新聞記事

2012年01月25日号から

2012年住宅着工予測

道内微増で3万3千戸

全国は90万戸に届かず

〈前文〉
 今年・2012年の全道住宅着工は、不安要素があるものの、全体で微増、持家に関しては踊り場の一年となり微減。戸数としては、総体で1・8%増の3万3100戸、持家は4・5%減少の1万1500戸と予測する。全国は6%程度の成長となるものの90万戸には届かず、88~89万戸と予測する。
20120125_01_01.jpg 
総体としては横バイ
消費税アップ前の踊り場

〈本文〉
昨年・2011年の1~12月住宅着工は、全道が3万2518戸、全国が83万9565戸(未発表の12月実績を前年並みと仮定)。いずれも対前年比で成長したものの全国の伸びは3%台にとどまった。東北地方を中心に東日本大震災の影響もあったが、成長に力強さが見られなかった。
 一方の北海道は、全国平均を上回る2ケタ成長の12%増。2009年を底に、2年連続で回復してきた。震災による建材納品の遅れや一時的なマインドの低下もあったが、遅れた分はすべて年の後半に集中し、トータルで当初予測通りの伸びとなった。
 昨年の動きを踏まえて2012年をどう見るかだが、北海道については大きな流れは横ばい。消費税率アップ駆け込み前の踊り場状態と言えるかもしれない。
 今年の着工を予測する上で、次の要素を考える必要がある。
▽全体景気について
①建設関係を中心に、震災復興需要等によってお金が動き出している。
②道内の建築関連雇用のだぶつきが調整され、人件費は若干強含み。
③全体経済は、消費支出の停滞予測もあり弱い。
▽住宅業界のプラス要素
①消費税率アップへ向けて、緩やかに上り坂。
②エコポイントなど住宅取得支援政策の続行。
③もう少し続きそうな団塊ジュニアの住宅取得。
④徐々にリフォームが回復。
▽マイナス要素
①家計の可処分所得は減少に転じる(ただし住宅購入によってローン減税が受けられる)。
②全体景気は停滞、個人の所得も上がらず。
③厳しさ増すローン審査(銀行側の事情もある?)。
④昨年後半から大手メーカーの着工が息切れしている。

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