新聞記事

2010年02月05日号から

お客様の喜びが自分の喜びになる/ウーマンズ・アイ Vol.8

北見・(株)松田建業 福島 松美さん

20100205_04_03.jpg 「お客様の喜んでいる顔を直接見ることが、自分の喜びでもあったんです。だから自然と営業の仕事が多くなりましたね」。こう語る福島松美さんは経理事務として松田建業に入社した後、営業に仕事の喜びを見いだし、今では仕事の7~8割が営業。不安や悩みもあるが、まずは家づくりを積極的に楽しんでもらいたい―。そう心がけて、ユーザーのもとへ足を運んでいる。


前向きな姿勢で営業に転身

 入社当時は事務仕事中心で営業なんてまったく考えていなかったというが、インテリアコーディネートの手伝いなどで表に出る機会が少しずつ増え、社長からも営業の手伝いをしてほしいとの話があったことから、仕事の内容は営業中心へと変わっていったという。
 とは言うものの、今まで事務中心で仕事をしていた人が営業をやるのはそう簡単なことではないはず。その点はどうかというと「最初は営業をすることに対して抵抗がありました。ただ、もっと会社に貢献したいという気持ちもありましたし、営業には人と喜びを共有できる楽しさがあり、大変な仕事だけに成果が出た時の喜びも大きい。そう思っているうちに抵抗もなくなりました」と福島さんは話す。
 仕事に対する前向きな姿勢に加えて、"縁があって出会えた人と一緒に喜びを分かち合いたい"という気持ち。それが営業で頑張る力の源になっているようだ。

家づくりを楽しんでもらう

20100205_04_01.jpg そんな福島さんが営業で心がけていることの一つに、"家づくりを楽しんでもらう"ということがある。
 「年に何棟か頂く受注は、お客様それぞれにとって唯一無二の家。それを肝に銘じて取り組むのが営業するうえでの大前提ですが、まずはお客様に家づくりは楽しいものだと思ってもらいたいんです」。
 例えば商談やプランニングはもちろん、着工から完成・引き渡しまでの打ち合わせでは、趣味やペットの話など家のこと以外で施主が興味ある話に時間の半分を費やしたりする。こうすることによって施主の気持ちを盛り上げ、家づくりの過程を楽しんでもらおうとの考えだ。
 また、現場などでは施主が写っている写真をできるだけ多く撮るように心がける。施主には家づくりの過程の写真を収めたスライドショー形式のDVDを渡しているが、施主が笑顔で写っている写真や現場の大工と歓談している写真をところどころ入れることができれば、ストーリー性を持たせることができるからだ。そしてそれは施主にとって楽しかった家づくりの思い出を形にして残すことになる。

主婦や母としての目線で

20100205_04_02.jpg 主婦、そして母親でもある福島さんは「主婦・母親の視点で家づくりを考えることができるのが自分の強み」と言う。
 水回りや家事の動線、収納などへの配慮は、やはり仕事を持つ主婦ならではの発想で"家事を短時間で済ませることができ、それでいて子供にも目が届く間取り"を意識。「例えばお客様が収納を充実したいと要望した時、男性は大きな納戸や押入などをいくつか付けることが多いのですが、それでは収納した物を探す時が大変。もっと必要な場所に必要な大きさ・機能を持った収納があれば、片付けやすく、掃除もしやすいんです」。
 昨年には愛犬2匹とともに快適に暮らせる自宅を新築。見学会を行ったところ反響も多く、「この経験を生かして愛犬との暮らしを改善したい人たちに、人も犬もストレスを感じることなく暮らせる家づくりの情報を発信していきたい」と、営業ウーマンとしてさらなるステップアップを目指している。


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