新聞記事

2009年10月25日号から

地場5社が常設展示場/美幌.木夢クラブ

20091025_02_01.jpg オホーツク・美幌町で地場住宅会社を中心に地元森林認証材による家づくりを進めているグループ・美幌.木夢クラブ(びほろどっとこむクラブ、髙橋広明会長・(株)髙橋工務店社長)では、FSC認証による森林経営や人に優しいまちづくりなど、同町の地域特性を表現した5棟のモデルハウスによる総合常設展示場「BIHORO.COM ECO LAND」(びほろ・どっとこむ・えこらんど)を去る10日に同町稲美の分譲地・テアトロにオープン。3日間で約400組、1000名が来場した。
 この展示場は、国交省が地場産材の利用や地域特性に配慮した木造住宅の展示などに対し補助を行う地域住宅モデル普及推進事業に提案し採択されたもの。展示場の開催期間は平成25年3月末までで、当面は毎週土曜・日曜のみの公開。宿泊体験も可能になっている。
 モデルハウスはいずれも1.道の北方型住宅 2.北海道木材産業協同組合連合会の北の木の家 3.国の長期優良住宅の3つの認定基準に適合させるとともに、使用する木材には町内産の森林認証材(FSC認証材)および道産材を100%使用。太陽光発電システムも全棟設置している。
 これらを満たしたうえで、緑豊かな家庭菜園を設けるなどスローライフに適した「緑の家」(株)宮田建設)、ユニバーサルデザインによって障がいがある人でも安全・安心な「優の家」(㈲種田工務店)、珪藻土など環境に優しい地域エネルギー・資源を活用した「環の家」((株)金岩建設)、南面の大開口や光ファイバー製品を使って太陽光を最大限取り入れる「輝の家」(㈲山岸工務店)、内外装に町内産FSC認証材を使用した「木の家」(髙橋工務店)と、5棟それぞれ美幌町の地域特性をテーマに設計・施工を行った。
 
地元カラマツで町を活性化/髙橋会長
 オープン初日は午前9時半からセレモニーが行われ、冒頭に同クラブの髙橋会長が「当会は地元のカラマツを使った家づくりが町を活性化する切り札になると考え、地材地消を合言葉に活動を進めてきた。今回の展示場オープンを新たなスタートととらえ、FSC認証材の地元カラマツによる家づくりの普及を目指し、今後も会員みんなで力を合わせて頑張っていきたい」と挨拶。
 また来賓の土谷耕治・美幌町長は「この展示場は地域資源を活かしたいという同クラブの想いが実を結んだものであり、地球環境にも貢献できる家づくりにつながる。町の情報発信の場としても充実した展示場になることを願っている」と祝辞を述べた。
 この後、テープカットと行政関係者や報道関係者を対象とした内覧会が行われ、午後から一般公開を開始。同町を含むオホーツク管内はもとより、釧路・根室から訪れたユーザーもいたといい、5棟のモデルハウスはそれぞれ多くの来場者で賑わった。
 
 
(写真...公開されたモデルハウス5棟の外観(上から緑の家、優の家、環の家、輝の家、木の家))


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