新聞記事

2009年04月05日号から

住宅用では初めて/アキレス

ハイブリッド真空断熱材

20090405_04_01.jpg アキレス(株)は、硬質ウレタンフォーム内に真空断熱材を組み合わせて従来の硬質ウレタンボードに比べ断熱性能を最大25%向上させたハイブリッド断熱材「ブイパックボード」をこのほど発売した。
 施行された改正省エネ法に代表されるように、省エネやCO2排出量削減への取り組みが迫られる中、住宅分野でも住設機器や家電の省エネルギー化とともに住宅自体の断熱性能を強化することが課題となっている。熱損失係数Q値=1.0W水準の住宅やパッシブ住宅など、従来の次世代省エネ基準を遙かに上回る断熱性能の住宅も建築されているが、その断熱性能を実現するために断熱厚が通常よりかなり厚くなり、施工面で対応に苦慮する場面も出てきた。
20090405_04_02.jpg こうした背景を踏まえて同社は、冷蔵庫や自動販売機などに多く使われている真空断熱材を使った住宅用建材の商品化を目ざし開発を続けてきた。その結果、硬質ウレタンボード内に真空断熱材4枚を分散して配置し、その位置がわかるよう表面にマーキングすることでビスや釘の打ち抜きなどのトラブルを未然に防止し施工性に配慮したハイブリッド断熱ボードを完成させた。真空断熱材部分は表面材や硬質ウレタンボードで被覆して、運搬・保管・施工時の損傷を防止し、長期にわたって性能を維持する。
 熱抵抗値で比較すると断熱厚50ミリ時で従来の硬質ウレタンボードに比べて約25%アップの2.60で高性能グラスウール16K100ミリ厚と同等、また同60ミリ時で約21%アップの3.03となる。
 施工マニュアルは現在編集中で間もなく完成予定。
 製品規格は幅910×長さ1820ミリ。厚さは50ミリと60ミリの2種類。価格は、厚さ50ミリで1万600円/m2(税別)、同60ミリで1万1200円/m2(税別)。
 問い合わせは、同社断熱資材販売部ボード・パネル企画課の永井敏彦課長(Tel.03・5379・4566)。
 
(写真上...ブイパックボード。銀色の部分が真空断熱材、写真下...ブイパックボード構成図)


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