新聞記事

2012年06月05日号から

外野席

 1001号のトップ記事は、夏の暑さ対策となりました。暑さ対策・冷房に断熱が有効であるという内容。
 じつは、窓開け換気のときでも、断熱住宅は計算よりかなり有利です。ただ、日射遮へいができていないと、室内の過熱によって断熱性能の優劣など問題にならないほど暑くなってしまいます。
 日射遮へいができていると、外気温が落ちるにつれて室温も低下を始めます。しかし、断熱の悪い住宅は2階の天井からの輻射熱がハンパないのです。これは経験されている方も多いのではないでしょうか。わが家の経験では、2階に熱気だまりができるものの輻射熱はかなり抑えられ、通風や冷気導入がうまくいくと下階同様に涼しくなります。
 こういった現象を体感していても、これまで論理的に説明することができなかった。鎌田先生は、この問題に本気で向き合い、論点を整理したと思います。ボクは6月1日広島での講演が、今後の日本の住宅環境を変える一歩になってほしいと願います。
 国や学者が何を言おうと、いい住宅、施主が支持する住宅があれば、必ずその技術は広まるはず。そう思います。


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