(株)タナカ住宅資材事業部は、短期基準接合耐力15kNをクリアした柱と横架材接合用の金物「オメガコーナー15kN用」をこのほど発売した。柱と土台の接合に使用する場合はアンカーボルトが不要となるなど施工性が向上し、新築だけでなく耐震補強リフォーム用金物としても売り込んでいく。
壁倍率4倍以上の柱や壁倍率3倍以上の出隅柱と横架材を接合する金物は、短期基準接合耐力15kNが必要な告示1460号(と)の金物が必要で、これまではホールダウン金物が使われてきた。この場合、基礎と土台を緊結するアンカーボルトが必要だった。耐震補強リフォーム時は後付けでホールダウン金物とアンカーボルトを施工するのは大変なため、施工しやすい金物の発売が待たれていた。
オメガコーナー15kN用はホールダウン金物より大幅に小さく、横架材側3本、柱側5本の専用ビスで留めるだけで良いため施工性が向上した。また、横架材側のビス位置を柱面から32ミリ離れとし、ドリルチャックを垂直に立てられるクリアランスを確保した。ハウスプラス確認検査による接合部金物試験で、15kN以上の短期基準接合耐力を持つことを確認している。このほか、横架材側のビスを長くして30ミリまでの床合板に対応したオメガコーナー15kN床合板仕様もある。
なお同社では、1階柱脚部の接合に使用する場合、新築住宅など確認申請が必要な物件については建築主事など関係行政に事前確認することを勧めている。
金物寸法は、高さ136×幅50×奥行き50ミリ。価格は、専用ビス8本付きで、オメガコーナー15kN用が460円(税別)、同床合板仕様が500円(同)。
問い合わせは、同社札幌営業所(Tel.011・700・0100)。
(写真...柱からの距離をとることでビスを打ちやすくしたオメガコーナー15kN用)
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2009年06月25日号から
耐震補強用にも最適/タナカ
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