新聞記事

2009年09月25日号から

20年度道内着工

 道内全市町村の平成20年度住宅着工戸数は、3万6050戸、前年度比15.0%減。3年連続の減少となり、4万戸を大幅に割り込んだ。昨年秋以降の世界的な大不況のあおりを受け、住宅市場は急速に悪化。給与以外は4割減の分譲を筆頭に揃って実績を減らしている。ここでは道内各地域ごとの状況を分析した。
 
 
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2009年09月25日号から

話の「上手な」聞き方

ニーズウォッチング

 顧客ニーズに応えるのは商売の基本。でも「言うが易し、行うが難し」だ。シリーズの第4回は、北海道では食っていくことも難しいとも言われる「フリーライター・エディター」として活躍する佐藤優子さん。住宅会社にもヒントをいただきました。
 
「聞き方」のNGは?
20090925_02_02.jpg 佐藤さんの仕事の一つが、北大文学部の教授陣をインタビューし、学生にその魅力を伝えるというもの。専門家の話は一般の人には難解だが、誰でも理解できるように記事化するには、
1 「あなたの話をぜひ聞きたい」という取材の姿勢=事前の準備・情報収集
2 常識的な身なりや言葉遣い
3 聞いているはずの「話」を相手から奪ったり、「要するに」といいながらまとめようとしたりするのはNG。きちんとうなずき真剣に聞くこと
などが重要だという。  「コーチングなどの資格を持たない身で恐縮ですが、1本1本の取材が教科書がわり。自己流で身につけた取材術です」と佐藤さん。こうしたスキルを身につけてこそインタビューの仕事が続けられるのだ。
 「初対面ならなおさら『この人に話してもしっかり理解してもらえるだろう』と思わせ、貴重な時間を割いてもらえるような事前の準備をすることが大事です」と佐藤さん。
 この3つのポイント。人に会う仕事なら誰もが参考になるのではないでしょうか?
 
テーマは尽きない
20090925_02_03.jpg ビジネス情報誌「ウイング札幌」での「北の匠」シリーズは北海道の様々なジャンルの匠を探しだし、毎月1人を連載で紹介、そして美唄市のポータルサイト「PiPa」の特集記事などの編集と取材も行っている。思わず「美唄市内だけでそんなに取材ネタありますか?」と聞いてしまったところ、
20090925_02_04.jpg「美唄やきそばがブームになっていますが、地元の人にとっては馴染みの食。地域の良さ、努力、面白さを嘘をつかずに身の丈にあった形で紹介しています。月間18万ページビューの訪問者を得ています」とのこと。
 
住宅会社にアドバイス
 「顧客ニーズを聞き、期待に応える」ために努力しているのは住宅会社も同じ。「聞く」ことのプロ、佐藤さんに「どんな住宅会社さんには家造りを頼んでみたいか」と聞いてみました。
1・話を聞ける営業マン
 家を建てる時にはたくさんの人間の欲望が渦巻き、できるできない、という話が噴出すると思います。家づくりで最も大事なのは家族のハートをまとめる、責任を持って家族の話を聞くことではないでしょうか?話を聞いてニーズをくみ取ることができる営業マンがいるか、が第1です。
2・顧客の喜びを共有
 接客担当者は、顧客のニーズをしっかり聞き、設計や施工、経営者などと住まいづくりの方針を話し合うことになると思いますが、その時に「これをこうしたい」という対処法だけを話し合うのではなく、「キッチンにこの工夫があれば奥様が喜ぶ」「玄関で座れる工夫があればおばあちゃんが喜ぶ」というように、オーナーファミリーの「誰が何に喜ぶか」をすべての基準として社内の共感を勝ち取れる営業マンがいいですね。結果的に住宅オーナーの共感も得られる家になる気がします。そういうことができる営業マンを探したいです。
 
詳しくはサイトで
 紙面の都合で、佐藤さんの活動全てを紹介することはできません。続きは「札幌良い住宅.JP」をご参照ください。
札幌良い住宅.JPへ
 
 
(写真上...北海道大学大学院文学研究科・文学部の「Lab.letters」に各先生の聞き書き記事が掲載  写真中...ビジネス情報誌「ウイング札幌」の「北の匠」にも連載を持つ  写真下...美唄市ポータルサイト「PiPa」)
 
20090925_02_01.jpgフリーライター・エディター佐藤優子:北大文学部卒、(株)アルバイト情報社編集室に12年間在籍。05年独立、フリーライター・エディターに。札幌在住


