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新聞記事

2012年11月25日号から

省エネ基準・低炭素認定基準 12月上旬公布

 住宅・建築物の省エネルギー基準と低炭素建築物の認定基準が固まり、12月上旬に告示される。低炭素建築物の認定基準は即日施行、省エネ基準は来年4月1日の施行。省エネ基準の改定は1999年(平成11年)以来13年ぶり。8年後の2020年までにすべての新築住宅・建築物に対して適合を義務化する。

省エネ基準:来年4月施行
住宅全体を一次エネルギーで評価

20121125_01_01.jpg 地球温暖化防止に加え電力不足に対処し、省エネ強化によってエネルギー需給を安定化させるため、今回の省エネ基準改定では①住宅全体のエネルギー消費量を評価する基準に変更②評価の方法は一次エネルギー消費量とする③一次エネルギー消費量基準とは別に外皮の断熱基準を設定し両方をクリアすることとした。
 省エネ基準は住宅・建築物の最低性能を定める基準とし、誘導基準は同時に告示される低炭素建築物の認定基準に譲る。
 新基準への適合を判断する計算ソフトが11月26日にリリースされる予定。正式版は公布日にリリースされる。

 新基準は、住宅で使われるすべてのエネルギーを、一次エネルギーで規制する内容となる。具体的には、暖冷房+換気+照明+給湯+家電等の合計一次エネルギー消費量試算値を上回らないこと。この時、試算値から太陽光発電などによる自家発電の自家消費分を差し引いてよい。現行の事業主基準(トップランナー基準)とほぼ同じ仕組みになるわけだ。
 パブリックコメントによって新たに太陽熱と排熱利用についても基準に位置づけることに決まった。暖房・給湯エネルギー評価において、太陽熱利用の暖房・給湯システム、排熱利用設備を導入するときは、太陽光発電と同様にこれらの熱供給を差し引いてよい、ということになりそうだ。
 一方で、断熱基準も残した。これはヒートショックや結露防止など室内温度分布の確保のためとしている。基準のレベルは次世代省エネ基準相当だが、評価方法は外皮の平均熱貫流率(通称U値)。純粋に断熱厚だけを規定する趣旨だという。

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続きは、以下のページから伝言欄に「11月25日号の見本も希望」とご記入の上、試読紙をお申し込みください
http://www.iesu.co.jp/publication/newspaper/


2012年11月25日号から

読者のつぶやき

知ってもらわないと始まらない
札幌市 工務店 社長

 当社は特徴的な住宅を建てていますが、内覧会以外でそのことを知ってもらうチャンスは、インターネットしかありません。そこでかなり前からホームページ(HP)には力を入れていて、アクセス数はあるのですがどうも結果につながりません。というか、当社のHPに来ない人たちにどう知ってもらうかを考えると、自社以外のインターネット情報が大切だと考えはじめました。


道産材が手に入りにくくなった
道央 工務店 社長

 これから年末に向かって現場は一段と忙しくなりそうですが、困ったことに地域型住宅ブランド化事業を利用する物件で使う道産材の集成材や合板などが手に入りにくくなっています。聞くところによると、現在この事業の対象となる住宅の現場がかなり多くあり、供給が追いつかないのだとか。価格も上がってきており、このままでは苦労が多いわりにメリットが少ないなんてことにならないか、とても心配です。


クレーマーには弱みを見せない
オホーツク 住宅会社 部長

 この業界に身を置いてもう20年以上になりますが、2〜3年に1回はクレーマーとも言えるお客様に頭を悩ませました。しかし、その中で自然とクレーマーへの対応も身に付き、あいまいな話はしないこと、見積りはできるだけ細かく書くこと、相手に弱みを見せないことが肝心だとわかりました。特に弱みは一度見せてしまうと相手がつけ上がるので、何があっても毅然とした態度をとることが大切ですね。


2012年11月15日号から

車いす生活で自立目ざす家

生活動作を検証しながら設計

 アウラ建築設計事務所(山下一寛代表)は、札幌市西区に車いす対応の木造2階建て2世帯住宅をこのほど完成させた。車いすを利用するのは、子育て中の主婦。そのため、プランニングには今までと違った工夫が必要となった。

