融雪に必要なエネルギーをすべて室内の暖房熱でまかなう排熱回収型融雪システム「とけまるくん」に対する特許が昨年暮れに確定し、2月から商品名を「ゆうらく」と改め、PRに力を入れはじめた。2月2日(火曜)には札幌市内で住宅関係者とエンドユーザーを対象とした説明会が開かれる。
高齢者や妊娠中の女性にとって、除雪は重労働であるばかりか、路盤の氷結などにより転倒の危険も高くなる。ロードヒーティングによって問題を解決することは可能だが、設置費用のほか、運転のための電気・灯油などの燃料費が必要になり、エネルギーコストの上昇などにより、せっかく設置したロードヒーティングを運転しない例もあるという。
「ゆうらく」はこういった北国特有の悩みを解決する技術開発。その仕組みは、機械換気装置と連動させ、換気によって汚染空気を屋外に排出するとき、熱だけを回収・温水に熱交換してロードヒーティングなどの融雪に利用する。
昨年末から道内でゲリラ的に続くどか雪の影響で年明けから「ゆうらく」についての問い合わせが相次ぎ、急きょ説明会を企画したという。
当日は採用したエンドユーザーの声や実際の融雪状況を紹介するほか、燃費がゼロで雪を融かす仕組みをわかりやすく解説する。
会場はかでる2・7の940研修室(札幌市中央区北2条西7丁目)、時間は午後1時30分から2時間程度。
申し込み・問い合わせは総発売元の日本住環境(株)札幌支店へ(電話011・222・6330)。