新聞記事

2010年06月15日号から

2010年新設住宅 北海道

このままなら3万戸超えだが・・・

 北海道は今年、予想以上に賃貸市場が好調だ。専門家でさえも首をひねる回復で、このままのペースでいけば2010年計で3万戸を突破しそうな勢い。ただ、お盆以降の先行きに不透明感もただよっており、予断を許さない。

20100615_01_01.jpg4月までは高い伸び率
 4月までの住宅着工を見ると、持家と戸建て分譲(建売)は本紙が年初に予想した範囲で推移しており、累計で持家が6%増、建売が17%増。
 共同住宅系でも木造アパートは予想通りの動き。昨年よりは増えているものの事業性の低下などから累計で6%増。
 業界筋が一様に首をかしげるのが賃貸マンションの急回復。4月累計で71%増。このペースで行くと2年前の9千戸水準に戻る。3年連続で急降下した反動が原動力となっているほか、そもそもの需要量は貸家全体で1万7~8千戸程度あるということだろうか。
 分譲はマンションが予想をさらに下回る66%減。このペースで行くと年計で500戸にも達しないかつてない低水準に終わる。鋼材の値上がりもあり、マンションは厳しい状況が続いている。

試算別で2万8千戸台
 4月までの成長率を年間に当てはめると、2010年の住宅着工は3万1千戸台になる。
 しかしこういう資料もある。北海道は例年4月の着工数が年平均値に近い。それを元に計算すると2万8千から9千戸。いずれにしても3万戸到達は微妙だ。


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