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突然の車いす生活に対応する
 依頼主は、小さな子どものいる夫婦。奥さまが交通事故に遭い、退院後も車いすが必要となった。それまで住んでいたマンションでは、車いす生活には不便が多く、子育ても含めてある程度自立した生活を送るため戸建の新築を決意。住宅会社選びサイト「札幌良い住宅」に掲載された同事務所が手がけた車いすの住宅事例が決め手となった。
 プランは、まず市道からのアプローチに工夫が必要だった。奥さまは片麻痺で左半身が不自由なため、車いすで住宅前にある縁石の5㎝弱の段差を乗り越えるのも大変だと考えた。
 そこで段差を解消する工事の許可を市から取り、段差をなくした。玄関は道路から60㎝ほど高い位置にあり、道路からのアプローチは1/15勾配近くになるため自力で上るにはきつい。そこで上りやすい緩い1/50勾配として、残りの段差は玄関前に段差解消機を設置することでクリア。
 また組み込み車庫は、車から降りた後にスムーズに室内に入れるよう室内との段差をなくし、車庫内の通路幅も1700㎜とドアを開けても横に車いすが通れる余裕を持たせた。

20121115_01_01.jpgゆとり持ったプランで動線確保
 動線は、玄関から廊下を通ってLDKの奥まで直線で続く「表動線」と、2つの寝室とユーティリティーを直線で結ぶプライベートな「裏動線」の2つを確保。動線を直線化することで、車いすでの行き来をしやすくする。
 建物は敷地いっぱいに建てているが、LDKは区切りのない大空間とし、さらに全て吹き抜けとして天窓やハイサイドサッシなどで採光を確保。キッチンは、車いすの奥さまに合わせるとカウンター高さが750㎜となるが、メーカー品はオーダー範囲に限度があった。そこでキッチンでの動作を車いすで検証しながらキッチン家電の収納位置や収納を設計するなど、全て造作した。
 トイレは、夫婦の寝室に隣接して設置。専用の車いすでそのまま乗り入れられる便器を選定した。
 山下代表は、「障がい者対応住宅は、施主の話をまずはじっくり聞くことからスタートする。設計を煮詰めていくのに通常の住宅設計よりも時間がかかるが、今後もこうした車いす対応住宅を造っていきたい」と話している。


[写真上]2つ並ぶ玄関戸のうち、右側が施主用、左側が親世帯用
[写真下]縁石を段差の小さいものに交換し、さらにアスファルトで小さな段差も解消


2012年11月15日号から

腐らないデッキ木材

秋田杉など原料の再生複合材 秋田ウッド

20121125_02_01.jpg リサイクル原料で腐りにくいデッキやベンチなどのエクステリア建材を製造している会社が秋田県・大館市にある。地元の秋田杉と工場から排出される廃プラスチックを原料とし、顔料を混ぜて押出成型される建材は、腐らず色落ちせず、紫外線劣化もほとんど起きない高い耐久性と、木材の質感、そして南洋材並みの手ごろな価格で、地元東北のほか西日本などでも人気。北海道への販売にも意欲的だ。
 商品名は「AO-MWood(エー・オー・エムウッド)」といい、木材・プラスチック再生複合材として国内6番目のJIS適合認証を昨年受けている。

 AO-MWoodの特徴は、木材の良さである質感と、プラスチックの良さである耐腐食性などの性能を併せ持っている点に加え、顔料や添加剤によって20年以上のフリーメンテが期待できる点。大学や病院建築の壁面ルーバー材としても採用されているが、これはスーパーゼネコンが外装建材としてアルミ材と同等以上の耐久性があると認めているから。
 原料は、周辺の製材工場から排出される廃木材と、ポリプロピレンをメインとしたプラスチック材。これらを粉砕し、いったんペレット状に混合したあと、熱を加えて押出成型する。
 木材を原料に5割以上使いながら非常に腐りにくいのは、木材腐朽菌が材料内部に侵入することをプラスチック成分が膜を作って防いでいるからだという。
 秋田県が、間伐木材とプラスチック材、AO-MWoodを並べて海岸のキャンプ場に設置して耐久性試験を行ったところ、プラスチック材は3年でダメになり、木材は5年で朽ち、残ったのはAO-MWoodだけだった。現在、腐食の激しい設置場所ほどAO-MWoodが選ばれているという。
 製品はデッキ材を中心に製造しており、ビス留めとブラケット納めの2通りの施工方法がある。またルーバー材は化粧柱として使うこともできる。色は標準色としてブラウン、明るめのサンディブラウン、グレーの3色を用意。
 設計価格の目安は、2間幅×奥行9尺のデッキセットで30~40万円程度。製品単体価格は、ジャラなど南洋材と同等という。
 「針葉樹用材でデッキをつくると、寒冷地でも2~3年で腐ってしまうほか、落雪などで傷みが進行しやすい。このため住宅にデッキを設置することをためらう住宅会社様もあると聞いているが、ぜひAO-MWoodを使ってみてほしい。防腐塗装の必要がなく、枕木のようにタールの流出もないので素足で歩くこともできる。また、外壁の化粧柱に使うこともできる」と同社はPRしている。

