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2012年07月25日号から

中期着工予測 本紙 来年35,000戸、4年後2万戸割れも 北海道

 消費税率アップが2年後の2014年4月にほぼ決まり、税率アップのビフォー/アフターで住宅着工がどうなるかに関心が集まりはじめた。震災復興の時期や3年後に予定されている2段階目の税率アップがどうなるかなど不透明な部分が多いが、あえて予測すれば、北海道は来年がピークとなり3万5千戸、その後は大きく後退し、2016年には2万戸の大台を割る可能性がある。

持家駆け込み1500戸弱

 今年の北海道は、春先から現場の動きがにぶいなど不安要素もあるが、年初の予測通り総計で微増の3万3000戸。持家は微減で1万1400戸程度となりそう。
 駆け込みが集中する来年は、持家が12%増えて1万2700戸、総計では3万5000戸の大台に乗りそうだ。持家の増加率は1996年の駆け込み増加率を参考に、当時よりは若干少なめに見積もった。
 前回ほどの駆け込みは起きないのではないかという見方も強い。前回は持家戸数で4000戸以上伸びているが、今回は1300~1500戸程度だろう。ただし、これを増加率で見るとほぼ前回通りとなる。
 また、ここ数年はお盆明けから年末までに仕事が集中する傾向があるため、忙しさや人手不足感はたいへんなことになりそうだ。逆に来年前半の着工を今のうちからどう誘導できるかが重要になる。

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(記事は以下のページから伝言欄に「7月15日号の見本も希望」とご記入の上、試読紙をお申し込みください)
http://www.iesu.co.jp/publication/newspaper/


2012年07月25日号から

青森型省エネ住宅 ガイドラインを策定

雪・寒さに強く県産材も活用

 青森県では、一般家庭の低炭素化や県の地域特性に適応した良質な木造住宅ストックの形成、工務店の技術力向上などを目的とした「雪と寒さに強い青森型省エネ住宅ガイドライン」を昨年12月に策定し、地場工務店や県民への周知・普及を進めている。
 かつて青森県では2010年に県内の温室効果ガス排出量を1990年比で6・2%削減することを目標にした「地球温暖化防止計画」を策定・推進していたが、十分な成果が得られなかったことから、昨年3月に改めて低炭素社会の実現を目的とした「地球温暖化対策推進計画」を策定。青森型省エネ住宅ガイドラインは、その計画の中で10あるプロジェクトの一つに位置付けられており、地域特性を考えた断熱性能や設備機器、室内空気環境、県産材活用などに関する基準を定めている。
 基本的には地場工務店向けに作られたもので、今年3月に県内3ヵ所で行った説明会では300名近くが参加するなど、住宅業界関係者の関心も高い。
 このガイドラインでは、青森型省エネ住宅の目指すべき方向性として、①雪に強い住まい②寒さに強い住まい③人にやさしい住まい④劣化に強い住まい⑤地域にやさしい住まい―の5つの項目を掲げ、それぞれ必須基準と推奨基準を規定。それぞれの基準に関連する技術については、道総研・北方建築総合研究所が編集した「北の住まいづくりハンドブック」を参考に、詳しく解説している。

断熱性能はQ値1.9〜
1.6W必須で1.4W推奨

 例えば、青森県では冬期の風雪や寒さが厳しい点を踏まえ、「①雪に強い住まい」では敷地内の除雪量を少なくする配置計画と、屋根の雪処理が適切にできる屋根形状・工法の採用を必須基準として設定。「②寒さに強い住まい」では、Ⅲ地域も含めて断熱性能はQ値1・9W以下(Ⅰ地域は1・6W以下)を必須基準とし、推奨基準では県内一律1・4W以下と、次世代省エネ基準を上回る性能を設定。暖冷房・給湯設備は効率が良いシステムと節湯型水栓などの採用を必須基準とし、さらに推奨基準では熱交換換気システムや高効率な暖冷房・給湯システムの採用、創エネ・新エネ設備の導入を定めている。
 県産材の活用を義務付けているのも特徴の一つで、「⑤地域にやさしい住まい」で使用する木材のうち県産材の比率を、必須基準で3分の1以上とし、推奨基準では3分の2以上としている。
 また、必須基準や推奨基準は規定していないものの、リフォームにおいても耐震改修は県の耐震診断マニュアル・耐震改修ガイドブックに基づいて計画・施工するなど、耐震・断熱・バリアフリー・克雪の4項目で目標性能や配慮事項を示している。
 このガイドラインの運用にあたって、認定・登録や補助などのインセンティブは実施されていないが、青森県ではさらに県独自の特徴を持った住宅基準を将来的に策定したい考えで、その中に今回のガイドラインの内容を盛り込むとともに、認定・登録やインセンティブについても検討していきたいとしている。
 同県建築住宅課では「省エネやCO2削減に配慮した住宅を建てる技術の参考書として活用してもらうとともに、建て主との打ち合わせなどでもコミュニケーションツールとして使ってもらえれば」と話している。

