ホーム > 新聞記事

新聞記事

2011年12月28日

年末年始の休業につきまして

今年も北海道住宅新聞およびウェブサイトをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
当社は明日29日から年末年始のお休みに入ります。年始は、1月10日からの営業となります。

なお、編集長コラム札幌良い住宅フェイスブックでは、この間も随時発信を続けて参りますので、ときどきお越しくださいませ。

みなさま、よいお年をお迎えください。

株式会社北海道住宅新聞社
代表取締役 白井 康永


2011年12月25日号から

読者のつぶやき

◆顧客満足を高めるために
札幌 工務店 社員
 引き渡しの時に、お客様がキッチンなどをさすりながら「こんなキッチンつけたく無かった...」っておっしゃったりすると、こちらとしてはかなり悲惨な心境になりますよね。実際、どこに予算の重点を置くか、譲れないところは何か、あきらめて良いところは何かについては本当に徹底して合意しておかないと、最近のお客様は不満で頭がいっぱいになってしまいます。最高に喜ばれるように、私ももっと勉強し気配りしようと思っています。


◆ギラギラした男はダメ
札幌 住宅会社 社員 
 モデルハウスなどでお客様に応対するのは男性より女性の方が、お客様も話しやすいし警戒心も持たれにくい、気配りもできるというのは確かにそう思いますが、最近は草食系で、物腰柔らかで笑顔が素敵な男性も奥様に人気があり、受注もとれる場合があるようです。ギラギラした男性営業マンだとちょっと及び腰になる奥様たちも、さわやか路線の男性なら話もしやすいようです。草食系の男性の出番ですね。


◆頑張りすぎた反動が...
旭川市 工務店 社長
 今年1年は仕事こそ切れなかったものの、家づくりに対するモチベーションはずっと低いままでした。というのも、昨年はもっと会社を大きくしようと自分の限界まで仕事をして、業績は過去最高となったのですが、その反動で張りつめた糸が切れたようになり、何事にもやる気が起こらなかったんです。このままではいけないので、来年はまた心機一転して家づくりに取り組もうかと思いますが、昨年みたいに根を詰めず、心に余裕を持って仕事をしようと思っています。


◆クロス職人が足りない
オホーツク 工務店 社長
 年末の忙しい時期なのに、こちらではクロス職人が足りなくて困っています。どうやら前回の住宅エコポイントを利用するため、着工期限の7月末に現場が始まった多くの物件が完成時期を迎えていることが原因のようで、特にハウスメーカーの物件が多い様子。知り合いの工務店の中には完成現場見学会当日の朝までクロス工事をやっていた現場もあるとか。来年の国の住宅補助はまだ明らかになっていませんが、こういう状況が起こるのだけは何とかしてほしいものです。


2011年12月25日号から

エコポイント説明会

従来との違いに注意

対象工事やポイント発行数

 今年度第3次補正予算で再開された「復興支援・住宅エコポイント」の説明会が、去る14日に札幌市内で行われ、国土交通省住宅局住宅生産課課長補佐の杉田雅嗣氏が従来の制度との違いを中心に概要を説明した。
 杉田氏は再開したエコポイントについて、①名称を変更②被災地以外は新築のポイント数が原則15万。リフォームのポイント数は上限30万で変わらないが、瑕疵保険加入と耐震改修も対象となり、耐震改修はポイントが別途15万加算されて上限45万になる③ポイントの交換対象は被災地支援商品とエコ商品、即時交換の3つとなり、ポイントの半分以上は被災地支援商品に使う―という3点を従来の制度からの主な変更点として紹介。
 また、国の補助金を受けて行う工事はポイント発行対象外となるが、耐震改修については自治体の補助を併用することもできる。ただ、その場合、工事費から自治体の補助額を除いた金額が15万円未満の場合はポイントがもらえない。
 このほか、従来の制度でもらったポイントは今回の制度で使えないこと、従来の制度で新築してポイントをもらった住宅は、今回リフォームしてもポイントはもらえないこと、従来の制度でリフォームのポイントをもらっている場合、今回リフォームしても従来制度のポイントをあわせて30万が上限となることなどが注意点。


