新聞記事

2009年02月25日号から

換気口付きの巾木/日本住環境

20090225_4_1.jpg 日本住環境(株)は、床下空間と相互換気できる樹脂製巾木「通気巾木」を近日中に発売する。
 通気巾木は、下部を目透かしにし、その奥に開口部を設けて通気できるようにした樹脂製の袴付き巾木で、基礎断熱工法の住宅専用商品。
 1階床に施工すると、床下空間と室内との相互換気が可能になり、床下空間に湿度が溜まるのを防げるという。8畳間全周に取り付ければ開口面積291cm2を確保でき、気流感を和らげた層流換気が可能となる。
20090225_4_2.jpg 床下空間に放熱器を置く場合は床に木製や樹脂製ガラリを設けて暖気を室内に取り入れるのが一般的だが、通気巾木を採用すれば床ガラリが不要になり、踏み抜きなどの事故を防げ、物を床下に落としてしまう心配がない。開口部は室内側からは見えない構造のため、床下のコンクリートや下地材などが見えず、意匠性にも優れる。
 取り付けは、巾木裏面の糊溝になじむように木工ボンドを塗布し、石こうボードに貼り付ける。このとき、不陸調整部分の袴を床材に押しつけながら貼ると床材の不陸を吸収できる。その後、釘溝に455ミリ以下のピッチでフィニッシュネイルを留め付ける。
20090225_4_3.jpg 床下空間から通気させるには、下地施工時に通気経路を確保する必要がある。根太工法、剛床(ネダレス)工法とも対応が可能。
 本体は中空形状のABS樹脂製で軽くて強く、表面はオレフィンシートで白木調のデザイン。多くの住宅内装に合わせやすい色にした。不陸調整をする袴部分は柔軟性のあるエラストマー。
 寸法は、厚さ9ミリ×高さ60ミリ×長さ2メートル。有効開口面積aは20.0cm2/メートル。設計価格はオープン価格。
 問い合わせは、同社本社(Tel.03・5425・6634)か札幌支店(tel.011・222・6330)。

(写真上...製品外観、写真中...使用イメージ図、写真下2点...下部のエラストマーが床との不陸を吸収する)


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