ほぼ確定とみられる消費税率アップを目前に控えた2013年の住宅着工は、北海道では38,000戸に迫り、全国では96万戸程度まで伸びる見込み。ただし、戸建て・マイホーム系の駆け込みは薄いとみられ、北海道は賃貸マンションに支えられた成長になりそうだ。
堅調な持家、急増する賃貸マンション
財政出動によるインフレ誘導でデフレ脱却を目指す安倍首相の登場により、2013年は明るい雰囲気で幕を開けた。住宅業界も今年への期待感が強い。
現時点では2012年の住宅着工戸数が確定していないが、北海道は3万4000戸台、全国では87万戸程度となり、いずれも成長を記録した。
まず北海道だが、大きな特徴は賃貸マンションが急成長する一方、持家と建売はほぼ前年並み、分譲マンションはマイナス成長に至りそうだという点だ。
持家・マイホームは昨年初めから予想されたとおりの踊り場景気となったが、意外な動きとなったのが賃貸と分譲のマンションだ。賃貸はファンド系の投資マネーが入っているともいわれ、対前年比でほぼ1.3倍と急成長。一方で在庫の減少が続く分譲マンションは予想以上に着工が伸び悩んでいる。中古マンションの増加や資材高によって価格設定が難しくなっているからといわれる。
いずれも札幌圏を中心とした動きではあるが、投資目的のマンションは地方の主要都市にも広がっているとされ、函館、釧路、帯広は貸家が高い伸びを記録した。
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