新聞記事

2009年08月25日

高断熱ドア「スウェーデンドア」

熱貫流率(U値)=1W切る

ガデリウス

20090705_03_01.jpgガデリウス(株)が木質系断熱玄関ドアをモデルチェンジ。断熱性能や仕上げ面材の質感を大幅に向上させた。出荷は秋口から。
 新しいドアの名称は「スウェーデンドア」。現行品からの大きな改良点は1.断熱性能 2.調整丁番 3.木質面材の3つ。
 1.断熱性能は、芯材となる断熱材をウレタンに変更するなどにより、ガラス入りで熱貫流率(U値)0.94Wと1Wを切る高いレベルを達成。ガラスなしタイプならさらに高い数値。
 2.調整丁番については、新たに3次元丁番を導入した。上下左右に加えて奥行き調整もできるようになり、不具合がほとんどの場合解消できる。
 3.仕上げの木質面材については、とくにチークとパイン材の品質を大幅に引き上げた。また主力の94型はチーク、パインともに表面単板張りがぶ厚くなり、重厚感も増した。

(写真...左のパイン面材94(P)は標準で44万9000円(税別)、右がチーク面材の76W66(T))


☆ レビュー ☆
Keywords:木質、上質感、高断熱、耐久性、やや割高


その高級感に圧倒された

gade_tyouban.jpg展示会で初めて見た新製品は、立体感、金物の高級感、ドアとしての上質感が一目で感じられた。
まず、断熱性能については申し分ない。高断熱化についての要求が日本よりはるかに厳しいEU諸国で通用する性能だという。
調整丁番については、その場でほとんど場合直せるというのはありがたい。玄関ドアは建物の微妙な動きや湿度などによって建て付けに狂いが発生することがある。開け・締めがしぶいという不具合は、できるならすぐに解消してあげたいが、従来はドアの削りが必要になるなどなど時間がかかることもあったからだ。
木質面材については、発売元が言うように確かに最近は割れなどがあった。これは森林保護などの影響で良材の入手が難しくなったからという説明だったが、新製品は素晴らしい。特に面材の重厚さは一般消費者にもわかりやすい魅力だ。森林保護の問題も、違法伐採ではなく入手先の変更によるものだという。
(3次元丁番はカバーをはずすと調整メモリが現れる)


こだわる顧客も納得する
gade_94T.jpg金属製ドアの品質向上とフリーメンテによって、寒冷地といえども金属製ドアが徐々に増えている。当社も例外ではない。そういう中だから、木製ドアを選ぶ消費者はこだわりを持っているケースが多い。それは「木の温かみ」だったり「ホンモノの質感」だったりと言った付加価値の部分だ。建築側が薦める場合も、その理由は断熱性能やメンテさえすれば20年たってもガタがこない耐久性といった付加価値の部分。木製ドアはどちらかというとそういうこだわり派のための商材になりつつある。
今回のモデルチェンジは、そういった要望に見事にこたえていると思う。上質感はオーダードアにも劣らない。


できれば価格をもう少し抑えた商品も
だからといって、価格が高くていいということにはならない。豪華さまでは望まないけれど、木の持つ質感は大好き、という人たちのために、手に入れやすい価格帯の商品もラインナップされることを希望する。
北海道は基本性能重視なので、ぜひ定番商品を普及価格帯で残してほしい。
現在、12月引き渡しの物件において「スウェーデンドア」を採用する予定だ。来春には顧客の声も聞けることと思う。
(写真...94タイプはドア厚69mmの重厚な印象)


data
販売エリア:全国
商品問い合わせ:ガデリウス各営業所などへ(札幌=Tel.011・743・7710)。ホームページ
レビュー:札幌市 YY工務店代表 北海太郎


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