 問い合わせは同社へ(秋田県大館市白沢字松原570、tel.0186-47-2230)。
ホームページ
http://www.akitawood.e-const.jp/


2012年11月15日号から

読者のつぶやき

変人扱い
東北 設備会社 支店長

 当社の商品を納めさせていただいている東北の工務店さんで、年間で20数棟やる有力会社があります。20年近く前から高断熱・高気密住宅だけを手がけてきていますが、まわりのほとんどは気密などに興味ない会社ばかり。業者間では"変人"扱いされてきました。その社長は信念を持って顧客のためになる家を建ててきたのですが、やはり孤独だったそうです。ここ1~2年はまわりの反応が変わってきて、『やはり現場が違う』という評価も出てきました。

残業しない会社に変える
札幌市 ハウスメーカー 部長

 住宅会社は、仕事が忙しくなると残業が続くのが当たり前のようになっています。それも夜9時、10時まで働くのは当たり前の世界です。当社もそうでしたが、良い人材を確保し続けたいという思いもあり、今は残業を極力少なくするようにしました。そのためには粗利益率の見直しから始めました。2割じゃなくて3割必要です。注文住宅の比率を下げることなどで改善しました。

新築を無理にやらなくても
道東 工務店 社長

 当社では新築案件は積極的に取りにいってません。契約して仕様も決めてからの設計変更などが多く、利益が薄いのです。ハウスメーカーなら突っぱねられるのでしょうが、顔を知っているお客さまも多く、結局サービスで仕様変更することもあります。リフォームは工期も資金回収も速く、利益が計算できて資金繰りも楽です。大規模リフォームを受注したら、利益は新築以上あるので今後もこの路線でいきます。


2012年11月05日号から

道住宅都市開発協会 相続税対策は不動産投資でアパート建設など効果的

20121105_01_01.jpg (社)北海道住宅都市開発協会では、去る10月18日に札幌商工会議所との共催で特別講演会「よくわかる相続のはなし」を札幌市内で開催。同協会・協議会の会員や一般市民を前に、ファイナンシャルプランナーで岡嶋事務所代表の岡嶋宏明氏が相続税の計算方法や節税対策、スムーズな相続のポイントなどを紹介した。
 岡嶋氏は、相続税とは死亡した人から一定以上の財産を受け継いだ場合に課せられる税金で、相続税額を安くするためには生前の計画的な財産贈与や墓地購入、生命保険への加入などが考えられるが、特に効果的なのが不動産投資だと強調。
 その理由として「例えば固定資産税の課税標準額が1000万円の200㎡の土地にアパートを建てると、建物の固定資産税は新たにかかってくるが、土地の固定資産税は6分の1、都市計画税は3分の1になる。妻や子どもなど相続する人数分だけ建てておけば、建物ごとに多少の収益差が出ていてもトラブルになることは少なく、円満相続につながりやすい」と不動産投資のメリットを説明。参加者は真剣な表情で岡嶋氏の話に聞き入っていた。
[写真] 岡嶋氏


2012年11月05日号から

読者のつぶやき

社員教育に頭を悩ます
道央 設計事務所 社長

 取引先の紹介で事務の女性社員を1人採用したのですが、まだ20代前半で社会経験も少ないためか、子供っぽい態度や言葉使いが目に余ります。以前は住宅とは関係ない業界の営業職で、取引先からは若い女の子というだけで可愛がられていたのかもしれませんが、当社でも同じ調子でやられたら仕事や取引先をなくしかねません。これからどう社会人として教育していこうか、頭を悩ませています。


20121105_02_01.jpg端材や曲がった釘も再利用
道東 工務店 社長

 洋風住宅を長らくやってますが、現場では古風なくらい口うるさいと思っています。現場で曲がった釘が落ちていると、拾わせて曲がりを直して、差し支えない部位に再利用しています。また、断熱材の端材も少し集めてから自宅の車庫の下に敷いて厚さの違う断熱材で凍上の仕方がどう違うか調べてみたりするなど、なるべくゴミを出さずに再利用できるものは再利用したいと思っています。

家への愛着
札幌 工務店 社長

 注文住宅は施主にとっても、忙しい日々の合間をぬって打ち合わせや検討の日々が続き、どちらがいいのかわからないような事を決断し、予測のつかない将来の見通しも考えなければならない、家族や両親の意見もきかなければ、と大変な負担だと思います。でもだからこそ家への愛着が深まるのでしょう。家への愛着が少ないまま住み始めると住宅ローンは苦しく感じるはず。
昔の暮らしには戻れない...


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