2011年12月15日号から

インタビュー 2012再生 第3回

代表 小西彦仁さん

トータルの設計力を磨く

20111215_01_01.jpg 2009年に「愛国農場の家」で「バーバラ・カポチン国際建築ビエンナーレ賞」(イタリア)の最高位である国際建築賞に輝き、北海道を代表する建築家として活動している札幌市の小西彦仁さん。
 そんな小西さんにこれまでの仕事ぶりと来年2012年をどう占うか聞いてみた。
 当社は1997年暮れ、独立間もない小西さんが設計した「中庭の家」を取材した。南面も北面も採光するためにパティオ(中庭)を導入するという斬新なプランが印象的だった。

空間と建物で魅せる
いごこちのいい美容室に

20111215_01_02.jpg―これまで美容室の設計が多いようですが、リピート受注できる秘訣があるのでしょうか?
小西 実は同じ経営者のお店を設計しています。最初に設計したのが2号店にあたる店舗で、その後新規で出店や建て替えがあるたびに私に指名が来ました。美容室も私もともに仕事が増え、成長したのだと思います。
 私の基本的な考えは、「店舗も住空間の快適さが必要」です。斬新なデザインや凝ったインテリアを採用しても、冬寒かったり、暖房費がかさむような建物設計では意味がありません。また、建物や空間自体が魅力的でなければならないと考えています。
 美容室は女性客が多く、滞在時間が3~4時間と長いことも特徴です。ですから、店内で快適に過ごせるかどうかはお店の客入りにも影響してくると思います。
 美容室のお客さまから住宅の設計依頼が来るケースもあります。2009年にイタリアで国際建築賞をいただいた「愛国農場の家」も、施主の奥さまがその美容室の顧客で、美容室の建物に興味を持っていただいたのがきっかけでした。おかげさまで、十勝では宣伝をしていないにもかかわらず、毎年お仕事をいただいています。

新しい農村景観を
別棟とは見せないデザイン

20111215_01_03.jpg―農家の住宅も手がけられていますが、どんなことを提案するのですか?
小西 これまでは、農家の方が家を建てようと考えると、マチの住宅展示場まで行き、参考にしていました。
 そして建てられる家も1階はリビング中心の間取り、2階は広い個室というプランが多かったようです。しかし、ムダなスペースも多く、農家の生活実態、農村文化とは離れたプランニングです。
 農家の方からお話をうかがうと、30代あたりを境に考え方に大きな差があることがわかりました。30代以下は、プライバシーを重視しますし、それ以上の方は大家族制に慣れているのでいっしょに暮らしたいと思う。こうした違いを受け入れた新しい農家住宅を提案したいと思いました。
 農家にとって、家の窓から見える畑や田んぼは風景や景色ではなく『仕事場』です。若い奥さま世代からすると、早朝から夜まで大家族が顔を合わせて働き、休みの日もなかなかない。そんな中で家にいるときは自分の時間がほしい、仕事場である外の畑などを眺めたくないという方もいます。また、農家が代々続いていくには、子どもが「跡を継ぎたい」と積極的に思える環境が必要です。そのため、子世代のプライバシーが保ち快適に過ごせるという要望を取り入れながら、2世帯が一つ屋根の下に暮らすという暮らしのかたちも重要視したプランにしました。
 「愛国農場の家」では、外観上は5つのモジュールに分かれ、外からはどこが親世帯、子世帯が住んでいるかわざとわかりにくい形にしました。内部では、明確に子世帯と親世帯を分けてプライバシーに配慮しました。
 こうした新しい試みは、お施主様の理解がないと実現しませんが、快く取り入れていただき、形になったことで、農家住宅の新しい提案が残せたと思います。

