日本ではじめて木質繊維断熱材を生産する(株)木の繊維・苫小牧工場が7日、竣工式を迎え、ドイツ駐日大使や北海道副知事などの来賓や関係者ら約150名が工場の完成を祝った。
(写真右...主催者あいさつをする木の繊維・中山茂会長 写真左...来賓祝辞を述べるドイツ駐日大使・ハンス=ヨアヒム・デア氏)
同社は、トドマツやカラマツなど道産木質チップを細かく砕いた木質繊維に熱と圧力を加えて断熱材を製造・販売する日本初の木質繊維断熱材メーカー。ドイツ・ホーマテルム社から独占的ライセンス生産と販売権を獲得し、大友詔雄社長が中心となって準備を進めてきた。
竣工式では木の繊維・中山茂会長が「当工場は、木質繊維断熱材の製造技術がドイツ本国以外に提供された初めての工場となる。エコ製品をいかに普及させていくかが我々の使命であり、あらためて身が引き締まる思いだ」とあいさつした。
その後来賓あいさつがあり、ドイツ駐日大使のハンス=ヨアヒム・デア氏が、「昨年の洞爺湖サミットが終了した翌日の7月10日、この工場の起工式に参加することができた。それから1年あまりで工場ができあがり竣工式に出席できたことを嬉しく思っています」とお祝いの言葉を贈った。
来賓代表らによりくす玉が割られると、大きな拍手が贈られ、その後参加者は工場内見学行い、大規模な設備と自動化の進んだ機械類に感嘆の声を上げていた。
なお、苫小牧工場では間もなく木質繊維断熱材「ウッドファイバーLD」シリーズの出荷を開始する。価格など問い合わせは、本社(011・398・5210)。
(写真上...試験生産された断熱材 写真下...工場見学でその設備の精巧さに目を見張る)