新聞記事

2009年04月25日号から

瑕疵担保保険の義務化目前 業界から見直し請願の声・2

法廃止を訴えNPOが立ち上がる
 こういった行政は世の中を悪くするばかりと、公然と立ち上がったグループがいる。
 NPO法人家づくり援護会(イエンゴ)を中心としたグループは、新法に反対する署名運動を展開している。保険は中小零細の工務店つぶしだ、という怒りだ。
 署名文には「中小零細工務店潰しの不公正・不平等な法律に反対」「消費者保護とは名ばかりの無責任制度に反対」「懸命に努力する中小零細工務店への国家暴力を許さない」とメッセージが書かれている。
 また、札幌市内の民間確認検査機関A社は、「住宅に重大な瑕疵があって施工会社が倒産した時には補修できないといった不幸を避ける意味で、ユーザーは安心できるのでは。任意だったものがすべての住宅に付いてくるという意味でも、ユーザーに安心を提供することになると思う」とした上で、「保険の内容や検査が同じになるよう、国土交通省が保険法人各社に通達を出したと聞いているが、そうだとしたら保険法人を5社にする必要があったのかという話にもなってくる。また、性能表示に加え、瑕疵担保保険や長期優良住宅など、これだけいろんな制度ができてしまっては、ユーザーは何を選択したらいいのかわかりにくい。各制度の整合を図って、分かりやすい制度にしてほしい」と語る。
 さらに別の民間確認検査機関B社は「瑕疵担保法の字面だけ見ると、保証対象は極論すると不同沈下と雨漏りだけなので、これで大丈夫かという疑問はある」と不安を指摘する。
 
 
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