2012を「読む」
二極化が進行

―2012年以降、住宅市場はどうなると思いますか?
小西 二極化の傾向が進むと思います。ユニクロ的な、規格化された高品質で低価格な住宅を求める方、そしてオーダーメイドのオンリーワンの家を求める方です。
 設計事務所はもちろん後者でしょう。私はお客さまの要望通りではなく、要望以上のプランを提示してお客さまに喜ばれたいと思っています。
 また、東日本大震災が契機となり、住宅の環境性能も重要になると思います。ヒートポンプ機器などを取り入れればそれでOKではなく、断熱性能の向上なども考える必要があります。さらに、建築家として住空間も含めトータルで快適な家を提案したいと思います。
 一方で景気に懸念材料があります。それは消費税の増税です。住宅で3%や5%の増税というのは金額に換算するとたいへんな事です。
 私が独立したのは1996年ですが、翌97年に消費税が5%に上がり、その後一時的に仕事がパタッと止まった記憶が今も甦ります。当時は独立したばかりでほんとうに焦りました。
 駈け込み需要もその後の需要激減も、対応するのがやっかいな問題です。できれば、住宅は増税の対象から外してほしいし、税率が一律になるのがやむを得ないなら、建築する住宅の条件によって補助金を出したり減税するなどの措置がないと、住宅業界は今後大きく景気が冷え込むのではないかと心配です。

【写真】
小西彦仁さん

イタリアの建築賞を受賞した「愛国農場の家」

O house.jpg O house(2010)
ALAMODE CHERIR.jpg ALAMODE CHERIR(2011)


2011年12月15日号から

再開エコポイント続報

新耐震適合が条件

15万P加算の耐震改修工事

 国土交通省では、今年度第3次補正予算で再開された「復興支援・住宅エコポイント」で、リフォームのポイント発行対象として新たに加わった耐震改修の要件を公表した。
 それによると、昭和56年5月31日以前に着工した住宅を対象とし、窓や床・外壁・天井などの断熱改修と併せて、現行の耐震基準(新耐震基準)に適合させる耐震改修を行うことが条件となる。すでに新耐震基準に適合している住宅は対象外。
 ポイント発行申請時には、提出書類として①耐震改修ポイント発行申請書②復興支援・住宅エコポイント用耐震改修証明書、住宅耐震改修証明書(所得税用または固定資産税用)の写しのいずれか③工事現場写真―の3つが必要。
 ②の書類は建築士事務所に所属する建築士または性能評価機関が発行することになるが、住宅耐震改修証明書は地方公共団体と指定確認検査機関でも発行可能だ。工事現場写真は、戸建住宅であれば筋交いや構造用合板の設置、筋交い端部への接合金物設置、基礎の増し打ち、水平構面の補強などの工事中の状況を撮影したものとなる。
 リフォームでもらえるポイントは、断熱改修やバリアフリー工事、省エネ設備機器の設置、リフォーム瑕疵保険への加入をあわせて最大30万ポイントだが、耐震改修を行う場合は、それとは別に15万ポイントが発行されるので、もらえるポイントは最大45万ポイントとなる。
20111215_02_01.jpg また、耐震改修と同じく新たにポイント発行対象となったリフォーム瑕疵保険への加入については、ポイントの発行対象となる工事について、㈶住宅保証機構や日本住宅保証検査機構など国交省指定の住宅専門保険法人が取り扱う瑕疵保険に加入することが条件。
 このほか、1月中旬で調整中だったポイント申請受付開始日は、来年1月25日で決定した。
 詳しくは住宅エコポイント事務局(tel.0570・200・121)へ。


ホームページ・http://fukko-jutaku.eco-points.jp/


(写真)耐震改修...耐震改修でのエコポイント申請では、筋交い設置や水平構面補強など工事中の写真も必要に


2011年12月15日号から

読者のつぶやき

◆まさかそんなことを・・・
道央 設計事務所 所長
 少し前、あるお客さまの希望を取り入れて設計すると、ご予算を300万円ほどオーバーする住宅がありました。値引きを何度も迫られ、それが無理と分かるとお客さまはなんとその図面を持ってローコストが売りの住宅会社に「この図面で見積もってくれ」と行ったそうです。ところが、さらに300万円以上高い見積が出た上、よく見ると造作などは「同じ仕様では不可」など×印がついてこちらに戻ってきました。「だから言わんこっちゃない」と心の中で思いました。