2009年09月25日号から

住まいの未来像探る/北総研研究報告会

20090925_03_01.jpg 道立北方建築総合研究所では、去る14日に札幌コンベンションセンターで平成21年調査研究報告会「北海道の住宅の未来を考える」を開催。換気や音環境、ユニバーサルデザインなど5つの研究について同研究所職員が報告したほか、学識経験者や地場住宅会社、建築家を交えてのシンポジウムも行われた。
 午前中に行われた研究報告では、「住宅におけるユニバーサルデザイン」「室内を快適にする高性能換気と夜間換気」「木造住宅の快適な音環境」「北方型住宅の温熱環境の検証」「積雪を考慮した住宅計画」の5つの研究を報告。
 午後のシンポジウムでは北海道大学大学院工学研究科准教授の瀬戸口剛氏が司会を務め、はじめに京都大学名誉教授で長期優良住宅先導的モデル事業評価委員長の巽和夫氏が「持続可能型社会をめざすハウジング」をテーマに基調講演を行った。
 
地域に根ざす担い手が必要
20090925_03_02.jpg 巽氏は持続可能な住宅づくりを進めるにあたって、スケルトン(躯体)だけ賃貸し、インフィル(室内)は居住者が自由に造る賃貸システムの推進や、設備・インフィルのリースシステムの導入、長持ちする住宅が住み継がれやすい維持管理体制・融資・税制の整備などを提唱。さらに地域での取り組みとして「これからの地域の家づくり・まちづくりには、町医者のように地域に根ざす住まいの担い手として、ユーザーやNPOを中心に大工・工務店、設計事務所、建材・設備販売店が相互に連携したネットワークが必要」と語った。
 続いて五十嵐淳建築設計主宰の五十嵐淳氏、武部建設(株)社長の武部豊樹氏、北総研環境科学部主任研究員の鈴木大隆氏の3名がパネリストとして提言。
 五十嵐氏は未来へ向けた建築として、屋根をガラス張りにした躯体の中に、入れ子として独立した小さな部屋を配置するプランなどを紹介。武部氏は自社で取り組んでいる古民家再生のメリットなどを話すとともに、地域の木造住宅はその担い手である大工をどのように育てていくかが問われていると強調した。
 また、鈴木氏はこれからの北海道の住宅は、地球環境問題を踏まえると既存のストックをどうするかが重要で、世帯人数の減少を考慮すれば建物全体の断熱改修だけではなく、例えば居住部分となる1階だけ断熱改修するなどの考え方もあることを示した。
 最後に巽氏をコメンテーターに迎えてパネルディスカッションが行われ、活発な議論が交わされた。
 
 
(写真上...基調講演を行う巽氏  写真下...活発な議論が交わされたシンポジウムの様子)


2009年09月15日号から

高断熱化などに早期の支援策

民主党北海道に聞く これからの住宅政策

 少子化、大不況、雇用の悪化という3重苦の中、これからどのような政策が展開されるのか。住宅事業者・消費者ともに新しい政策を心待ちにする一方、変化に対する不安も大きい。政権政党となった民主党で北海道の副代表を務める一方、1998年の建築基準法改正にもかかわるなど住宅政策にくわしい参議院議員の小川勝也氏に、民主党が考えているこれからの政策を聞いた。(取材日:9月8日)
 
温暖化防止政策と連動
20090915_01_01.jpg 言うまでもなくこれから内閣が決まり、国土交通大臣以下のスタッフも決まることになる。その任についたものが現状を精査した上でマニフェストを実現していくことになるので、今の段階では、これまで党内および国会内外で議論してきた話が中心になる。
 最初に申し上げたいのは、政権の引き継ぎで補助金の支給が突然停止するなど混乱はいっさいない。その点は心配しないでいただきたい。
 ただし、民主党が掲げた政策の一部は、早い段階で実行に移されるのではないかと想像している。
 
