一号あいてしまいました。基礎断熱した床下にカビを発見したという問い合わせ。カビはシックハウス原因の1つでもあり、健康な人にはほとんど害がない一方、呼吸器系の病気、例えばぜんそく患者などにはとても有害だというところまで説明しました。
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さて対策です。
床下の空気を動かす必要があります。そのためには、床下の空気をファンで屋外へ排気することです。20~30m3/h程度の換気量が必要です。新鮮空気を送り込むという意味の換気は必要ありません。
なお、工事水の影響や工事中にたまった雨水の排出により、初年度は湿気が高くなりやすいので、除湿器を設置するのも一案です。また春先引き渡しの物件はコンクリート温度が上がっておらず、夏場に表面結露をおこしやすいので、基礎断熱を両側断熱にする方法もあります。地盤面の防湿、場合によっては防水ももちろん重要です。
意外と効くのは木炭や竹炭。カビが自然の摂理だとしたら、自然素材で対処するのがベターかもしれません。ただし、多量に土間床に敷き詰める必要があります。コストもバカになりませんし、調湿力に寿命があるともいわれています。
工学的な回答にならず、申し訳ありません。
今年はカビの被害がとても多かったといわれており、本格的な調査・研究が始まることを期待して、結びとします。
*「基礎断熱した床下のカビ関連記事」*
基礎断熱した床下のカビ① 高性能住宅Q&A737 ぜんそくなどには有害
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