◆倒産が気になる
札幌市 建材メーカー 所長
 最近、今年の倒産会社データベースを作っていたのですが、今年は結構工務店様の倒産が多いようです。札幌も有名な会社が倒産しましたが、道南も多いですね。それではハウスメーカーが元気かというと、派手な宣伝をしている割に昨年より棟数を減らしている会社もありますし、必ずしも良いとは言えないようです。来年は税率アップ前の駈け込み需要などもあり、棟数が増えるのではと期待していますが、引き続き厳しい状況が続くと気を引き締めています。


◆サービスされることに慣れている
札幌市 住宅会社 設計スタッフ
 お客さまとの打ち合わせが長引くということは、今や当たり前ですが、そのやりとりの中で感じるのは、お客さまがサービスされることに慣れていることです。ただ、家づくりにハッキリとした方向を持っていない場合も多く、ヒアリング・提案・ナビゲート・決定という道をたどります。ナビゲートというのが今までなかった作業ですね。提案しても本人たちは決められないので、決断を促す誘導が必要になります。これが時間がかかる最大の要因だと思います。


2011年12月07日

12月17日(土)18日(日)にゆうらく現場見学会 日本住環境

日本住環境(株)札幌支店では12月17日(土)、18日(日)の午前10時から午後3時まで、札幌市西区西野でエコロードヒーティング「スーパーゆうらく」の現場見学会を開催する。
  
「スーパーゆうらく」は、「ルフロ400」など同社の第3種換気システムの排熱を熱源とする温水ロードヒーティング。ボイラーが不要となるため燃料代が一切かからず、ランニングコストは温水を循環させるポンプの電気代だけで済むため、電気代を大幅に節約できるメリットがある。
 
一方で、これまでにない製品のため、「ほんとうに融けるのか?」「自分の家にも取り付けできるのか?」など、疑問を持っている住宅会社や消費者もいる。
 
そこで同社では、本格的な積雪期になってから「スーパーゆうらく」を採用した住宅を建築中の(株)三五工務店(札幌市、田中寿広社長)の協力を得て、住宅が完成したタイミングで現場見学会を開くことにした。
 
来場者にヒーティングの融け具合を実際に目で確かめてもらい、その場で疑問点などを同社社員に質問してもらうことで疑問点を解消し、採用につなげたい考えだ。
 
会場は、札幌市西区西野9条8丁目。住宅街で回りに有料駐車場もないため、参加する場合は事前に 同社札幌支店佐々木(Tel011-222-6330) まで連絡することを勧めている。
 
公共交通機関で訪れる場合は、地下鉄宮の沢、琴似などから「中州橋」行きバスに乗り、西野9条8丁目で下車。
 

大きな地図で見る
 
 
ゆうらく特設ページ
http://support.njkk.co.jp/yuraku/


2011年12月05日号から

再開エコポとF35S金利優遇

新旧制度内容の違いはココ

 11月21日に今年度第3次補正予算が成立し、終了していた住宅エコポイントとフラット35Sの金利引下げ幅拡大が内容を変更して再開された。ここで再開後の変更点を中心に各制度のポイントをQ&A形式でまとめた。


