増築等と内外装の木質化は、いずれも今月1日から来年3月31日までに工事請負契約を結んだ物件であること、あらかじめ同事業事務局に登録した工事業者が施工することなどが条件。共同住宅も対象となる(戸別の申請は不可)。
 木造住宅の新築・増築は、延床面積に応じて主要構造材等に一定量以上の地域材を使うことが条件で、例えば110㎡以上120㎡未満であれば7?以上使用する。主要構造材等には厚さ27㎜以上の間柱材、壁に使う12㎜厚の構造用合板、床に使う24㎜または28㎜厚の構造用合板なども含まれる。
 内外装の木質化は、内装の場合は9㎡以上の床または内壁、外装の場合は10㎡以上の外壁に指定された地域材を使った建材を使用することが条件。 
 なお、木材製品・木質ペレットストーブ等の購入は、今年7月1日から来年3月31日までが対象期間となるが、具体的な実施概要は4月1日時点でまだ検討中となっている。工事業者の登録受付期間やポイントの申請期間などについても、まだ決まっていないが、林野庁では決まり次第、ホームページ等で公表するとしている。
 なお、ポイント交換商品の提供事業者向け説明会が今月11日から19日にかけて全国9都市で開催される。道内・東北では札幌で17日?にかでる2.7、仙台で18日?に東北農政局で、それぞれ午後3時半から5時まで行われる。参加希望者は所定の申込書をFAXするか、同事業事務局に電話で申し込む。
 木材利用ポイントの内容や商品提供事業者向け説明会の問い合わせは同事業事務局へ(?0570-666-799)。
ホームページ・http://mokuzai-points.jp


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