ホームページ・http://www.pref.aomori.lg.jp/life/sumai/yukisamu.html

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2012年07月25日号から

読者のつぶやき

◆老後はどこに住むべきか...
道東 工務店 事務

 週に1回、親しい人のお見舞いに車を2時間運転して病院に通います。慣れたので夏場はさほど苦になりませんが、冬はやはり疲れます。自分の町ではしっかりした医療が受けられないので、中核都市に入院するのはやむを得ません。ただ、自分がそういう年齢になったら、生まれたこの町に居続けるべきかどうか、悩むと思います。まだ元気ですが、あと10数年後のことでもあります。地方の工務店の仕事づくりにとって、「老後」は大きな課題です。

◆壁量が増えた理由
東京 建材メーカー 社員
 数年前、関東にあるパワービルダーの一級建築士が壁量不足の設計を理由に処分されたことがあり、問題物件の数の多さも話題になりました。それまで設計相談などを受けた住宅会社の図面をチェックすると、壁量不足のものも多かったのですが、その事件後は住宅会社から出てくる物件の図面は条件を軽々クリアする「余裕のある設計」が多くなりました。ところが、喉元過ぎた頃にまた元に戻ってきました。せっかく良い方向に向かっていたのに少々残念な気がしています。


◆『誠意ある』住宅会社との仕事
札幌市 写真事務所 社長
 チラシや雑誌広告用の撮影を依頼された中で、「えー、ほんとに?」という会社もありました。先方が指定した日時に現場に行っても誰もおらず、時間過ぎてから「今日はキャンセル」との一方的連絡が。その日の当社の経費を請求すると「そんなもの払わん」と。また別の会社では、誠意を広告でアピールしていましたが、広告撮影に行った引き渡し前の住宅では、釘頭が飛び出ていて足を切り、出血しながら撮影する羽目に。「あの誠意って何なんだ」と思いました。


2012年07月17日

7月20日 苫小牧でセミナー「コスト管理の新提案」

 北海道住宅新聞など4社が共同で主催する「常識を覆すコラボ住宅セミナー」が7月20日(金)、苫小牧のアイビープラザで開かれる。


 消費税率のアップがほぼ決まり、住宅会社にとって2014年4月の税率アップ前後をどう乗り切るかが大きな課題となってきた。
今回のセミナーでは、力強い住宅会社・工務店経営を進めていく上で大切な「コスト管理の情報」について、新しい視点から革新的な技術と業務改善の提案をおこなう。
 日時は7月20日(金)13時30分~16時30分、定員30名。場所はアイビープラザ(苫小牧市本町1丁目6ノ1)。

 内容と講師は、地盤調査で杭を打たない提案について、ジャパンホームシールド(株)の小野寺貴夫が、意外に知られていない品確法対応の躯体換気施工について日本住環境(株)札幌支店佐々木智介が、契約が取れるプレゼン技術について福井コンピュータ(株)札幌営業所建築担当主任の松谷啓佑が、最後に本紙編集長白井康永が、目先のコスト削減ではなくアフターも含めたスパンでコスト管理を考えることをテーマに話す。

 申込書はこちらからダウンロードしてください(ワード形式)。
http://www.iesu.co.jp/article/images/2012_0720tomakomai.doc
問い合わせは主催する4社へ(本紙tel. 011・736・9811)。


