新聞記事

2012年10月05日号から

薪ストーブに熱視線

環境にやさしく、災害時も使える

20121005_01_01.jpg薪ストーブに対する注目度が徐々に高まってきている。以前は炎を楽しむ嗜好品、ぜいたく品だったが、昨年3月の東日本大震災以降、環境にやさしく、災害時にも使える暖房器具として改めて評価され、新築・リフォームで設置するユーザーも増えてきた。

 薪ストーブと言えば、薪が燃える様子を眺めて安らぎを感じたり、疲れた心と身体を癒したりなど、男の趣味で使う暖房器具というイメージで、実際に設置するユーザーは高額所得者やアウトドアを趣味とする人、田舎暮らしに憧れている人などが中心だった。
 それがここ数年、一般的なユーザーでも薪ストーブの設置を希望するケースが増えてきている。きっかけとなっているのは地球温暖化など環境問題の深刻化、そして東日本大震災で起こった長期的かつ広範囲なライフラインの寸断だ。

 環境問題に関して言えば、薪ストーブは地球上のCO2を増やさない暖房という点で、環境に関心が高いユーザーから評価されている。薪を燃やした時に出るCO2はもともと大気中に存在していたものを立木が成長過程で取り込んだものなので、大気中に排出されても地球上のCO2の総量は変わらないという考え(=カーボンニュートラル)だ。
 ライフラインの寸断については、電気暖房はもちろん、ガス・灯油暖房でも停電してしまえば使えないが、道内で冬に暖房が使えなくなったら生命に関わる問題だけに、電力不要な薪ストーブが改めて見直されているというわけだ。福島第一原発事故の影響で泊原発が止まったままとなっているため、今年冬場の電力供給に不安を感じて薪ストーブの設置を考えるユーザーが増えていると話す住宅会社もある。

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https://www.iesu.co.jp/publication/newspaper/


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