住宅エコポイント
新築の要件変わらず
 耐震改修は新耐震適合が条件

Q...対象となる新築・リフォームの要件と着工・着手期間は?
A...新築は従来と同じく木造であれば次世代省エネ基準(11年基準)をクリアする住宅またはトップランナー基準相当の住宅、木造以外はトップランナー基準相当の住宅が条件。
 リフォームは「①次世代省エネ基準をクリアする窓の断熱改修」や「②一定量のノンフロン断熱材を使った外壁、屋根・天井、床・基礎の断熱改修」が必須条件。さらにこれらの断熱改修とセットで行うことでポイント発行対象になる工事等として、バリアフリー改修や太陽熱利用システム・節水型トイレ・高断熱浴槽の設置のほか、新たに耐震改修と瑕疵保険加入が加わった。
 対象となる着工・着手期間は、新築が今年10月21日から、リフォームが今年11月21日からで、いずれも来年10月31日までとなる。

Q...リフォームで新たに追加された耐震改修は、どの程度の工事が必要?
A...国土交通省住宅生産課によると、耐震改修と瑕疵保険加入の要件は今月上旬に発表予定。
 木造であれば耐震診断の評点を1・0以上として現行の建築基準法の耐震基準に適合させるなど、現在減税措置を受けられる耐震改修の要件と同じになる方向で考えているという。そのため新耐震基準が施行となった昭和56年6月1日以降に建築確認を受けた住宅は対象外となるようだ。
 なお、耐震改修によるエコポイントと減税措置は両方受けられる。

ポイントは新築15万、
リフォーム最大45万

20111205_01_01.jpgQ...ポイントはどのくらいもらえて、どんなものと交換できる?
A...新築は1戸あたり15万ポイントで、東北・北関東・信越などで東日本大震災の特定被災地域は30万ポイント。太陽熱利用システムを設置する場合はさらに2万ポイント追加となる。
 リフォームは断熱改修の場合、工事部位ごと内容に合わせて2千〜10万ポイントが発行され、一緒に行うバリアフリー工事は最大5万ポイント、太陽熱利用システムなどの設備機器設置は各2万ポイント、瑕疵保険加入で1万ポイントを発行。これらの合計で最大30万ポイントがもらえる。耐震改修はこれらと別枠で15万ポイントが加算され、その場合は最大45万ポイントがもらえる。
 ポイントは東日本大震災被災地の特産品・義援金などの復興支援商品や、省エネ家電・リサイクル製品などのエコ商品と交換可能。ただ、今回はポイントの半分以上を復興支援商品と交換することが条件となり、金券などもエコ商品の購入のみ使えるものに限定されることになる。具体的な交換商品は今月下旬以降に決まる予定だ。

Q...即時交換は今回も可能?
A...これまで通りポイントは、新築・リフォームを行う業者が追加的に実施する工事との即時交換が可能。ただ、発行されたポイントの半分は復興支援商品との交換が条件なので、即時交換でも使えるのは発行ポイントの半分までとなる。

申請書類等は
原則従来通り

Q...ポイント申請にはどんな書類が必要?
A...新築・リフォームとも、申請書類の種類はこれまでと変わらないが、リフォームで追加された耐震改修と瑕疵保険加入はそれぞれ新たに書類を用意することとなる。どのような書類かは現時点(11月30日現在)でまだ明らかになっていないが、耐震改修については建築士事務所や性能評価機関などが発行する住宅耐震改修証明書が必要になる見込み。
 また、申請書や工事証明書、断熱材の納品書や施工証明書などの書式は改訂される予定なので、従来の書式は使わないようにすること。

Q...ポイント交換の期限は?
A...ポイント発行申請の受付開始時期は、来年1月中をメドに調整中だが、申請受付締切は新築戸建てが平成25年4月30日まで、新築共同建てが同10月31日まで(11階以上の共同建ては平成26年10月31日まで)。リフォームは平成25年1月31日までだが、共同建てで耐震改修を行う場合は同10月31日まで(11階以上の共同建ては平成26年10月31日まで)。ポイントの交換期限はすべて平成27年1月31日まで。
 なお、国交省では全国13都市で再開された住宅エコポイントの説明会を開催。詳しくは3面の告知記事を参照のこと。