2012年07月15日号から

CMHC・BCウッド ネットゼロエネを紹介  導入技術や実証結果など

 CMHC(カナダ住宅金融公社)と、カナダ・ブリティッシュコロンビア州の木質製品メーカーによる非営利団体・BCウッドでは、今月4日に札幌市内で「カナダ・エコ住宅セミナー」を開催。CMHCの国際トレーナーとしてセミナーや会議の講師を務めるドミニク・アローシェ氏が、カナダで建設されたネット・ゼロ・エネルギー住宅の特徴や、これまでの検証結果などを紹介した。
 ドミニク氏の講演要旨は次の通り。
 カナダのネット・ゼロ・エネルギー住宅は「EQuilibrium」(イクリブリアム)と呼ばれ、消費されるエネルギー量と創り出されるエネルギー量が等しくなることに加え、持続可能であり、オーナーのライフスタイルを実現できる住宅という位置付け。
 柱となる技術としては、①超高性能断熱材を使った建物外皮②50パスカルでの漏気回数が0・5回/時の気密性能③日射取得と断熱のバランスを考えた窓の設計④パッシブソーラー⑤エネルギー効率の良い家電製品と、自然光・手元照明・LEDといったエコ照明、エネルギー使用量表示モニターなどの導入⑥節水型の水回り設備と廃水熱回収⑦太陽熱温水暖房・給湯⑧太陽光発電。このほかにも土壌や水、空気の熱をヒートポンプで利用する方法もある。

住まい方や太陽光への
積雪などに課題も

20120715_01_01.jpg 建設された15棟のネット・ゼロ・エネルギー住宅による実証プロジェクトが、2008年10月から2009年11月まで行われ、予測通りの成果が得られているかどうか、エネルギー消費量などをモニタリングした。今回取り上げるアルバータ州の住宅は、高い断熱・気密性に加え、太陽光発電、太陽熱温水暖房、パッシブソーラーなどを導入している。
 結果としては、年間のエネルギー消費量9856kWhに対し、太陽光発電と太陽熱利用で得られたエネルギー量は6878kWhで、差し引き2978kWhのエネルギー消費量となった。予測の43kWhからはかなり多く、正味ゼロになっていないことになる。
 なぜそうなったのかを検証したところ、まず家電製品や照明の消費電力が予測より多くなっていた。これは予測値が現代のライフスタイルを正確に反映していなかったこと、オーナーの省エネ意識が思ったほど高くないこと、モニター機器の電力負荷が影響していたことなどが原因として考えられる。
 また、太陽光発電の発電量が冬期間に少なかったということもある。調査したところ、降雪状況や天候によって4段組みで設置したパネルのうち、下から1〜2段目に雪が積もってしまうことがあった。それによって冬期間の発電量が下がったと言える。
 一方、水の消費量は、1人あたり1日100ℓ程度と、カナダの平均消費量より3分の2も減っている。
 価格面はどうかというと、このようなコンセプトの住宅は高級住宅市場であれば有望との見方が強いが、現在のエネルギー価格では経済性でネット・ゼロ・エネルギー住宅を勧めるのは困難。しかし、多くのカナダ国民はネット・ゼロ・エネルギー住宅に移りたいと希望している。快適で健康的な室内環境やエネルギーの安全保障ができるという点もメリットとなる。

設備は操作が簡単で
使いやすいものを

 実証プロジェクトで得た教訓として、やはり導入する設備システムは複雑で高度なものではなく、操作が簡単で使いやすいものに変えていかなければならないということがある。複雑なシステムは、オーナーも馴染みがないだけに問題の発生につながる可能性があるし、すべてのオーナーが同じように理解し操作できるかというと、そうでもないという結果も出ている。
 また、省エネと効率を優先させるのが大前提だが、太陽熱暖房はシステムが複雑化する可能性があるので、パッシブソーラーをより活用したい。そのためには優れた施工業者と使いやすい分析ソフトも必要だ。


2012年07月15日号から

高断熱・高気密 基本と実践12

断熱施工の要点(中編)

 外壁に引き続き、今回は床断熱と基礎断熱における施工上のポイントや注意点などを取りあげる。

要点その3
剛性ある材料で床断熱材受ける

20120715_02_01.jpg まず床の施工だが、在来木造の床断熱は大引(床梁)と根太を直交させて、その間にグラスウール50㎜+100㎜の合計150㎜か同100㎜+100㎜の合計200㎜を充てんする。これは熱橋を避けることと、床の断熱強化を考えてのこと。より断熱性を高めるため、根太間はグラスウールボード45㎜を納めることも考えられる。
 ただ、最近では28㎜厚の構造用合板を直接大引・土台に張って、根太を省略する根太レス工法の採用が増えている。この場合、Ⅰ・Ⅱ地域では土台・大引間のグラスウール100㎜だけで、次世代省エネ基準の床の基準値をクリアすることが難しくなるため、横面に受け材を打ち付けた土台・大引間に発泡プラスチック系断熱材を納めるか、後で説明する基礎断熱を採用する手が考えられる。
 ちなみにツーバイフォー工法の場合は、ブローイングで根太の厚さいっぱいに断熱材を吹き込む方法がもっとも一般的。北海道では床根太に210材という梁背が235㎜もある材料を使い、その間にめいっぱい断熱材を吹いて床の断熱性能を上げているが、根太が206材や208材の時もこの方法がいい。ツーバイフォー工法の床用にプレカットされたグラスウールがないからだ。
 床断熱の注意点は、何と言っても断熱材の垂れ下がりを防止すること。断熱材と床下地の間に隙間ができると、そこに気流が走って断熱性能を低下させてしまう。これを防ぐために、断熱材の支持はたわんでしまう心配があるネットなどではなく、剛性を確保できる板材などで支える。
 なお、前にも説明したが、床の気密化は床下地合板を気密層として利用し、ポリエチレンシート(防湿・気密シート)を使わない工法を推奨したい。クッションフロアなど透湿性のない床仕上げ材の上で水をこぼすと、クッションフロアとポリエチレンシートに挟まれた床下地合板が、こぼれた水で腐ったりする可能性もあるからだ。