政策の4本柱
 少子化、住宅があまっている現状で、景気を刺激するためだけに住宅政策を行うことは難しい。これからは、2つ以上の政策実現のために住宅政策を展開することになる。
 1.耐用年数の長い住宅に対するインセンティブ。
 住宅の質改善などを目指すもので、現在も優遇が行われている(長期優良住宅)。
 2.温暖化防止政策との連動。
 鳩山由紀夫代表(次期首相)は2020年までに温室効果ガス排出量を1990年比で25%削減すると宣言した。いわゆるエコ住宅に対して強く支援していく。この場合、素材がエコであること、断熱性が高いこと、太陽光発電パネルなど付加価値があることがその対象となるだろう。
 3.森林整備との連動。
 植林地では、伐期を迎えた木を使うことが必要。そして再植林する循環型経営によって整備を継続するわけだが、植林木を中心に住宅で使うこと、さらに地産地消を推進していく。
 4.中古住宅市場の整備。
 子どもが独立して家が広すぎるなど家族の成長や変化に家がついていけない現状を改善し、規模に過度に縛られない質の高い生活が送れるよう変化させていきたい。既存住宅の質向上を推進する一方で、流通や評価の仕組みを整えていく。
 
注目の政策
 
(写真...民主党の住宅政策を語る参議院議員の小川勝也氏) 
 

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2009年09月15日号から

暖房設備容量の計算2 電気ボイラー・森永エンジニアリング

高性能住宅Q&A

 A...電気暖房が増えるにつれ、暖房設備容量を把握する必要が出てきました。背景には灯油暖房とは異なり、容量に応じて基本料金がかかるという点があります。つまり適切なヒーター容量の電気ボイラーを設置しなければ無駄な電気料金を支払うことになってしまいます。
 ここでは初歩的な暖房設備容量の設定方法をそれぞれ発売元に説明してもらいました。
 第2回は電気ボイラーについて森永エンジニアリング(株)に聞きました。電気ボイラーは北海道電力(株)が設定する融雪用電力(ホットタイム22ロング)を利用して暖房します。本州の方からの問い合わせも多いのですが、22時間暖房で、一般的には通電カットとなる2時間を15分ずつに断続してON/OFFすること、その時間帯は冬場の電力負荷のピーク時間帯とすることで電力料金が割安になる料金契約が前提になっています。
 
パネルの選定などは灯油と同じ
20090915_02_01.jpg まず、温水セントラル暖房を行うに当たり、灯油熱源も電気熱源も違いはありません。熱負荷計算に基づいて設計を行います。当然、放熱器の選定・枚数も同じです。
 融雪用電力の場合、1日2時間の通電カットになりますが、そのことはボイラー容量や放熱器選定に影響を与えません。それは、建物の蓄熱効果や内部取得熱、当然のことながら住宅の断熱性能の高さがあるからです。
 エルパンナはもともと最大9.6kWのヒーターが内蔵されていますが、建物の暖房計算結果から適切なヒーター容量に調整して出荷しています。
 現在、ボイラーの容量設定については、暖房負荷の7割から9割、平均で8割というチョイスが多いと思います。つまり、暖房負荷が5kWのとき、ボイラー容量は4kWが平均ということになります。
 このとき、当社はΔtを室温22℃で見ていますので、札幌では31(deg)となります。
 ただし、市街地では立地によって日射の期待ができなかったり、北斜面などのケースもあり、そういう場合は多少の安全率をかけていくことになります。
 暖房負荷に対して100%のボイラー容量が必要ない理由は、24時間連続暖房していることと、建物の蓄熱効果です。それが10%程度なのか、30%減らしていいのかは、ケースバイケースで一概に言えない場合が多いのです。
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 電気ボイラーの容量を設定するための裏付け資料としてコンピューターによる非定常シミュレーションで検証をおこなっています。室温は外気温の変化や日射にどのくらい影響されるか、またそのことがボイラーの容量設定にどういった影響を及ぼすかを見るためです。
 シミュレーションによると、例えば外気温の変化が急激であっても、その影響はなだらかになります。理由は建物に熱容量があるから。また日中の日射の影響は夜間も続くことがわかりました。
 ボイラー容量については、札幌の最近のように最低気温がマイナス12~13℃程度で、それも年に1~2日という条件では、暖房負荷の60~70%でよいことになります。

暖房負荷:熱損失係数×床面積×設定内外温度差(Δt)
 
 
(写真...森永エンジニアリングのパネルヒーターと電気ボイラー)


2009年09月15日号から

スタイロを値上げ/ダウ化工

 ダウ化工(株)は、9月1日出荷分より押出発泡ポリスチレン板「スタイロフォーム」の価格を15%値上げした。
 同社によると、昨年高騰していた原料のポリスチレン樹脂が今年は値下がりしたものの、製造コストが上昇して収益を圧迫した。物流コストの見直しなど社内のコストダウン努力により徹底した合理化を図ったが、製造コストの上昇分を吸収しきれず値上げに至ったという。
 問い合わせは、同社北海道営業所(Tel.011・709・5801)。


2009年09月15日号から

◆家を無理やり売る?