フラット35Sエコ
金利0.7%引き下げ
 当初5年間、被災地は1.0%

20111205_01_02.jpgQ...今年9月末までの金利引下げ幅拡大と何が変わったか?
A...平成21年度の緊急経済対策で実施されたフラット35Sの金利引下げ幅拡大は、20年金利引下げタイプも含めて当初10年間の金利を1・0%引き下げるものだった。
 新たに実施される金利優遇措置は「フラット35Sエコ」と言い、金利Aプランと金利Bプランを用意。いずれも金利引下げ幅拡大期間を当初10年間から当初5年間に短縮するとともに、金利引下げ幅を1・0%から0・7%とした((東日本大震災被災地は1・0%のまま)。6年目以降の金利は、金利Aプランは従来の20年金利引下げタイプと同じく20年目まで、金利Bプランは従来の一般的なフラット35Sと同じく10年目まで、0・3%引き下げられる。
 対象となる住宅は 金利Aプラン・Bプランとも次世代省エネ基準クリアが必須で、Aプランはさらに従来のフラット35S20年金利引下げタイプの①省エネ性の基準②耐久性・可変性の基準③耐震性の基準④バリアフリー性の基準―のうちいずれかに該当することが必要。
 なお、従来のフラット35Sは「フラット35Sベーシック」と名称変更し、0・3%の金利引き下げ期間が10年のタイプは金利Bプラン、20年のタイプは金利Aプランとして来年3月まで実施される。

来年10月31日
申込まで適用

Q...実施期間はいつまで?
A...今月1日以降の資金受け取り分から実施し、来年10月31日申込分まで適用する。ただ、予算金額に達する見込みとなった場合は、予定より早く受け付けを終了するとし、その際には終了する約3週間前に告知するとしている。
20111205_01_03.jpg
Q...このほかに東日本大震災被災地への優遇措置はないの?
A...住宅金融支援機構では、今回の第3次補正予算成立にともない、これまで行ってきた災害復興住宅融資の金利引下げや、元金据置期間と償還期間の延長、融資申込期間の延長などを継続実施するとともに、構造や建て方によって細かく区分していた融資限度額を、被災者にわかりやすく簡素化するなどの措置を行う。
 また、返済中の被災者に対して、返済期間の延長や振込猶予期間中の金利引下げ措置の拡充などを行う措置も継続実施となる。


2011年12月05日号から

神奈川 キーアーキテクツ

自宅改修で大きな手応え

改修版パッシブハウス基準目指す

20111205_02_01.jpg パッシブハウスジャパンの代表理事でキーアーキテクツ社長の森みわ氏が自宅の断熱改修を進めており、外部工事を終えて11月末に入居した。完成は年内の予定。
 森さんからこの春に改修話があることを聞き、興味を持っていた。というのも、面白い改修事例だからだ。
 第1に、この家は賃借物件でオーナーとの新しい契約によって森さんの費用でリフォームする点。賃貸借物件をお互いの負担少なく断熱改修するという仕組みが面白い。
 第2に、建築家の設計だが機能性を失って不動産価値もなくなった物件を再生する点。機能を回復させることでよい部分をよみがえらせるのは、建築家物件、古民家に共通するくくりとして面白い。
 第3に、いろいろな事情により、改修したのは3戸のうち1戸だけという点。所有者が異なるタウンハウスで、合意がとれずに1戸だけ改修する例はほかでもありうる話だ。