要点その4
土間下断熱材に熱損失低減効果

20120715_02_02.jpg 基礎断熱の場合は、発泡プラスチック系断熱材を布基礎の①外側だけ施工②内外両側に施工③内側だけ施工―という3通りの施工方法がある。寒冷地や準寒冷地では外側だけ、または両側とすることが多い。この時、基礎外周部から室内側にかけて、土間下に90㎝程度の長さの断熱材を敷くと熱損失がより少なくなり、土間下全面に張るより費用対効果が高まる。3×6尺の押出スチレンフォームなどを並べるだけでいい。
 なお、断熱材は布基礎のコンクリート打設時に一緒に打ち込むことが多いが、コンパネなど型枠の役割を果たし、コンクリート打設後はそのまま基礎断熱材となる型枠兼用断熱材を使えば、基礎工事の省力化にもつながる。   (次回に続く)


2012年07月15日号から

読者のつぶやき

◆移住希望者の問い合わせが増えた
オホーツク 工務店 社長
 昨年の夏以降、関東で暮らす方から「オホーツクに移住したいけれど家を建ててもらうことはできるか」といった問い合わせが、けっこうくるようになりました。当社のホームページを見ているのでしょう。今まではほとんど移住者からの問い合わせはなかっただけに不思議だったんですが、話を聞いてみると、多くの方はどうやら目に見えない放射能の恐怖から逃れたい様子。ひと頃より放射能騒ぎは落ち着いたように見えますが、まだまだ終わっていないんですね。


◆築10年未満でも寒いとは...
道北 工務店 社長
 当社では断熱リフォームにも力を入れ、新聞にチラシを入れたり、フリーペーパーに広告を出したりしていますが、家を建ててからまだ10年に満たないのに寒いというお客様がけっこういらっしゃいます。この前、実際に受注して工事前に壁を剥がしたところ、断熱・気密施工はちょっと信じられないくらい低いレベル。防湿・気密シートなんてろくにラッピングをしてないところもありました。「業者選びって大事だなぁ」と業界側にいる身ですが改めて実感しました。


2012年07月05日号から

激戦生き抜く地場の力

札幌・創業10年未満の元気ビルダーたち

 道内最大の住宅市場・札幌で、全国大手や地場大手などに続く確認申請棟数21〜30位のグループは、数年で順位変動や入れ替わりが起きる激戦区。その中で創業10年未満にもかかわらず、着実に業績を伸ばし続けている住宅会社も存在する。その好調の秘密はどこにあるのか。元気印の3社にスポットを当ててみた。

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(記事は以下のページから伝言欄に「7月5日号の見本も希望」とご記入の上、試読紙をお申し込みください)
http://www.iesu.co.jp/publication/newspaper/


2012年07月05日号から

高断熱・高気密 基本と実践12

断熱施工の要点(前編)