◆家を無理やり売る?
道南 工務店 営業
 
 若いころ車のセールスをやっていたのですが、当時は訪問営業が主で、御自宅に止まっている車が当社の車種で、なおかつ一定の年数が経っていれば、次の車は出世に合わせてこの車、という提案で売れたものです。ところが人々の価値観の多様化、モノへの憧れより節約指向、そして車を持つこと自体がエコでない、インターネットなどで車は選べるとなってしまっては...。顧客ニーズは激変。我々も顧客に必要とされる仕事のスタイルを確立させたいですね。
 
 
 
◆お客さまはそこまで求めない
北見市 工務店 社長
 
 住宅の構造・工法や建材・設備機器は年々進化していますが、いち早く最新の技術や製品を取り入れようとしても、それがお客様のニーズに合うとは限りません。例えば免震工法やヒートポンプの話をしてみても、ほとんどのお客様はそこまで求めていません。もちろんコストがかかるということもありますが、「無理しなくても普通の家で十分」という意識がうかがえます。家を建てる側としては新しいことにもっとチャレンジしたいんですが...。
 
 
 
◆まずは少子化の改善が先決
東京 建材販売会社 営業部長
 
 ご多分に漏れず当社も売上は厳しいのですが、今年は底と見ていいのでしょうか。政権交代によって景気はどうなるのでしょうか。今のところはローコストビルダーの名前ばかりが聞こえてきていますが、政策によって消費者の好みは変わるでしょうか? みなさんも同じでしょうが、不安と期待が入り交じっています。ただ、何より子供が増えて人口減少が止まらないと、経済が活性化しません。それが第一だと思います。


2009年09月05日号から

北海道住宅新聞版・住宅政策2010

20090905_01_01.jpg 8月30日に行われた衆議院議員選挙により、民主党が圧勝。政権交代とともに予算配分を根本から見直すとする民主党の考えから、出そろった来年度予算の概算要求が宙に浮いている。この機会をとらえて、「北海道住宅新聞版・住宅政策2010」を考えてみた。
 
将来像...持家政策の持続と少子化の改善
 
 まず、住宅政策と市場環境の将来の姿を想像してみたい。
1.国民が持家を手に入れやすい環境が整備されている。
2.賃貸を含む住宅基準が地方の事情に即して定められている。
3.天下りを裏の目的とする諸制度が撤廃された。
 住宅業界サイドとして現状の問題点は、住宅着工数の低下、事務手続き関係の手間の増加、瑕疵(かし)保険などの費用増加などが挙げられる。受注は減っているのに、家を1棟建てるための手間と費用がかかるようになっている。需要の大きな回復はムリだとしても、将来の展望が持てるような世の中になれば、新築以外にも自然と仕事は増えてくる。
 一方、消費者サイドとしては、子供が生まれれば持家に移りたい。騒音への気遣い、充分な広さを確保できるのは、今のところマンションも含め持家しかないからだ。そのとき、安心して入手できることは当然だが、安心かやや不安かなどを、それぞれが判断するための材料が提供されていることが重要だ。
 世界市場を相手とする輸出産業はともかく、100%内需型の住宅産業に関しては、生活実感としての景気が回復しない限り、景気が上向いたとは言えない。そもそも長期にわたって内需が活力を維持するためには、出生率が上がり、子供が増えないことにはどうにもならない。
 そういった意味で、遅きに失したとは言え、子育て環境の充実が住宅政策の隠れ1番かもしれない。
 
 
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2009年09月05日号から

木製の床ガラリ/北海道気密販売

20090905_02_01.jpg 北海道気密販売(株)は質感の高い「木製床下ガラリ」を3日に新発売した。
 基礎断熱した住宅の1階掃き出し窓の下など、室内と床下の空気の対流に使われる床面のガラリは、これまで多くがプラスチック製だった。木製の質感を大事にしながら強度を高め、踏んで壊れない形状とした。
 スリットの形状は空気が流れやすいように工夫し、有効開口面積は給気方向で190.8cm2/m、排気方向で210.4cm2/mを確保した。
 また木製にすることでセミオーダー生産が可能となった。長さは440ミリから1805ミリまで35ミリピッチで製造可能。1840ミリ以上は別途見積もり。幅は取り付け寸法で140ミリ。
 開口部には難燃性のアミを使用。本体はナラで、色はクリア、ダークブラウン、ホワイトの3色。床材の厚さは12ミリと15ミリに対応する。固定用の専用ビスが付属する。
 設計価格は1525~1805ミリの規格で、12ミリ用、15ミリ用ともに3万3000円(税別)。
 問い合わせは同社へ(札幌市清田区平岡3条1丁目1-33、Tel.011・303・1103)。
 
