新聞記事

2010年02月25日号から

性能リフォームで住宅改善

3月26日に講演・入会説明会

 今年から本格的に活動を開始した北海道住宅高性能リフォーム普及支援協議会(繪内正道会長・北海道大学名誉教授)は3月26日、札幌市内で設立記念講演会・入会説明会を開催する。
 同会は温室効果ガス排出削減のため、地方自治体や事業者らが構成員となり、連携して日常生活にかかわる具体的対策を実践する地域協議会の1つで、環境省登録団体。
 ある程度断熱化の進んだ新築に比べ、ほとんどが建築当時から手つかずの低い断熱性能のまま使われている既存住宅を、快適で省エネな家に改修することで温室効果ガスの削減を実践していく団体として、札幌圏の研究者や技術者、リフォーム会社などによって設立。
 消費者への啓もうと事業者に対する技術支援を活動テーマをかかげ、今回の講演会は事業者に対する技術習得への呼びかけとして実施する。
 中古住宅で断熱性能が良い住宅はほとんどないが、外観や内装は一新されているケースが多く、中古で購入する消費者は「新築と変わらない」と思い込んでいる。
 また、20年、30年と住み続けてきた住宅の寒さはあい変わらずで、シニア世代・子育て世代にとっては暖かい家が望みだ。
 一方、業界側は、断熱・気密技術が確立し、新築はかなり普及しているものの、改修はまだ情報も不十分で、とくに水回りや外壁リフォームを得意とする会社は、こういった新しい分野へ進出したくてもノウハウがないケースもある。
 同会は、リフォームの中でも断熱改修の技術に特化し、リフォーム会社に向けては住んだままのローコスト改修からフルリフォームまで、診断、改修手法、現場施工などトータルで支援する。
 またエンドユーザーに向けては、地域ごとのミニセミナーを主催して、居住環境が変わる住宅改修について情報を発信する。

 今回の講演会では、同会アドバイザーで道立北方建築総合研究所居住科学部長の福島明氏が「北海道の暮らしをより快適に・省エネに」と題して講演するほか、同会幹事のはるす工房高杉昇氏が「性能リフォーム事業化の実例」と題して、技術、商品化、施工改善などについて、同氏が支援した企業の取り組みのポイントを紹介する。
 日時は、3月26日13時30分~15時30分まで。会場はかでる2・7、710会議室(札幌市中央区北2西7丁目)。無料。
 問い合わせ・申し込みは事務局の北海道住宅新聞社まで(tel.011・736・9811)。
同協議会ホームページに申込書。(http://www.hsc.or.jp/rifoumu/)


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