 気密と前後するが、今回から断熱施工を取りあげる。なお、ここでは充てん断熱として一般的に使われているグラスウールを例に説明を進めていく。

要点その1
グラスウールは高性能16K使う

20120705_02_01.jpg 現在では耐震性を高めるため、外壁は軸組屋外側に構造用合板などを張って筋交いをできるだけ減らす工法がほとんどなので、グラスウールの施工は以前と比べればかなりやりやすくなっている。しかし、それでもロール品は幅方向をカットする必要があるなど、作業が面倒。面倒な作業はいい加減な作業につながりやすいので注意が必要だ。
 そこで第1のポイントとして、グラスウールの施工にはプレカット品を使うことが大切。現場でグラスウールをカットして軸間に充てんする場合、正確にグラスウールをカットしないと柱など軸組材との取り合い部分に隙間ができて断熱欠損になってしまう恐れがあるし、手間もかかるからだ。
 北海道ではプレカット品の使用が当たり前となっているが、本州ではまだ必ずしも普及しているとは言えない。断熱欠損をなくし、施工効率も高めるうえでプレカット品は必須と言える。
 プレカット品のサイズは様々だが、例えば在来木造の柱と間柱の間に充てんするのであれば、幅が395mm、長さが2740mm。ツーバイフォーで標準的なスタッド間に充てんするのであれば、幅が425mm、長さが2350mm。
 第2のポイントとなるのが、グラスウールの密度。北海道では高性能16Kと24Kが使われている。断熱性能はほぼ同じだが、24Kは密度が高いため反発力が強く、筋交いなどのまわりではていねいな施工をしないと壁がふくらむなどの現象が発生する。この点、高性能16Kは繊維を細くすることで通常の16Kよりも性能をアップさせており、しなやかさがあるため施工しやすい。〝綿のよう〟とまでは言えないが、昔の〝とげが突き刺さるよう〟な気分の悪い刺激もないので、施工する職人のことを考えても高性能16Kのほうがお勧めだ。

要点その2
筋交い回りはヘコミつくらない

20120705_02_02.jpg それではまず壁の断熱施工から。
 プレカット品のグラスウールは柱・間柱の間などに壁の上部から入れていくが、プレカット品は柱・間柱の幅よりやや大きい寸法にカットされているので、隙間ができる心配はない。柱などとの境目を指先で〝キュッ〟と押して納めると、その部分がへこんでしまうが、あまりに神経質にならなくても大丈夫。
 ただし、グラスウールを施工した状態で現場見学会をやるときは、当然きれいに施工しておくべき。押し込んでへこんだ柱の境目は、定規などを使ってグラスウールを手前に引っ張るときれいになる。
 壁の施工で注意しなければならないのは、やはり筋交い回りなど。特に2ツ割の筋交いの回りはグラスウールが押されて山なりにへこんでしまう。これをそのままにすると気流が流れて断熱性能を低下させる可能性がある。
 そこで筋交いに沿ってグラスウールを切り込み、へこみをなくすことが必要。高性能16Kはさほど反発力が強くないので、切り込んだ後に筋交い部を切り取るところまでする必要はない。切り込みを入れて少し引き出してやれば、筋交いの回りは自然ときれいに納まる。
 同じく内装下地受けとして入れる胴縁部も切り込んでやるときれいに納まってくれる。
(次回に続く)


写真上:壁断熱1...在来木造のグラスウール施工例。軸間にていねいに充填されている

写真下:壁断熱2...横胴縁に当たる部分を切り込んで施工し、防湿・気密層のポリフィルムを張り終わった状態。この事例も非常にていねいに施工されている


2012年07月05日号から

読者のつぶやき

◆洗脳されていますが...
工務店二代目(まだ社長ではない)
 自分はある工法フランチャイズに入っていて、自分自身が洗脳されていると思っています。それで第3者の意見を聴きたくて、ときどき「○○工法をどう思いますか」と尋ねます。先日も尋ねたら、「工法を選ぶとき、同じ要求性能が実現できるなら安い方がユーザーのため」であり、「いくつかある中のひとつ」と言われました。特別な工法だと思い込んでいる自分は、やはり洗脳されているんだと思いました。

◆早め早めの仕事を
札幌 工務店 社長
 お客様がわざわざ電話をくれて、1回目の打ち合わせが実現。ニーズやライフスタイル、予算などを一通り伺った後に、当社の社員が現地を見に行き、プランを複数提案し、そのご意見を踏まえて課題を解決し次の提案につなげる。ここまでの段取りの中で、仕事が忙しくて現地訪問が遅れたり、2度目の提案内容を考えているうちに機を逃したり...。非常にもったいないし悔しいですね。目先の仕事が忙しくても先々の仕事を大切に取り組みたいと思っています。

◆売る気ないわけではないですが。
換気発売元 営業
 電力不足や札幌版次世代住宅基準などの基準登場によって、熱交換換気がすごく注目されています。当社も商品を持っているので、このところプレゼンさせていただく機会が増えています。このことはすごく感謝していますが、正直、熱交は売りたくありません。クレームで呼ばれ、行ってみたらフィルダーの掃除をしていないことが原因の換気不足・結露なのです。中には責任回避のウソをつくお客さまもいます。それでも、住宅会社さまからは問い合わせが増えています。すごく複雑な気持ちです。


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