 
(写真...木質感を保ちながら高強度を実現した)


2009年09月05日号から

瑕疵保険の手続き/建築指導センター

20090905_03_01.jpg 北海道建築指導センターは、住宅瑕疵担保責任保険設計施工基準の第3条に基づき無落雪(M型)屋根設計施工基準の保険適用を住宅保証機構に申請、このほど同機構から瑕疵保険の取扱いができることを確認した。これにより北海道内でM型無落雪屋根の住宅で保険申込みする際は、北海道建築指導センターのホームページで公開した「設計施工基準第3条に係わる確認について」を添付する方法に変更された。今年7月1日以降の保険申込みに適用される。また、フラット屋根は設計施工基準第8条が適用となり、陸屋根として扱われる。
 住宅瑕疵担保責任保険の設計施工基準が今年7月1日に改定されて住宅瑕疵担保責任保険法人の設計施工基準が統一された。基準外の設計・施工法に関しては同基準第3条により基準内容と同等の性能が確保されていることを保険法人に認定してもらい、その確認書を添付する方針に変わった。北海道建築指導センターでは、道内で一般的に利用されている無落雪屋根の保険申込みをスムーズに進めるため、第3条に基づいて申請した。
20090905_03_02.jpg 今回のM型無落雪屋根の設計施工基準では、平成16年に同センターが「性能保証住宅設計施工基準(無落雪屋根)」として発行した旧基準に比べていくつか変更箇所がある。たとえば、屋根勾配は従来の100分の5以上から100分の3以上に緩和された。また、シーリングの施工箇所を具体的に6箇所指示し、パラペットの立ち上がり部の納まり図を新たに示した。たる木や下張り合板の仕様は積雪荷重がかかった状態で適切な水勾配が確保できる仕様とした。横どいは、勾配を60分の1以上から100分の2以上に変更、ただし、市販の工業製品を使用する場合は100分の1以上とすることも可能。横どい周囲の断熱は不要となった。
 問い合わせは、同センター住宅保証部(Tel.011・271・9980)。
 
まもりすまい保険における無落雪(M形)屋根設計施工基準の適用について...http://www.hokkaido-ksc.or.jp/06_warranty/warranty_03.html
 
 
(写真上...第3条に基づくM型無落雪屋根の確認書 下図...設計施工基準をわかりやすく図示した)


2009年09月05日号から

◆太陽光に活路

◆太陽光に活路
札幌市 工務店 社長
 
 景気は良くないのですが、当社ではなんとか打開しようといろいろ手を打ってみました。まず太陽光発電の施工会社を別に設立し、キャンペーンしたところ非常に反応がいいので驚いています。今年の自社の新築住宅にも、8割の方が太陽光発電パネルを装着しました。また、性能にこだわるお客さまが去年より増えたのも特徴です。世の中ローコスト一辺倒だと思っていたのでこれも意外です。おかげさまで今年は順調にいってます。
 
 
 
◆ラジオのCMって効果あるかも
札幌市 建設会社 専務
 
 道内も昔に比べたら地域コミュニティFMがだいぶ増えてきたこともあり、当社でもラジオCMをやってみようかという話が出ています。うちもそうですが、主婦は家事で家の中をあちこち動き回っているため、テレビを付けずに、ラジオをかけっぱなしにしていることが多いようです。なので、新聞チラシなどよりラジオで宣伝したほうが効果的ではないかと。もし決まったら、制作費を安くあげるためにパソコンを使って自社でCMを作ってみようかと考えています。
 
 
 
◆工務店と仕事してみて
札幌市 設計事務所 所長
 
 今回、施工を依頼した工務店とは初めての仕事でしたが、気になることがありました。工務店担当者と私とお施主様でキッチンメーカーのショールームに行ったのですが、担当者は「このシリーズになります」と示すだけで、同じIHでどう違うのかなど、細かな提案や説明がありません。結局私から詳しくお客さまに説明しました。選択肢をたくさん示すと手間がかかるでしょうが、お客さまの満足度を考えればやるべきだと思います。


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