子どものおもちゃブロックのように、積み重ねるだけで外壁ができる全く新しい発想の工法を島根県の会社が開発。物置のほか、学校に備蓄してふだんは学習障害の子たちの図書室として、災害時は避難所に設置するパーティションとして活用するなどの提案が評価され、徐々に広がっている。社長の三島昌彦さんは「将来は認定を取得してセルフビルドできる工法として、地場連携によって各地で生産・販売したい」と語っている。
ウオールセル工法と名づけられたこの工法は、地場のスギ材などから製造。上下の凸凹をはめ込んで積み上げるきわめて簡単なつくり。
間口6.7メートル×奥行き2.6メートル、高さ1.9メートルの12人分の個室プランを施工する時間は、男性3名で2時間。使うのはゴムハンマーと充電式ドライバーだけ。
ブロックは厚さ7ミリの3層合板を使っており、何度も組み立て・解体できるほか、セルフビルド用の建材として用途開発も可能だ。現在は建築基準法の認定を受けていないため、もっぱらパーティション的な使い方が中心だが、将来は認定を取得することによって、セルフビルド工法として提供したいという考えを持っている。
三島社長によると、全国をいくつかのブロックに分けて、それぞれのブロックで生産拠点をもち、北海道ならカラマツ材など地域材を使ってつみっくブロックを生産することができれば、地産地消による相乗効果も生まれる。これらの生産拠点が出資して基準法の認定を取得すれば、住宅に採用することもできる。1社独占ではなく地域の資本で普及を進めたい、としている。
問い合わせはつみっくへ(島根県松江市東津田町763-2、Tel.0852・28・3178)。
新聞記事
2008年12月15日号から