透明断熱材なども活用

 物件はRC造外断熱で、築28年。設計した建築家は、エコ住宅へのチャレンジを試みたが、結果は今ひとつで、室内はカビと結露、漏水がひどく、おまけに黒アリが巣を作っていることがわかった。1階は倉庫にもならない状況だったという。それでも改修しようと考えたのは、ユニークな設計が森さんもオーナーも気に入っていたから。
 目標は、パッシブハウスの省エネ改修基準であるEnerPHit(エナフィット)をクリアする暖冷房負荷25kWh/m2。国内2棟目としてドイツに申請する予定。
 金銭面では、70㎡弱の既存延床面積を80m2弱に増築した上で1000万円であげること。
 RCの外断熱は、一部をはがしてみたところとても再利用できる状態ではなく、すべてやり直した。一部に冬場の日射取得を増やす目的で透明断熱材を採用(Sto・シュトー)。
 1階は土間コンの上に真空断熱材を敷き込んだ。RC造の改修の場合、床面断熱は大きな課題となるが、真空断熱材は1つの解決策になると森さんは見ている。今回はプレカット価格などの面でドイツ製を利用。
 既存壁に開口部を設けた部分は、周囲に炭素繊維による補強を行った。
 プールとなっていた屋上防水はすべてはがし、木造で小屋組みしてセルロースで断熱(マツナガ)。空間はロフトとして利用する。
 このほか、開口部は奈良県の杉集成材をドイツでサッシに加工した木製トリプルサッシ、暖房は蓄熱式薪ストーブ(2階)と床暖房(1階)、換気は熱交換換気(ジェイベック)。屋根にはプロパンガスボイラーにつながる太陽熱温水パネルを設置している。

借家人が改修する新方式

 オーナーとの約束では、改修費は森さん持ち。ただし10年間の家賃は固定資産税分のみ。10年後は現状復帰させずに居抜き返却。賃借中の10年間は森さん側の又貸しを認める。
 オーナーの費用負担なし、森さん側はおおむね家賃並みの工事費負担のみ。10年後に、オーナーは価値が回復した物件を手にすることが出来、一方森さん側は住環境の改善に加え個性的な生活を楽しむこともできる。
 森さんは、「新築以外の既存住宅、賃貸住宅の住環境と断熱性の改善も大きな課題。費用負担や枠組み、隣家対策などが重要になるので、今回はどのくらいの費用で収められるか、改修に適した建材や工法は何かを検証しながら工事を進めていった。また、カビや結露で悩む家を建替以外の方法で解決が可能か、という点では大きなチャレンジだったが、断熱改修によって機能の回復は可能だと自信を持った」と話している。


2011年12月05日号から

読者のつぶやき

◆相談しにくい工務店?
     札幌市 工務店 社長
 先日当社で家を建ててくれたお施主様から「知人の紹介というご縁があったから良かったけど、社名も聞いたことがない、ホームページなどインターネット上ではどんな工務店なのか、実績はどうなのか、どんな家づくりなのか、社員は何人いるのか、社長は何者なのかなどの情報も少ない、事務所も中の様子がわからないし、かなり入りにくい雰囲気だった」と率直に言われました。改めて会社の前から眺めまわしてみたり、ネット検索して見直しをしているところです。

◆最後になっての値引き要求
      札幌市 工務店 社長
 お施主さんの中には、いかに住宅会社と有利に交渉するか作戦を考えている方もいて、例えば施工中や打ち合わせでの出来事を記録しておいて完成引き渡しの前に提出される方も。我々の至らぬ点があったら、場合によっては値引きなどの対応も必要な場合もあるでしょう。しかし最初から値引き要求目的で、気になることがあってもその時は言わず、最後に提示して、というやり方に正直落胆しました。良い家を建てることがお互いに最優先であるべきだと思うのですが。

◆facebook活用中
      札幌市 工務店 社長
 「最近facebookを始めました」と知人や名刺交換をさせていただいた方などには伝えています。もし相手がfacebookをやっていたら、その方とはその後滅多に合うことがない相手であってもその方の考えや状況、行動、交友関係などに関してその後は色々と情報が入ってきてご縁が深まります。まだインターネット活用意識の薄い人、住宅業界、そして地方では利用している人が少ないようですがメリットは大きいと思います。


試読・購読のお申し込みはこちら 価値のある3,150円

このページの先頭へ

運営サイト

株式会社北海道住宅新聞社
〒001-0029 札幌市北区北29条西4丁目2-1-201
tel.011-736-9811 fax.011-717-1770

当サイトで使用している写真およびテキストの無断転載を禁止します。

Copyright (c) 北海道住宅新聞社. All Rights Reserved.